「やや何を言いたいのか理解が難しい映画ではあるものの」国境ナイトクルージング yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや何を言いたいのか理解が難しい映画ではあるものの
今年377本目(合計1,469本目/今月(2024年10月度)28本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
中国と北朝鮮の国境近くにある街で、とある事情から3人が出会い、その街中や少し郊外をぶらぶらするお話。
このような場所にあるので、いわゆる脱北問題の話かなと思うとそうでもないし、3人がこの街にきた理由自体は映画内で明示はされるものの、じゃその後用事が済んだら特段何もすることがなければ解散すればいいのに、3人でぶらぶらっと移動して、よくわからないところにいったり、妙なまでにヘンテコな展開になるのが気になるところです。
ただ、他の方も触れられているように美術美というか景色が良いところは多々あり、そこは(北朝鮮のかかえる問題から、中国領土ではあっても訪れることが日本人には難しい)良かったところです。
かなりの大手の映画館で1日4上映という扱いですが、どちらかというとミニシアター向けの上映が想定されているのかな(見る方をある程度絞ってくるという意味で)という印象です。特に大阪市でいえばアジア映画といえばシネマートなので(といってもあと5日ほどで閉館になる…。12月から別の映画館が入ることはアナウンスされているが、アジア系に特化するかはよくわからない)、ちょっと肩透かしを食らったといったところです。
ただ、北朝鮮との国境近くにある(中国はかなり領土が大きいので、「近くにある」といっても結構あるのは当然として、ここでは相対的な意味)事情から描けない部分も多々あったものと思われ、それに関しては仕方がないし、作品自体も起伏に乏しいという大きな問題はある(このことも多くの方が触れられている)ものの、おそらく前者の問題から派生しているのだろうと思われる以上、「中国(ロシア、韓国)と、北朝鮮の国境近くの街・村での一つの出来事」を描いた映画としては(諸般色々考慮して)理解はできる点考慮して減点なしフルスコアにしています。
ただ、いずれにせよ「楽しい映画」が観たいなら、他の映画かなといったところです(といっても、SAW Xは極端にグロいし、パミョはマニアックな展開だし(「パミョ」に関しては「答え合わせ」になる情報は投稿しています)、今週はちょっと色々難しいですね