ベイビーガールのレビュー・感想・評価
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エロティックスリラーではない!
映画の日ということで鑑賞してきました。
ニコール・キッドマン主演のエロティックスリラーという言葉に惹かれて。
しかし、スリラーという要素がどこにあったのだろうか?
ニコール・キッドマン演じるCEOロミーのマゾヒストな性癖を見抜き、その願望を満たすインターンの青年サミュエルとの単なる歳の差不倫を描いたに過ぎないのでは。
そして、アントニオ・バンデラス演じる夫ジェイコブも悪い意味でいい人過ぎる。
皆さんがレビューで書かれているように、結末も含め中途半端に思いました。
こういう話を映画的エンタメに昇華させるにはもう少し狂気じみた演出が欲しかったなあ。
サミュエルをもう少し変質者っぽくするとか、サミュエルとの関係を知った部下エスメに性的に支配されるとか、夫ジェイコブが嫉妬深い性格で妻ロミーの素行を調べるとか、何か振り切ったものが欲しかった。
マゾヒストの描写もミルクを犬のように飲むのが限界とは。。
地位も金も幸せな家族もある欲求不満な人妻が、若いイケメンに手を出し性的快楽を満たされ一時的に彼との関係に溺れたが、結局また元のさやに納まったって感じでした。
まあ、ロミーの脳内にはサミュエルが居座り続けているわけですが…。
あと、サミュエルとの関係をネタにロミーを支配しようと近づいたジジイを一蹴するところは良かったです。
さすがに誰でもいいという訳ではなかったんだなと。
そして、現在57歳で実績もあるニコール・キッドマンがこういう性を描いた役を身体を張って演じきったことは凄いなと感心しました。
髪型のせいで私の頭の中で時々中島みゆきさんが重なりましたが。
ニコール・キッドマンの熱演について来られなかったメインテーマ
【イントロダクション】
ニコール・キッドマン主演。大企業の女性CEOが、若きインターンの男性との〈秘密の誘惑〉ゲームを通じて、自らの隠された欲望に目覚めていく過程を描く。
監督・脚本は、女優としても活躍するオランダ人ハリナ・ライン。主演のニコール・キッドマンは、第81回ヴェネツィア国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞。
【ストーリー】
ニューヨークで配送企業の女性CEOとして成功を収めるロミー(ニコール・キッドマン)。舞台演出家である優しい夫のジェイコブ(アントニオ・バンデラス)、娘2人。彼女は誰もが羨む人生を手にした。しかし、彼女な夫とのSEXに満足出来ず、物足りなさをポルノで満たす日々を送っていた。
ある日、ロミーは出社前に飼い主が誤ってリードを手放してしまい暴れ回っていた犬を見事な手捌きで手懐ける若い青年を目にする。
出社後、オフィスで仕事をするロミーの前に、従業員のエスメ(ソフィー・ワイルド)からインターン達を紹介される。その中の1人に、朝見かけた青年、サミュエル(ハリス・ディキンソン)が居た。
エスメの発案によって、インターンの教育係(メンター)としてロミーもまた彼等が指名出来るよう手配しており、サミュエルはロミーを指名する。
最初は嫌々引き受けたに過ぎなかったロミーだが、サミュエルから「本当は命令されたいのでは?」と挑発とも取れる問いを投げかけられ、次第に彼を目で追うようになる。
バーで仕事の打ち合わせをしているロミーの前に、同じ店に来ていたサミュエルの差し入れでミルクが振る舞われる。彼の仕業と理解しつつ、ロミーは運ばれてきたミルクを飲み干してみせる。会計中のロミーの背後から立ち去るサミュエル。去り際に彼はロミーに告げる。
「いい子だ」
サミュエルの行き過ぎた態度に腹を立てつつ、彼から目が離せなくなっていたロミーは、会社の面談室に彼を呼び寄せ問い詰める。しかし、怒りから部屋を後にしようとする自分を引き止めたサミュエルを前に、ロミーは彼と口付けを交わしてしまう。それが引き金となり、ロミーとサミュエルのパワーバランスが逆転。
やがて、サミュエルとの秘密の関係をスタートさせたロミーは、私生活と彼の命令で犬のように振る舞う日々を両立させる快感に酔いしれていく。
【感想】
※作品が性愛に関するものである為、この先下品な言い回しや過激な表現が多々あるかと思われます。
結論から先に述べると、「夫婦生活を上手く続ける上で、互いの性的嗜好への理解は必要不可欠」という事だろう。でないと、目の前の相手はプレイ中に別の人物を思い浮かべる事になってしまう。そんな皮肉の効いた、あのラストは強烈だった。
50代半ばのニコール・キッドマンの体当たり演技の数々が素晴らしい。特に、サミュエルとの秘密の関係を始めた中で、彼の前で素肌を晒すシーンは、サミュエルが告げるように「きれい」で若々しかった。
CEOとして大勢の社員を率いる中で、サミュエルの前では抱え続けてきた「支配されたい」というマゾヒズムを加速させていく。サミュエルに主導権を握られ、時に困惑しながらも彼との関係に快感を見出し、抜け出せなっていくロミーは、時に少女のような輝きすら放っていたように思う。
ただ、そんなニコール・キッドマンの熱演に惹きつけられつつ、私の中でずっとある疑問が渦巻いていた。
「コレって割とノーマル寄りな性的嗜好じゃない?」
そう、ロミーのマゾ性やそれを満たす行為のどれもが、彼女が思うより大したものではない、大分マイルドなものだと思ったのだ。過激な主従関係による快楽を描こうとする割に、その表現自体は、悪く言ってしまえば“緩い”のだ。
サミュエルに初めてオーガズムを経験させられる瞬間も、安ホテルの絨毯に四つん這い(やがてうつ伏せ)にされ、手マンで潮吹きさせられるというのは、SEXのプレイとしては割と普通の事なのではないかと思えるのだ。
作中一番過激なSM行為が、皿に注がれたミルクを四つん這いになって舐めて飲むというレベルなのが、本作の底を示しているようで残念だった。
私の昔話になるが、大学時代に友人の彼女から聞いた女子会での生々しいSEXトークでのマゾ性愛の方が、余程過激に思えたくらいだ。彼女の話によると、同じ学科に美人で大人しいと評判の女性が居たのだが、その女性は彼氏とのSEXの際、鏡の前で首を絞められ、立ちバックで突かれる自分の姿を目の当たりにする事でオーガズムに達するというのだ。“首絞め”という相手に生殺与奪の権利を握られた中で、動物のように後ろから激しく貪り突かれる自分の姿を鏡で見るのが堪らない快感なのだそう。
こういう話を知っていると、クライマックスで「“マゾ性愛”なんて男の妄想だ!」と怒鳴りつけて否定してみせるジェイコブと、「それは古い価値観ですよ」と一蹴するサミュエルの姿に感じるものがあった。
というのも、本作で扱われている問題の本質には、ジェイコブの優しすぎる性格が多分に影響しているのは間違いないからだ。
オープニングから、ロミーが騎乗位でジェイコブの上に跨るSEX描写で幕を開ける。ジェイコブが果てた事で行為は終わり、彼はピロートークで満足そうにロミーに愛の言葉を囁く。騎乗位という女性が男性の上に跨るという構図は、ロミーのCEOという立場に象徴される“女性優位”のメタファーだろう。実際、騎乗位は女性側が快感をコントロールしやすい体位だそうで、もしかすると彼女は、優しすぎるジェイコブとのSEXで少しでもオーガズムに達しようとしていたのかもしれない。
ロミーはそうしたノーマルなSEXに常日頃から物足りなさを抱いており、夜中に寝室を抜け出しては、ネットで男性優位の主従モノのポルノを漁って、1人慰める。
サミュエルとの関係性に戸惑いつつ、ジェイコブとも良好な夫婦関係を続けようと努める中で、ある晩、ロミーは彼に「ポルノを観ながらしたい」や「目隠し(枕で顔を覆う)した状態でしてほしい」と、これまで隠してきた本音を交えてリクエストする。しかし、当のジェイコブは「悪者になったみたいで出来ないよ」と拒否してしまう。
先述したが、夫婦生活を上手く続ける上で、互いの性的嗜好への理解は必要不可欠なのではないかと思う。しかし、せっかくロミーが勇気を出してリクエストしたのに、ジェイコブは彼女の嗜好を理解しようともせず、それを拒否してしまう。ならば当然、ロミーは自身の隠れた欲望を刺激し、満たしてくれるサミュエルの方に流れるというもの。
そもそも、ロミーをはじめ、マゾ性愛を求める女性の多くは、あくまで信頼の置けるパートナーから攻められる“安全性の保証されたマゾ性愛”を求めているのであって、本当に見ず知らずの他人から攻められたいという人は稀であろう。
優しすぎるジェイコブに不満を募らせ続けたロミーは、遂に「あなたとのセックスでオーガズムに達した事がない!これまで一度も!」と本音を暴露する。ジェイコブにとっては、これまで19年連れ添ったパートナーからの全否定は耐え難かっただろうが、この時点でちゃんと話し合いをしていれば、あのラストは避けられたかもしれない。
プレイ中断の合言葉にされ、妻の性的嗜好を上書き保存されて心を奪われたままのジェイコブは不憫ではあるが、全ての女性が“優しさのあるSEX”を求めるとは限らない(勿論、お互いに話し合いや試行錯誤を重ねた上で、ベストなSEXを模索した果てに、相手を気遣った優しさのあるSEXに辿り着くならば構わないだろう)。
ラスト、ロミーとの関係性を修復した(と思っている)ジェイコブは、彼女の要望に応えて、うつ伏せの彼女に手マンをして満足させている。しかし、ロミーの頭の中にあるのは、サミュエルの従順な犬として振る舞う自分の姿なのだ。
「私の“心”だけは、この先もずっと貴方のものよ」と言わんばかりの、恍惚に満ちたロミーの表情。彼女の中では、最高のSEXパートナーはしっかり上書き保存されているのだ。
よく“男性は「名前を付けて保存」、女性は「上書き保存」”という言い回しをする。そして、“男性は相手の「身体」を奪われる事に、女性は相手の「心」を奪われる事に嫉妬する”とも言う。辛うじて、ジェイコブはロミーの「身体」だけは取り戻せたかも知れない。しかし、彼女の「心」はもうサミュエルのものなのだ。
そして、ジェイコブがこの残酷な真実に気付く事はないのだろう。あゝ無情。
そんな本作を彩る音楽が素晴らしかった。特に、作中度々流れる男女の官能的な息遣いが響くメインテーマが秀逸。
【総評】
ニコール・キッドマンの熱演の素晴らしさ、官能的な印象を与えるメインテーマは素晴らしかった。しかし、メインテーマとなる「マゾ性愛」の描写については、レーティングを引き上げる事になろうとも、もっと攻めた内容にしても良かったと思う。それこそ、常人には理解不能な程に。
と、これまで散々語ってきたが、私は年齢=彼女居ない歴(31年)のバキバキ童貞である。
少し難解なのは考えすぎ?
すべてがプレイに見えてしまうのは、心が濁っているからなのだろうか
2025.4.1 字幕 TOHOシネマズ二条
2024年のアメリカ映画(114分、PG12)
大企業のCEOとインターンが真逆の支配構造の中で愛欲に溺れる様子を描いたスリラー映画
監督&脚本はハリナ・ライン
原題の『Babygirl』は、劇中では「良い子だ」と言う意味で使われていた
物語の舞台は、アメリカのニューヨーク
ロボットシステムを用いたオートメーションを実現させた「テンサイル社」では、インターンを導入し、積極的に活動を促していた
今回のインターンは、社員がメンターとなって相談役となって教えることになっていて、CEOのロミー・マシス(ニコール・キッドマン)もそのリストに入っていた
ある日のこと、ロミーは道端で大型犬が暴れているのを目撃する
人に危害を加えるかと思われたが、偶然そこにいた若者があっさりと大型犬を手なづけてしまった
その若者は、ロミーの会社のインターンのサミュエル(ハリス・ディキンソン)で、彼はメンターリストからロミーを見つけて、彼女を指名していた
物語は、ロミーが渋々サミュエルのメンターを引き受け、そこで過ちが起こってしまうところから動き出す
場の雰囲気に流されてキスをしてしまったロミーは、その感情を否定するものの、自分の立場を危うくしてしまう
サミュエルは破滅願望があるのかと聞くものの、実はロミーは「被支配衝動」を持っていた
サミュエルはそれに気づき、四つん這いにならせたり、そのまま皿のミルクを飲ませたりしていく
そんな中で、性欲が爆発し、これまでにないオーガズムを感じることになるのである
これまで、無理難題を突破して会社を大きくしてきたロミーだったが、当初は「その気の強さ」が採用の理由だった
その後、企業から飛び出して今の地位に着くのだが、その過程を知るのが取締役になっているセバスチャン・ミセル(Vitcto Slezak)だった
彼はロミーとサミュエルの情事を知って揺さぶりをかけるものの、ロミーはそれを綺麗に跳ね除けている
もしかしたら、ロミーの反発力を知る彼が仕掛けたのではと思わせたりもする
ロミーと夫ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)との性的不仲まで知っているとは思えないが、それが遠因であるとは思う
そこから、若い男が登場し、ロミーの本質を看過したという流れを、サミュエル本人の資質で行ったと言うのは無理があるようにも感じた
メンターにロミーを組み込んだのはマーケッティング部のヘイゼル(レスリー・シルヴァ)だが、そのステージを用意した黒幕がいて、それがさらに会社を強固にするための経営判断だとするならば、この老人の先見の明は鋭いなあ、と思った
いずれにせよ、一連の事件もロミーの反発心を利用したプレイのようにも思えるし、サミュエルもそれに巻き込まれただけのように思える
彼自身がいきなりCEOに対して不躾な発言をするのも違和感があるので、誰かのアドバイスだったのかもしれない
状況を利用してロミーを追い詰める役割には秘書のエスメ(ソフィー・ワイルド)も加担していたが、彼女の言動も個人の考えのようにも思えない
そう言った意味において、壮大な仕掛けがあって、それぞれが必要な役を演じたのだろう
映画で劇が引用されて、それが自分に重なって見えるなども含めて、凝りに凝ったシナリオをミセルは仕組んだのかな、と思った
期待度○鑑賞後の満足度△ いじりまくっているニコール・キッドマンの顔が徹頭徹尾怖い。抑えきれない官能の波に思わず上げてしまう獣のような喘ぎ声は確かに演技賞ものだけど...
①殆ど自虐的とも云えるボトックス注射のシーンに、いじり倒した顔のアップ(やや崩れかけた輪郭や凸凹のおでこや頬、固まったような笑顔、変なところによる皺)や全裸(顔だけではなくて豊胸手術もした?)をさらしたなりふり構わぬ熱演は却って天晴れと言っても良いかもしれないけれども、何か違うような気もする。
最早『ムーラン・ルージュ』や『ピースメーカー』の頃の輝くような美貌が思い出せないくらいの変わり様。
②それに、幼児に対する性的虐待とかのような犯罪を犯しているわけではなし、CEOであろうと大統領であろうと普通のサラリーマンであろうと、妻であろうと母であろうと、密かにエッチな妄想やインモラルな妄想は誰でも持っているわけで(他人に迷惑や危害を与えない範囲であれば行動に移しても別に悪いこっちゃないと思うし)、大仰な音楽を使ったりイヤに勿体ぶった演出をしているけれども、だから何?という印象。
③年下の男に溺れていく中年女の妄執ということでは、ビィスコンティの『夏の嵐』の方がもっと心に訴えるものがあった。
④代わりにイザベラ役の女の子のかっちりした美貌の方が際立っており彼女の今後に期待したい。
ドッグヴィル
葛藤描写不足でドキドキできず
コロナ以降、ハリウッド大スター作品が圧倒的に足りていないと思う中で、ニコール・キッドマン作品とあって、即観賞を決めた。
【物語】
ニューヨークで気鋭の新進企業CEOとして手腕を発揮するロミー(ニコール・キッドマン)。家庭では舞台演出家の優しい夫ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)と2人の娘に恵まれ、仕事、私生活とも完璧な人生を過ごしていた。
ところが、あるときインターンとして会社に現れたはるか年下の男サミュエル(ハリス・ディキンソン)と2~3回言葉を交わしただけで強く惹(ひ)かれている自分に気付く。サミュエルにロミーのひそかな欲望を見抜かれたからだ。 サミュエルは立場の隔たりがあるにも拘わらず、彼女に対して挑発を仕掛けていく。ロミーはサミュエルの非常識な行動を口では非難するが、抗うことができなかった。
【感想】
序盤は悪くなかった。、でも後半は正直がっかりした。
何を期待していたかと言うと、それなりの性的興奮、ドキドキを味わえるかなと思っていた。そういう意図で作られた作品だと思うし。
人には倒錯した欲望があるわけだ。一番端的に言えばSMの世界なわけだが、実生活でSMプレイを楽しんでいる人は少数派だと思うけど、ロミーのようにこっそりその手の動画を楽しむことがある人や、「実は興味ある」という人は少なくないのでは? でなきゃ、こんなに世の中に氾濫しなかろう。
それは決して“変態”ではなく、おそらく心理学的にも説明できる人間の欲求なのではないかと思う。それを刺激する作品なのだろうと期待してみたわけだ。
本作の設定は社長と入社も果たしていないインターン。特に説明は無かったが、インターンと言うからには当然ロミーの会社に入社を希望している若者のはずで、天と地ほどの圧倒的格差のある立場にいる2人。その立場が逆転してしまうというのだから面白い。 はずだった。
何が不満だったかというと、ロミーの振る舞いのリアリティー。別に直接的性的描写を期待していたわけではなく、精神的ドキドキをを味わえるかと思っていたわけ。それが叶わなかった。
人間ダメと分かっていても、欲に負けることはあるわけだ。 「食欲に負ける」が一番身近だろう。 「性欲に負ける」は犯罪だったり、人間関係を壊したりするので、普通は抑制するのだけど、普通の人はそう簡単にチャンスが無いだけかも知れない。 目の前にニンジンをぶら下げられれば俺だってくらい食らいついちゃうかも。 ことフィクションの世界では「欲望に負ける」は良いとしても、葛藤が足りな過ぎる。 「こんなのダメ」と「溺れたい」の心中のせめぎ合いが有ってこそのドキドキでしょ!? AVならそんなところはすっと飛ばして直接的映像で観る者を刺激すれば良いのだけど、本作ではそんな過激シーンは無いし、期待もしてない。それに代わるものとして心理的にドキドキさせてくれる展開が必要なのに全然足りない。
加えて、家族・周囲に知られ始めてからのリタの言動もあまりに子供染みてて、冷めてしまった。まさにBaby girlでした。
また、ニコール・キッドマンに惹かれて鑑賞した作品ではあるが、さすがに本作のキャスティングには年齢が高過ぎないか? 57歳という実年齢からは想像できないほどキレイなのだけど、やはり衰えは隠せない。熟年同士の恋なら問題無いけど、20代の若者が、自分の自由になるとしても50代後半の女性と楽しめるか・・・
40代くらいが本作の狙いとピッタリだったのでは?
どうしてもニコールを使いたかったなら、なおさら心理的揺らぎや心理的に崩れて行くなかでも大人の女性を描くべきだったと思う。
原作はフランス書院のどれ?
相性いいのは旦那より年下のカレ。
会社へ向かう途中1匹の犬に襲いかかられそうになる女性CEOロミーと、犬の気を引きロミーを助けたロミーと同会社インターンのサミュエルの話。
舞台演出家の旦那、2人の子供と申し分のない生活、…もの足らないのは旦那とのセックス、行為が終わっては1人でするロミーだったが…、犬を手懐ける様に扱ってくるサミュエルに「何この人」と思うもののゾクゾクし始める…。
音先(喘ぎ声)で始まる入りにいい入り!
旦那とセックス中のロミー演じたニコール・キッドマン、上手いこと変わるカメラアングルで見えそうで見えない胸チラリズム。
ノーマルでは満足出来ない、要望に応えてくれない旦那とは対照的にサミュエルからの強めの口調、罵りとプレイ、人前ではCEO…サミュエルの前ではド変態と、これは作品だけど上手く楽しんでる時間は最高だったんでしょうね。
観る人により異なる感想を抱くかな
パートナーと2人、スクリーンを出てから初めて交わした言葉は互いに「う~ん……」でした。
その後感想を語り合い、互いに抱いた感想は異なっていたので、見る人によってさまざまな感情が沸くものだと思われます。
ワタシ的には「調教されたワンコがやがて自我に目覚めたか」でした。
ただこの作品の設定、男女を入れ替えると、よくある色ボケ親父が若く弾けるような若い女性の肉体の溺れるだとか、年端もいかぬ女子を思い通りに調教するなんて「キモッ!」の一言で済ませられる話になりがちなのに、そうならずにきちんとエンディングに持って行ってる不思議さ。
なんだかんだ言っても男女差が存在していて、女性の方が受け身で主張しにくい世の中ってことを表しているのかなぁ。
職場の地位を(逆)利用して自由を捥ぎ取られることへの抵抗感とか、モヤモヤ感が消えない作品でした。
振り切れてないし中途半端
えっ…?
性生活は話し合いが大事ということなのかな
2025年劇場鑑賞103本目。
エンドロール後映像無し。
ニコール・キッドマンのベットシーンから始まりますが、57歳、余裕でいけます。
このCEOの女性、もうちょっと乱暴にしてもらわないとイケないから夫にそれとなくリクエストするのですが、夫はいや〜無理かな〜という感じで拒否します。最初ベッドシーンの後の自慰行為で性欲が旺盛なだけかと思っていましたがさっきイケなかったんですね。
そんなCEOのところにインターンが来て、なんかアプローチしてくるんです。失礼なやつ!とか思いながらのこのこホテルに行く・・・という何やってんねん案件なのですが、単に不倫ということでなく、三大欲求である性欲が満たされない女性が仕方なく行う行為(ただ自分が夫いるのに彼が別の女性と親しくしてると怒るのは違うだろと思っていましたが)として描かれており、不倫ものが嫌いな自分でもまだ我慢して見れました。しかしこのちょっかいかけてくるサミュエルくん、終盤ちょっとイカれてんのかと自分は思いましたが皆さんいかがてしたでしょうか。
最後は結果的に良かったんかな、という感じてしたね。
うーむ、、、
Good girlじゃないっしょ、Bad girlっしょ!
ニコール・キッドマン演じるロミーの性癖(ドM)が日常では満たされず
Sっ気満々のハリス・ディキンソン演じるサミュエルに満足させてもらい、
夫であるジェイコブ(アントニオ・バンデラス)を裏切り、すったもんだの結果、
ジェイコブの新たな性の扉を開けちゃって、ロミーも満足しちゃうっていう話。
話はこれだけ。
見どころは、
ニコール・キッドマンの大胆な演技、ファッション、表情が特に素晴らしい。
ロミーとサミュエルの心理戦。サミュエルが上に見えたけどロミーの方が実は上手。
ロミーとサミュエルのSMシーン。特に初めてのホテルでの四つん這い、壁の隅に立たされる
シーン、パーティーでロミーがサミュエルの作戦で頼んだミルクを飲むシーンなどに引き
込まれる。
A24だけあって構図が独特で面白いし、ビジュアルが美しい。
圧倒的にニコール・キッドマンが美しい&かわいい。
ロミーがやっていることは到底Good girlではなく、間違いなくBad girlだ。
だが超魅力的。もうニコール・キッドマンを見るだけで満足。
ニコール・キッドマンの写真集的な意味合いで見れるといいなと思って
パンフレットを購入したが、そういう期待には応えてくれていなかった(笑)
男性目線と女性目線の違い
未鑑賞だけど
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の
立場逆版をイメージしておりました。
ニコール・キッドマン57歳にして、
その美貌を
まさに体当たり演技か?!と思い
期待値も高かったのですが・・・
んー。
エロくない。
脱ぎっぷりも中途半端だし
絡みもそんなに激しさはないです。
まさに磁石のSとNのように
ビビビっとお互いを欲したあの瞬間
ロミーは下着を濡らしたかもしれませんけど。
あとは夫を裏切ってまで罪悪感に
苛まれてまで支配される欲望は
満たせたのかい?と思いましたねぇー。
一般的に「ありえない場所」での
おせっせだけがクローズアップされていて
主従関係云々はあまり見えてこなかったです。
もう会わないと告げられたサミュエルが
何故脅すような発言をして、
関係を継続させたかったのか。
本当に好きになったからとは思えず
ただのガキのそれこそ独占欲、所有欲に
駆られただけのように見えました。
(男心がわからないのでしょうかw)
他の方々のレビューで
エロかった!とかR18+にすべき!!とか
チラホラ見かけましたけど
え、これでそんな満足するん?!と疑問です(笑)
あ、安っぽいホテルで初めて潮吹きさせられたときの
ロミーの喘ぎ声はリアルだなぁ。と思いました(笑)
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