都会のひと部屋のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
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1982年製作のフランス映画。監督・脚本は、ジャック・ドゥミ。全台詞が歌曲のミュージカル、劇場未公開作品。
1955年、仏のナント。
大規模な造船所で栄えた街だが、その造船所でスト紛争が起こっている。
デモ隊の先頭に立つ冶金工の主人公(リシャール・ベリ)は、労働者デモ隊と警察隊がしばしばぶつかり合う大通りに面した一室を間借りしている。
部屋の貸主は「女男爵」と呼ばれている(ダニエル・ダリュー扮演)。
愛する男性と結婚のために爵位を棄てたのだ。
一人娘(ドミニク・サンダ)はテレビ商(ミシェル・ピコリ)の元へ嫁いでいるが、夫婦仲は悪く、不安を紛らすために占い師の元へ通っている。
こともあろうか、占い師は彼女に「冶金工と熱烈な恋に落ちる。だが、別の男との間にトラブルが起きる」と告げる・・・
といったところからはじまる、スト扮装を背景にした男女の愛憎劇。
ナントは、ジャック・ドゥミの故郷。
労働者の街。
色彩溢れる室内セットと屋外ロケの対比が見事で、メランコリックな楽曲と結末も好み。
音楽は、ミシェル・コロンビエ。
ひとつ難癖をつけるとすると、ドミニク・サンダの下顎の歯が目立って、気になったわぁ。
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