「中国の延吉、北朝鮮との国境近く。 偶然出会った男女3人が、数日間を...」国境ナイトクルージング woodstockさんの映画レビュー(感想・評価)
中国の延吉、北朝鮮との国境近く。 偶然出会った男女3人が、数日間を...
中国の延吉、北朝鮮との国境近く。
偶然出会った男女3人が、数日間を共に過ごす様子。
冬で極寒の景色、あたりは雪や氷だらけ、建物の彩りとの対比が。
出身も生い立ちも異なる3人、出会う前はそれぞれ頑なさがあったもの
一緒に過ごし、打ち解けてゆくうち、心も解けてゆく様子。
映画の終盤にて、静かに落涙する演者たち。
何ゆえの涙か、映像内で説明は無いですが、
察すると想像が深く膨らみます。
表情の機微、素敵な物語でした。
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私的には、日本語タイトル "国境ナイトクルージング" は軽快すぎて、釈然としません。
彼ら3名の過ごし方は、国境だけでは無く、夜だけでも無いです。
むしろ、もとの中国語や英語でのタイトル "燃冬" "The Breaking Ice" のままのほうが、納得できます。
地理的だけでなく、心理描写も伴う、意味の深さが読み取れます。
フランス語題 "Un hiver à Yanji" でも、理解できます。
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(まったく余談ですが)
あとで延吉-上海のフライトを検索したら、
今年(2024)冬季スケジュールでは、直行便は日に2往復のようでした。
都度の繫閑や便数増減は、常時ある事。
遠くて便が少ないからこその、一期一会でしたね。
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