劇場公開日 2024年10月18日

「エモい映像と音楽が満載だけど意味不明のシーンが散見された中国映画。 本年度ベスト級。」国境ナイトクルージング イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5エモい映像と音楽が満載だけど意味不明のシーンが散見された中国映画。 本年度ベスト級。

2024年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作の編集作業で大事なシーンを間違えてカットしちゃったんじゃね?
って思えた感じだった(笑)

北朝鮮の国境付近にある延吉である夢を諦め観光ガイドとして働くナナ。
ナナの男友達の進学を断念して飲食店で手伝いをしながら気ままに暮らすシャオ。
友達の結婚式の翌朝、朝一の飛行機に乗り遅れた上海に住む、心を壊したハオファン(自分的に成田凌さんに似てる笑)。
この3人の男女を中心に展開するストーリー。

観光中、ハオファンがスマホを無くした事に責任を感じたナナ。
ナナが友達のシャオとハオファンを食事に誘ったりバイクでドライブをする感じ。
中国ってバイクに3人乗っても良いのか!

延吉の町並みや自然がとても美しい。
氷で作られた迷路や本屋、スケートリンク等に加えクラブの店内もインスタ映えする感じ(笑)
美しい映像の裏で流れる音楽も幻想的で素晴らしかった!

バスルームのカーテン越しでナナとハオファンが抱き合うシーンも美しく印象に残る。

後半、雪山の「天地」って場所に向かうシーン。
そこに美しい風景があると期待するものの、雪が降ってきて引き返すシーンが残念。
それにしても、あんな軽装備で雪山に行くなんて信じられない(笑)
天地がどんな場所なのか調べたら、白頭山にあるカルデラ湖らしい。
でも「大きな転換点」を指す言葉だとも知る。
ナルホドな意味だった。

自分的には3人とも生きる事に希望を持てない感じがしていたのに3人で同じ時間を過ごす間に生きる希望を見出だせた感じを受けた。
ラストでナナがある箱を開けたシーンがその象徴と解釈。

本作の主役はハオファンではなくナナだったのかもしれません( ´∀`)

イゲ