劇場公開日 2025年9月26日

「みんな色々な過去がある」オオムタアツシの青春 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 みんな色々な過去がある

2025年10月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

パティシエの亜美(筧美和子)は友人と洋菓子店を開店するため福岡県大牟田市にやって来た。ある日、下校途中の少女・日菜子(奥野楓)が同級生にイジワルされて怪我をしたところに居あわせた亜美は、同じく偶然通りがかった青年・司(福山翔大)と初老の男性・静男(陣内孝則)とともに日菜子を病院へ連れていった。その後、亜美は共同経営する予定だった友人に、性格がキツく傲慢なため一緒に出来ないと見放され、資金不足となり途方に暮れてしまった。そこで、亜美はお店の内装を彼ら2人に手伝ってもらい開店することが出来た。しかし、最初は売れたのだが、その後は売れなくなり悩んでいた。そして、静男は元焼き鳥屋経営後、議員でパワハラで辞めた過去が、司は強盗傷害で刑務所に入ってた過去が有った。さてどうなる、という話。

亜美ってなかなかきつい性格だなぁ、と思って見てたら、やはり友人に逃げられ、母とも軋轢が有り、なるほど、そういう設定なのね、と思って観てた。
司への嫌がらせをするゲスな奴らは焼き鳥屋を壊された時警察に言えば良いのに、と思ったけど静男は司を庇ったのだろうが、黙っておくのが良かったのかなぁ。ちょっと疑問。
炭鉱の町って、いろんな所から人が集まってくるから、他人に寛容な人たちが多い、というのは、なるほど、と思った。亜美が大牟田を選んだ理由がそこだとは、ガッテン、と納得できた。
せっかくなら三池炭鉱跡地を巡って大牟田の名所案内などしてもよかったと思った。
題名のオオムタアツシって何、と思ってたら、日菜子が命名した静男の焼き鳥屋の店名で、大牟田+あ(亜美)+つ(司)+し(静男)なんだ。なるほどね。ただし、静男はあっさり死にすぎな気がした。司が駆けつけた時に息があったから助かると思ってたので残念だった。

りあの