劇場公開日 2025年3月28日

ベイビーガールのレビュー・感想・評価

全78件中、1~20件目を表示

3.0いわば、ヤッてしまった世界線の「アイズ・ワイド・シャット」。

2025年3月30日
PCから投稿

「ファーストキス 1ST KISS」

が絶賛大ヒット公開中だが、そこに期待したものがなかってがっかりした人。その期待したものは、ここで観れる(かもしれない。)

「ベイビーガール」





Babygirl。直訳すると、「かわいらしい・守ってあげたい存在」(男女問わず)らしいが、ここではもう少し掘り下げると、イケメンがキッドマンに対し、そう呼ぶことで支配的な言動で主人公の潜在的な欲望や弱さをさらけ出させる関係を表してもいる。

体は、90年代の「ナインハーフ」を代表するオシャレ系セクシー映画。舞台は現代だが、使われる楽曲は、ジョージ・マイケルやINXSといったそのころのものだし、主人公のちょっと困った娘の髪形もまさに、それである。

ぱっと見エロティックムービー。

しかし、なぜもはや名女優となったキッドマンが本作に出演し、体当たり演技をしたか、がオレの一番の関心事だった。

途中(どうせわかりきったことだが)旦那にバレて、(というよりバレるようにイケメンは行動している)家族が崩壊手前まで来たときに、ああ、これはあれだ。

本人の代表作(そしてクルーズ、キューブリックの傑作)「アイズ・ワイド・シャット」の妻アリスの在り方を再構築して、現代の「行き過ぎた多様性への配慮」にカウンターを当てることを目指したのではないか。

いわば、ヤッてしまった世界線の「アイズ・ワイド・シャット」。

とすれば、90年代のエロティックムービーが流行ったころの、「男目線」で作られてきた作品群が、実は「女性のほうの」自身の自我の目覚め、性の目覚めでもあった、という解釈が作り手側にあり、カウンターとして、キッドマンでないといけないし、低俗とされたエロティックムービーのルックをあえて採用したのはA24らしい、ということか。

「アイズ・ワイド・シャット」のレビューでは、ムラムラしたら、ただ奥さんとF**k、すっきりすれば「賢者」とまとめたが、あなたではイケない。と言われるとショックだが、私はこんなセックスが好きなのよ。と言ってくれることもないから、浮気して目覚めてきなさい、とは言えない。

だが、奥さん自身が自分の意志でそうされると、こっちはたまらないが、それも否定できないような流れになるのかなあ、と「ファーストキス」よりもはるかに、熟年期の夫婦(はい、そうです。ウチです。)の関係について考えさせられた。

ただ、確かに、「アイズ・ワイド・シャット」よりさらに「家庭」、「仕事」、「老い」、「性欲」について、とっても盛沢山なテーマなんだけど、見た目が「エロティックムービー」で片づけてしまわれそうなところが、狙い通りであると同時に「ありふれた」「安っぽい」ともとらえられそうなところが痛しかゆしだ。

追記

これなら、夫役はクルーズでしょ、というわけにはいかないだろうから、のアントニオ。(アントニオもエロティック系出てたね)

イケメンとの殴り合いに負け、咽び、声がかすれる姿が最高に哀れで、最高にかっこよかった。

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しんざん

4.0ハリス・ディキンソン恐るべし!

2025年3月29日
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鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

地位も名誉も幸せな家庭も手にした女性CEOが、夫との満たされない性生活をある日会社にやって来た青年インターンとの関係によって埋めていく。ギリギリで抑えていた欲望の水門が壊れ、その先に果てしなく広がる快楽の海へ運ばれて、悦びながら溺れていく。

と書けば、これまでなら破滅的な物語を想像するかもしれない。すぐ頭に浮かぶ過去作が何作かある。でも、結論から言うとそうはならないのだ。

その結論に驚きを隠せない人もいるだろう。しかしそれよりも、ニコール・キッドマンとハリス・ディキンソンが演じる出会うべくして出会った、否、出会うべきではなかった男女が、無言のまま特殊なプレーに没頭していくプロセスが面白すぎて、こっちまで抜け出せなくなってしまうのだ。実は何をしているのかよく分からないところも若干あるのだが、お互いの役目を熟知し、決して外さない男女の性的な遊戯(←もしかして死語でしょうか?)から目が離せなくなるのだ。

監督のハリナ・ラインは端からキッドマンを想定して脚本を執筆したとか。それ以上に、ディキンソンの冷酷無比な支配者ぶりが秀逸で、『逆転のトライアングル』('22年)で演じたラブドール的な役柄と比較しても、今、最も目が離せない存在だと再認識した次第である。

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清藤秀人

3.5未知なる領域に踏み込んだ異色作

2025年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

誰もが羨むキャリア、社会的地位、愛に溢れた家庭生活。それらを全て手に入れ、誰もが「成功者」として疑うことのない主人公ロミーの人生だが、本作はそんな彼女が内に秘めた性癖を充足させてくれる人物と巡り合ったときに巻き起こる予測不能のシーソーゲームをスリリングに描き出す。会社のCEOとインターンとの間でこんな精神的な下克上が起こるなんて、昔の映画であれば『流されて・・・』を思い起こしたり、もしくは仕事上の性的関係の面で『ディスクロージャー』的な展開すら予測してしまうが、他でもない現代に解き放たれた本作は、ロミーの迷える行動、心理状況、意志の力を、新進気鋭の女性監督ならではの視点で包み隠さず描き尽くす。そのはるかに高いハードルを難なく超えてゆくキッドマンの果敢な演技には恐れ入るばかり。作品の好みは見る人によって分かれるだろうが、これまで描かれたことのない未知の領域に踏み込んだ作品としては評価したい。

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牛津厚信

1.5ニコ-ルキッドマン

2025年5月24日
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鑑賞方法:映画館

美しい!それを確認したかった。ストーリーはまあええわ。

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kurakorin

1.5個人的に合わず

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

元々Noマークだった作品。上映中一覧でポスターに惹かれたのと、映画垢のフォロワーさんたちが観たいって言ってて興味を持ったので観に行きました。

まさかのA24。信用度高い。
A24のイントロロゴから聞こえて来る音質がすぎる。
さすがA24。音響が本当に素晴らしい。選曲された楽曲も素敵だし、心情を煽るような音響も最高だった。

大女優の嬌声が爆音で聞かれるなんて許される事なのか…って思ってた矢先、美ボディを魅せられた。
ニコールキッドマンっていくつだっけと思い鑑賞後調べたら御年57歳…まじで?と驚愕した。

CEO役ということもあり、着ている服がかっこよかった。青のドレスは色白くて高身長ですらっとしたニコールキッドマンに似合ってて個人的に好きでした💙

ストーリーは面白いかと聞かれると面白くはない。
ロニーの思いに1ミリも共感できないまま、濡れ場を観てるのでなんだこれという感覚に。
それこそFifty ShadesシリーズやニンフォマニアックみたいなSMや欲を描いた作品だったので個人的にささらず。
幸せな家庭築いておきながら、夫に愛され大切にされながら何しとんねん!!!ってこちらが嫉妬しました(ゑ)
というかどうしてサミュエルがロニーの欲望を気付き暴けたのかが私の脳には理解できず、そこが気になって気になってしかたなかった。
セリフだけでは理解し難い。探るようなこともなかったように見えた。
それとも男性の嗅覚なのか…笑

どうしたいのかと聞かれて分かってるくせに自分を認めたくないのかなかなか言えないロニーには早く言えよって思ってしまった。
というかちゃんと話し合えよって何度思ったことやら。
そして支配されたいという欲望があるという設定のはずなのに、それは行為前だけで行為が始まると普通の行為でなんだコレってなった。Fifty Shadesの方がしっかりSMだったぞ。
というかスリラージャンルなのに1ミリも感じなかった。
多分私こういう映画向いてないwwwwww

クラブのシーンはとても視覚効果と音響がリアルでその場にいるかのようになったのがとても好きでした。音響とこのシーンだけで映画館で観る価値はアリ。

イザベル役のエスター・マクレガーがとにかくお顔が美しくて好きでした🥰

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Erina

4.0危険で刺激的なパワーゲーム

2025年5月6日
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鑑賞方法:映画館

地位も名誉も手に入れた大企業の美しきCEOが、年下のインターンとの出会いによって快楽に溺れていく危険で刺激的なエロチックエンタメ。予測不能で先の読めないパワーゲームにグイグイ引き込まれた。そして何と言っても主演を演じたニコール・キッドマンの体を張った演技が素晴らしく見惚れました。

2025-72

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隣組

2.5ベイビーガール

2025年5月4日
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鑑賞方法:映画館

少し驚きました。
色々と窮屈な時代に、女性を奴隷の様に仕上げて行く過程が描かれて、よく問題にならなかったな、と。
と同時に、女性の独立を喧伝もする。
それを考えなければ、最後の伏線回収も見事な、平均点は付けられる作品でした。
ニコールさん、よくオファー受けたなと思います。
その役者魂には、拍手を送ります。

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映画館難民

2.5手がシワシワ😥

2025年5月2日
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鑑賞方法:映画館

怖い

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カールⅢ世

3.5いやらしいったらありゃしない。

2025年4月21日
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鑑賞方法:映画館

怖い

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クール

2.5無題

2025年4月16日
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娘役のエスター・マクレガーは存在感があった

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北三田

3.0SM願望とは…

2025年4月16日
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すーちゃん

3.0調教される様が良いです

2025年4月14日
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会社トップが男に落ちていく様がとても良いです
ニコール・キッドマンはとても魅力的ですが
少し役柄とマッチしなかったかなと思いました

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nami

3.0⭐︎3.3 / 5.0

2025年4月13日
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鑑賞方法:映画館

4月13日(日) @映画館
ベイビーガール
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「挑発的」より「本能的」の方が適当で、よく映画にしたなーって内容😳ニコールさんの演技と美しさにひたすら驚愕する作品!
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#movie 🎬2025
#備忘録
#ベイビーガール
#映画
#映画鑑賞
#映画レビュー
#映画好き
#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい

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まー。

4.5個人的にはかなりの名作

2025年4月11日
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悲しい

興奮

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なみ

1.0期待値が高くて残念

2025年4月10日
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ごめんなさい。期待値が高くて残念でした。何だかニコールキッドマンを使って撮る必要があったのかなぁ〜と思ってしまいました。完全にA24に期待しすぎでした。言い方悪いんですけど、、、エロが下品。SEXYじゃないんですよねー。

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binn

2.5だからなんやねん!パート2

2025年4月10日
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める

3.0夫婦関係のインターンシップ

2025年4月8日
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まず恋愛ではないですね。ロミーは途中から我を忘れてしまいますが、恋愛感情とは到底違う。
支配と服従のゲームとして見るとやや食い足りない。女性解放の語り口ではない。
まあ個人の嗜好をスキャンダラスな装いで見せた作品という感じでしょうか。

唯一良かったのは、最後の方に出てきた昭和を体現するようなおっさんにビシッとNOを突きつけたところ。

ロミーを演じるニコール・キッドマンは女優魂を見せて頑張ってました。ポドックス注射はセルフパロディなのでしょうか?凄いな。

サミュエルは高身長でイケメンなのは間違いないのですが、爽やか系というのではなく、また策士という感じでもない。ちょっと垢抜けない若造風にも見えますが、かと言ってガツガツもしていない得体の知れないキャラでした。演じたハリス・ディキンソンが上手いということですね。

あと少年みたいな娘イザベル役の子 ユアン・マクレガーの娘ですよね。「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」でティルダ・スウィントンの若い頃を演じてた時も思ったんですが、目の輝き✨が違うんですよ(DNAなのかな?)。この子伸びます!

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sugar bread

2.5「逃げたな…」としか思えないラスト

2025年4月8日
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興味のある作品が集中した先週、候補の一つであった本作『ベイビーガール』ですが米国映画レビューサイトの評価が思いのほか低く、一旦は劇場鑑賞候補から外すことを決定。ところが先日鑑賞した『終わりの鳥』が良かったこともあり、やはりA24作品は観ておこうかと思い直して1週遅れで鑑賞です。
第81回ベネチア国際映画祭で最優秀女優賞に輝いたニコール・キッドマン。残念ながらアカデミー賞ではノミネートされませんでしたが、授賞式で司会のコナン・オブライエンが話題にしたことも印象に残り、彼女の演技に大変期待を寄せていました。で、実際に観て思ったのは巧さをとうに超えて、最早凄みすら感じる正に怪演。解説にある「脚本構想段階から当て書き」に強く納得するロミー役は、挑戦的なシーンも多々ある中、要所要所に考えつくされた演技に不自然さは一切なく、彼女以外には考えられない仕上がりで高い評価がうなずけます。そしてハリス・ディキンソン他、彼女を取り巻く役者たちもそれぞれ印象に残る演技で、全般において「俳優たちの演技は素晴らしく」て非の打ち所がありません。
ところが、、、残念なことにストーリーは凡庸で退屈。設定や台詞に現代(いま)っぽいアレンジはされていますが、その環境や立場に対する現実性の希薄さが目に余り、残念ながら結局はポルノにしか見えません。勿論、フィクションにとって言えば必ずしも「リアリティー」が評価そのものを下げる要素とは言えないと思います。「映画的な嘘」はストーリーが面白ければ大して気になりませんし、それをもとにこの作品へケチを付けているわけではありません。そもそもジャンルには「エロティックスリラー」とありますが、シチュエーションこそ変えて見せても、基本的には同じ力学における繰り返し構造。そのため、先に進むほどスリルを感じるどころか、むしろ飽きてしまって終盤は最早「オチ」に期待するしかなくなってしまいます。ところが、残念なことに「逃げたな…」としか思えないラストは、どちらにも肩入れしない姿勢がむしろ欺瞞とすら感じてしまいます。劇中の世界観では無視されたリスクマネジメントですが、何なら作品に対して批判を受けないようにするためのリスクマネジメントに必死で、114分の上映時間は観終わって疲労感しか残りません。
啓蒙と言うには悪質さが目立って程遠いですし、かと言ってエンタメとしては潔さが感じられずに中途半端。何なら役者たちの演技力の高さが、反転して悪目立ちに見えてしまいかねない危なっかしさすら懸念される出来で、とても残念な一作でした。とほほ。

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TWDera

3.0性の不一致  一番傷ついたのは誰

2025年4月7日
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単純

興奮

知的

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レント

2.5ニコール

2025年4月6日
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版フィフティ・シェイズ。ただ彼女のあの声が野獣(しかもかなりの猛獣)のようで、やっぱり洋ピンだなと思いました。バンデラスニキは今回久々に良いですね。

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michi