オオムタアツシの青春

劇場公開日:2025年9月26日

解説・あらすじ

昭和風情が残る福岡県大牟田市を舞台に、人生につまずいた3人の大人たちが、病気を抱えながらも前向きに生きる少女との出会いを通して再生していく姿を描いた人間ドラマ。

炭鉱文化の名残ある町・大牟田市。パティシエの亜美は洋菓子店をオープンさせるためこの町にやって来たが、共同経営するはずだった友人に見放され、途方に暮れてしまう。そんなある日、下校途中の少女・日菜子が怪我をしたところに居合わせた亜美は、同じく偶然通りかかった青年・司と初老の男性・静男とともに日菜子を病院へ連れていく。この出会いをきっかけに、亜美はお店の内装の手伝いを彼らに依頼する。開店に向けて順調に準備が進んでいるように思えたが、司と静男には、それぞれ誰にも話していない過去があった。

筧美和子が亜美役で長編映画初主演を果たし、過去を隠して見知らぬ土地に来た青年・司を福山翔大、車上生活を送る男性・静男を陣内孝則が演じた。「いのちスケッチ」「ラーメン侍」など地域やグルメをモチーフにした作品を手がけてきた瀬木直貴監督がメガホンをとり、瀬木監督の過去作に出演した小野塚勇人(劇団EXILE)、佐藤寛太、芹澤興人が特別出演。

2025年製作/106分/G/日本
配給:フリック
劇場公開日:2025年9月26日

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(C)2025「オオムタアツシの青春」製作委員会

映画レビュー

3.5 みんな色々な過去がある

2025年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

パティシエの亜美(筧美和子)は友人と洋菓子店を開店するため福岡県大牟田市にやって来た。ある日、下校途中の少女・日菜子(奥野楓)が同級生にイジワルされて怪我をしたところに居あわせた亜美は、同じく偶然通りがかった青年・司(福山翔大)と初老の男性・静男(陣内孝則)とともに日菜子を病院へ連れていった。その後、亜美は共同経営する予定だった友人に、性格がキツく傲慢なため一緒に出来ないと見放され、資金不足となり途方に暮れてしまった。そこで、亜美はお店の内装を彼ら2人に手伝ってもらい開店することが出来た。しかし、最初は売れたのだが、その後は売れなくなり悩んでいた。そして、静男は元焼き鳥屋経営後、議員でパワハラで辞めた過去が、司は強盗傷害で刑務所に入ってた過去が有った。さてどうなる、という話。

亜美ってなかなかきつい性格だなぁ、と思って見てたら、やはり友人に逃げられ、母とも軋轢が有り、なるほど、そういう設定なのね、と思って観てた。
司への嫌がらせをするゲスな奴らは焼き鳥屋を壊された時警察に言えば良いのに、と思ったけど静男は司を庇ったのだろうが、黙っておくのが良かったのかなぁ。ちょっと疑問。
炭鉱の町って、いろんな所から人が集まってくるから、他人に寛容な人たちが多い、というのは、なるほど、と思った。亜美が大牟田を選んだ理由がそこだとは、ガッテン、と納得できた。
せっかくなら三池炭鉱跡地を巡って大牟田の名所案内などしてもよかったと思った。
題名のオオムタアツシって何、と思ってたら、日菜子が命名した静男の焼き鳥屋の店名で、大牟田+あ(亜美)+つ(司)+し(静男)なんだ。なるほどね。ただし、静男はあっさり死にすぎな気がした。司が駆けつけた時に息があったから助かると思ってたので残念だった。

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りあの

4.0 いくつかの不満な面

2025年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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てつ

3.5 試食の詰め合わせみたい

2025年10月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞274本目。
エンドロール後映像無し。パンフレットはないけど公式ガイドブックがあるので減点はしませんが売り切れてて買えず、Amazonで購入。

四針縫う大ケガさせられるくらいのイジメを受けている糖尿病の子を病院に運んだ3人の再生物語。
主人公がパティシエなので糖尿病の子でもおいしく食べられるお菓子を作る伏線なんだろうな、と思っていたら1型なので注射打ったら普通に食べられるんだって!解決!
イジメはどうなったか分からないけど格闘技習い始めたので多分ボッコボコにやり返すのでしょう。描かれてないので分かんないけど!
その試合を観に行く約束をした人が喧嘩がめちゃくちゃ強い事が分かったので指導するんだろうなと思っていたらホントに観に行くだけなのかよ!
と、他にもネタバレになるのでこれくらいにしておきますがめちゃくちゃ設定てんこ盛りなのに全然活かされておらず、色んな料理があるけど試食くらいの量がちょっとずつ過ぎて全然満足できない仕上がりでした。

ネタバレ













半グレに会いに行く前にシズオが電話してたから、議員時代の知り合いの組長とかに連絡したのかと思ったらそうでもないし(パティシエのところにはLINEのメッセージだったから違うし)、半グレが中途半端に港倒れてるって電話してきたけど、お前がその場で救急車呼んでたら助かってたかもな!

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共感した! 3件)
ガゾーサ

4.0 優しい気持ちになれる等身大の映画

2025年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

癒される

ある映画レビューYoutuberの方が仰っていましたが、「緩い雰囲気につつまれたご当地映画の良作」という表現がなるほどなと感じました。同時に、大牟田が舞台の映画ではあるものの、メインキャストの3名は大牟田出身の役ではないということと、町の再生ではなくあくまで個人の再生に目を向けている点が、この映画を単純なご当地映画に留まらせないポイントになっていると思います。

凄くドラマチックな部分や激しいシーンがあるわけではありませんが、境遇の異なる一人ひとりが自身の過去や現実と向き合いながら、少しでも前に進もうと一生懸命に生きる姿が描かれおり、優しい気持ちになれる映画です。観ている方ご自身や周囲の方にも当てはまる部分があるかもしれません。

個人的には福山翔大さんの控えめながらも気持ちのこもった役柄と演技に心打たれましたし、陣内さんの独白のシーンも流石だなと思いました。筧さんも方言頑張りましたね。それぞれのキャラが立っており、また時折グッとくるセリフもあり、観ていて飽きなかったです。

後半は一気に展開が進みますので、ちょっとついていくのが大変でしたが、私はある程度割り切って観るタイプですのでそこまでは気になりませんでした。

他エリアの方は気づかないかもしれませんが、この映画では、大牟田弁、博多弁、北九弁などの福岡県内にある複数の方言が役柄に合わせて使い分けられています。製作陣の地域に対するリスペクトを感じました。
(ちなみに、商店街事業者組合の長老役のたかお鷹さんのセリフが、年配の方が話される「リアルな大牟田弁」でした。)

大牟田や九州に何かしら縁のある方は、言葉や景色に感じるところもあると思いますので、より楽しめるかと思います。
最後に、主題歌のメロディと歌詞が映画と心地よくリンクしていて、とても素晴らしかったです。

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