国境ナイトクルージングのレビュー・感想・評価
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期待外れ。自分たちが何をつくろうとしているのか整理して欲しかった。
舞台となる延吉市は中国吉林省にある朝鮮族自治州の州都。人口は50万人ぐらい。主人公たちが向かう長白山は北朝鮮側からは白頭山と呼称される。これは国境の街に吹き溜まった男女3人の物語である。ナナはフィギュアスケートの有望選手だったがケガで辞めこの街で旅行ガイドをしている。ハオフォンは上海のIT企業に勤めていてこの街には友人の結婚式のため来た。神経症的な持病がある。シャオは叔母の経営する食堂を手伝っていてナナのことが好き。
3人はひょんなことから交流がはじまり遊び歩くようになる。問題はまず、彼らがお互いのどこが気に入ってどこに共鳴したのかがよくわからないこと。説明的な部分をなるべく避けているのだろうし(その割にはフィギュアスケートのくだりは結構しつこい)、ベタベタしない関係性を描こうという狙いは理解できるがこれでは共感できない。
一方、この映画では、主人公たちが涙を流すシーンが結構ある。ここも何故、この人がここで泣いているのか理解できない。というか演出家が狙いを持って泣かせていることがみえてしまう。自然でないのである。
ショットはぶつ切れでカットイン、カットアウトも唐突過ぎる。だから撮影上からも余韻が持ちにくい。
長白山のシークエンスは全く必要なかった。この3人は朝鮮族ルーツではないので長白山に踏み込まなければいけない精神的背景はないし、アリランを聴いて感動する理由もない。そして長白山の部分がなければあの不自然極まりない遭遇についても描かなくてもよかったはず(詳細には触れませんが)
3人の心の交流を描いていくだけなら街場のロケですんだし尺もあと20分は詰めることができた。
主役の3人はいずれも好演です。なかでもチョウ・ドンユイは魅力的。彼女の名前は漢字表記で周冬雨。この映画の主役にはピッタリですね。
美男美女、馴染みあるキャストなんだが、、、
なんせストーリーがイマイチ。ただ3人が遊んでいるだけ。進展がありそうで何もない(笑)
1時間くらい経過した頃に、あれ?って、退屈な事に気づく(笑)そこからはやけに長く感じた。多分10分置きに時計を確認してました、、、キャストは良いからそのお陰で観ていられたかも。違う人なら帰っていたな。残念。
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