劇場公開日 2025年8月8日

「軍事独裁化のブラジルでも母エウニセの家族への想いに共感」アイム・スティル・ヒア ナベウーロンティーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 軍事独裁化のブラジルでも母エウニセの家族への想いに共感

2025年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

映画を観るとき、ハリウッドだけでなく各国の映画を観るようにしている。その国の
社会や文化を知る上での格好のテキストにもなる。
今回はブラジル。ブラジルのイメージはサッカー、ビーチ、サンバ、音楽だがブラジルが軍事独裁化であることは全く知らなかった。今回の作品は軍事独裁政治のブラジル。当時のブラジル社会や文化を知ることもできた。
作品前半は当時のブラジル文化や社会を知ることができたが、後半はスイス大使誘拐事件を境にブラジルの空気も一変。夫のルーベンスも逮捕される。その中、作品全体を含めルーベンスの妻エウニセの夫や子どもたちを必死に守る姿に胸を打たれたし、共感した。
家族の大切さを改めて再認識した。実話であることにも驚きだし、作品も素晴らしかった。
アカデミー賞国際長編映画賞受賞も納得できる。見事。

コメントする
ナベさん