「妻が怖すぎる」ブルータリスト こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
妻が怖すぎる
まず長い。休憩を挟んでの3時間半。どこかもう少し削れなかった?
前半では新天地での苦労から努力が報われて、やっと明るい光が見えてきた。そんな希望を感じていられる。
しかし休憩後の妻がやってきてからの地獄。あれで勃つのってむしろすごくないかしら。常人ならEDになってもおかしくない妻の怖さなんだけど。
それでも自身の考え、才能を全て認めて受け入れる存在の妻は彼にとっては唯一無二なのか。共依存とは違うんだろうか?とにかく姪も含めてクセが強すぎて、成金一家がとんでもなくいい人達に見えてきちゃうんだから、観ててちょっと疲れる。
再婚しなかったのはそういうことかと後に判明するものの、そこに至るまでの主人公達が好感を抱けないので、同情する度合いも低め。もちろんだからといってあんな被害を受けていいってことではないけれど。
教会のプレゼン場面が個人的にはピークだった。人は暗い中に差し込む光に神を見る。光があんな効果を見せるのなら、訪れる者はみな神に出会えたような錯覚をおぼえるだろう。そう思わせるプレゼンでじんときた。
イヤでもさすらう運命にされてしまってる民族の彼らこそ神を求めてやまないんだろう。
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