「仕事と信念と才能と」ブルータリスト 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
仕事と信念と才能と
映画のポスターからしてお洒落
主人公目線の「自由の女神」は観客さえ、トートになった気分で安心とワクワクがこみ上げてくる
そして斜めに流れるエンドロール! あの形式はありそうでなかった斬新なデザイン
完成した富豪の家の図書室(書斎?) 扉が開くシーンを見て歓声を上げる自分がいた
(芸術には、やはりお金がかかる)と、改めて感じた映画だった
金銭面ばかり気にしていたら、アーティストの実力は発揮できず
やりたいことも制限されるもどかしさから人間性も壊れていく
アートと狂気は、ほんの数ミリの違いなのでしょう
ところで、映画の趣旨とはそれるような様々な性◎描写には、驚いた
特にハリソンのアレには・・・
トートの詩的表現や生い立ち、そして自分にはない建築家としての才能に惹かれていったのは分かる
だけど、秘め事のはずなのに他人に見られそうな場所での、いきなりのあの行為は、単なる嫉妬なのか? 愛や恋ではなさそうなのだけど、支配欲?性欲?誰か教えて
妻のエルジェーベトが車椅子生活になってしまった足の怪我
突然、死ぬような痛みを伴うなんて、どんな病気だったのかな
そんなところも秘密のまま終わる
最後の最後に、礼拝堂(インスティテュート)にまつわるとんでもない事実をサラリと伝えられて鑑賞者は、えっ!!ちょっと待ってよぉ~ となる
才能がある人は、どこの国に行ってもそれを生かして、仕事が出来る
羨ましいかぎりだ
そしてその才能が自分の信念を磨き、研ぎ澄まされた信念がより一層才能を開花させる
凡人には無縁の方程式だ

 
  
 
  
  
  
  
  
  
 