「色彩に息をのむ」ザ・ルーム・ネクスト・ドア CR7さんの映画レビュー(感想・評価)
色彩に息をのむ
配色の美しさに心奪われっぱなし。ワンカット・ワンカット一枚の絵画のよう。オシャレ過ぎる絵作りにワクワクが止まらない。
内容的には安楽死がテーマなので、見る者それぞれの生死観が問われる。一般に死は、葬式で黒の喪服を着るように重苦しく悲しいものとみなされているが、死は肉体という重い鎧からの解放であり、ブラジルのサンバのように明るくお祝いしたらどうかと思う。生命は永遠の祝祭なのだから。
監督のペドロ・アルモドバルはゲイなのかな?ゲイの人たちは、ときにとても鋭い美的感覚を持っているし、台詞の中に不自然に多くの性的な話題が出てくる。
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