ベイビーガールのレビュー・感想・評価
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全米6位240108
ニコール・キッドマンが主演を務め、すべてを手に入れたはずの女性CEOが満たされない欲望をインターンの青年に暴かれていく姿をスリリングに描いたエロティックスリラー。
ニューヨークでCEOとして成功を収めたロミーは、舞台演出家の夫ジェイコブや子どもたちに囲まれ、誰もが羨むような生活を送っていた。ある時、ロミーはインターンの青年サミュエルから目が離せなくなる。サミュエルは彼女の中に眠っていた欲望を見抜いて挑発を仕掛けてくる。行き過ぎた駆け引きをやめさせようとサミュエルに会いに行くロミーだったが、逆に主導権を握られ、2人のパワーバランスは逆転していく。
キッドマンが脚本構想段階から当て書きされたというロミー役を大胆に演じ、2024年・第81回ベネチア国際映画祭でボルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。「逆転のトライアングル」のハリス・ディキンソンが年下インターンのサミュエル、「デスペラード」などのアントニオ・バンデラスが夫ジェイコブ、「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」のソフィー・ワイルドがロミーに憧れる部下エスメを演じた。監督・脚本は「BODIES BODIES BODIES ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ」のハリナ・ライン。
ベイビーガール
2024/アメリカ
これはなかなかタイムリーな衝撃作品です
ニコールキッドマン演じる大企業のCEOが、インターンのスタッフとの禁じられた性愛に溺れる、18禁作品です。
この作品を観ながら、長年にわたって、かつての国民的アイドルグループのリーダーで、今だに冠番組をいくつも持っていたスーパースターが、ある性的事件をきっかけに、ほぼ全ての芸能活動を休止せざるを得なかったニュースが、頭から離れませんでした。
どちらも50代、私にとってはかつての眩しいスターぶりを知っているから、今だに若いなぁと思ってしまいますが、20代の若者から観たら両親世代、下手したらそれより上かもしれず、とてもじゃないが性的な目で見れない対象でしょう。
ジャニーズのタレントにしろ、売れないグラビアアイドルや若手女優にしろ、好きでもない権力者と関係を持つことは「売春」をさせられてるような気がして、耐えられずに辞めてしまう子たちも多かったと思います。
ようやく日本でも、若い女性たちが嫌だと声を上げることができたんだなあと、時代の流れを実感しましたが、それでは「愛がある年の差カップル」はどうやって恋愛に発展するんだろうとも疑問に思います。
旦那との行為じゃオーガズムを感じず、自慰行為にふける妻を演じたニコールは、やっぱりさすがの演技力でした。
ただ、この禁断の関係にあまり思い入れが持てなかったのは、若いインターンからニコールへの純粋な愛を感じられず、タイトルの「ベイビーガール」感が損なわれてたような気がしたからです。
もうちょっとニコールに同情したかったけど、あんな男のどこがいいんだよ、的な展開でしたので、そんな「主従逆転」劇から、まだまだ女は弱いのかもな…と後味はイマイチでした。
ただ、INXS ファンとしては挿入歌のNever Tear Us Apart がめちゃめちゃ嬉しかったかな、そこが一番のツボだったかもですwww
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