「オープニングが圧巻!」ブルータリスト きなりさんの映画レビュー(感想・評価)
オープニングが圧巻!
ホロコートを生き延びた建築家の半生ということで、同種の職に就いていることもあり、公開をとても楽しみにしていた。
まずオープニングが圧巻。緊迫感のある劇伴に閉塞的なカメラワーク、そののちに突如として現れる逆さまのシンボル。とても示唆的なシークエンスで一気に引き込まれた。
思い返すと、監督の過去作“シークレット・オブ・モンスター”のラストシーンにも共通する高揚感だったように感じる。
架空の映画ではあるが、まるで実在していたかのように役者陣の演技や時代背景にリアリティがあり、上映時間の長さを感じなかった。
インターミッションも初めて体験することができて良かった。
一方で肝心な建築デザイン(一番楽しみにしていた)が、恣意的・権力的に感じてしまいあまり好みではなかった。ブルータリズム建築ってそういうものと言われればそれまでだが。笑
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