「夢が詰まった白いカバン」Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
夢が詰まった白いカバン
これはなかなか敷居が高いぞ...。
Mrs. GREEN APPLE好きだからと、よく聴くからと見たらかなり大変な目にあってしまう。ミセス好きでも、大森さん好きじゃなければハマるのは難しい。大森による、大森ファンのための、大森劇場。とにかく曲より大森さんが全面に出てくる。
歌声と踊りを同時にこなしていて、とにかくカッコよく美しい。魅力がふんだんに詰まった、ファン歓喜の作品ではあると思うけど、ライブ映像のようなものを想像してはいけない。完全に舞台。歌を聴かせるというより、歌が付いてくるといった感じで、どんなに覚悟をしても意表を突かれる。そういう面では、かなり挑戦的な作品と言えるだろうけど。。。
好みの問題も大きいし、前もってどんな物なのか、曖昧なところがあったから自分にも非があると思う。この映画が一定数評価され、興行的にも成功を収めているのもわかる。だけど、、、だけど自分はやっぱり、普通に歌って欲しい。大森さんだけでなく、"Mrs. GREEN APPLE"が活躍して欲しい。これだと、まるで藤澤さんと岩井さんが脇役のようだ。バンドが好きな自分からすると...ちょっとキツイ。こういう形があってもいいと思うし、否定するわけじゃないけど、大森さんが活躍する場が今回なら、藤澤さんと岩井さんが脚光を浴びるような、そんな場もあって欲しいなと個人的には思った。みんな、素晴らしいアーティストだからね。
それもあって、ダンスホールとケセラセラにはすごくテンションが上がった。そうそうこういうの!シンプルに劇やミュージカルが苦手ジャンル、というのが大きいが、この2曲は大いに楽しめた。でも、8割以上知っている曲だったから、意外に自分ミセス好きなんだな!って気付かされたし、恋愛の歌詞は共感できないけど、どれもこれも言葉選びや曲調が最高だな〜と再認識。ミセスは曲だけで十分心に響く。だから決めた。次はちゃんと、ライブに行くぞ!!!