「羊頭狗肉じゃね?」ブルータリスト くーにー62さんの映画レビュー(感想・評価)
羊頭狗肉じゃね?
期待しすぎたかな。肩透かしもいいとこ。
序曲に始まり、第1部、インターミッション、第2部、エピローグだって。大時代的というかこけ脅しというか、そんな大層な形式で語るほどの話か? ユダヤ移民のWASPへの恨み節を基調にしながら、EDやら倒錯やらヤク中やら不協和音をはさみつつ、主題が見えないまま結局なに? 芸術家として称揚されてめでたしなのか。
ドイツ構造主義っぽく前衛を気取っているが、映画の文法を無視(イマジナリーラインを越えてたぜ?)しておつに澄ました鼻持ちならない似非アートフィルムだ。
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