劇場公開日 2025年1月31日

「起伏に乏しい点はあるものの、海外枠という観点では2月1週の枠か…」ザ・ルーム・ネクスト・ドア yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0起伏に乏しい点はあるものの、海外枠という観点では2月1週の枠か…

2025年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年39本目(合計1,581本目/今月(2025年2月度)2本目)。

 他の方が書かれていることと重複しますが、ストーリー全体に起伏が乏しく、同じようなシーンややりとりが続くので、放映テープがぶっ壊れているのかとすら思えるレベルなのがちょっとどうなのか…といったところです。

 いわゆる自死やそれに関連しうる議論を扱った映画で、一部ではかかる趣旨が日本でも理解できる点はありますが、大半は日本と考え方が違うし、このあたりを理解しようと思うとそこそこきついのではないかな…といったところです。

 ただ、そうした「重い話題」を扱うがゆえに、派手な演出を避け、個々個人に趣旨を考えてねという考え方で作られれているようにも思えるし(原作はスペイン映画。本映画は英語放送だが、一部にスペイン語が混ざる)、その意味ではフランス映画枠というような趣もあるし(ただし、例のCANAL+派出てこない)、この点、いくつか解釈は取れそうです。

 願わくばパンフ…だったのですが、ベルばらの混雑ぶりがひどくて買えずといったところです。
ただ、作品の中で人を不愉快にさせるような発言はほぼ出ないし、二度三度見ることもまた良いのでは、といったところです。

 確かに趣旨を理解しがたいという点はあるものの、扱う趣旨が特殊なもので、監督ないし著者ほかが特定の思想をおしつけるのには適さない趣旨のタイプの映画である点は明確に指摘することができ、その意味で「あえて考え方を押し付けない」趣旨(換言すれば、フランス映画のような展開になる)になるのは理解できるので、フルスコアにしています。

 ただし、他の方も書かれている通り、映画内で明確な「答え」が出ているわけではなく(もちろん、映画内のストーリーはストーリーとして明確に描かれます)、映画内で扱う個々「重い話題」について大半を解釈を個々にゆだねていることに注意が必要です。

yukispica
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