劇場公開日 2024年10月18日

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国境ナイトクルージングのレビュー・感想・評価

全37件中、1~20件目を表示

3.5天池

2025年5月1日
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鑑賞方法:VOD

中国と北朝鮮の国境の延吉という町で3人の男女が数日間過ごす様を描いた作品です。

3人それぞれ何かを抱えて、最後にはそれを越えて一歩踏み出していきます。(ハオフォンはどうなった…?)

鼻の奥がツーンとするような冬の寒さと、夜をあてもなく彷徨う雰囲気が良かったです◎

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Yum

3.0雰囲気に酔っていたのは1時間10分くらいまで。

2025年4月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

挫折、後悔、閉塞感、消しては浮かぶ憧れ。
ここじゃない何処かへ。
でも、どこへ行けば自分の気が済むのか、わからない。

雰囲気映画。
登場人物の心情に寄り添うことはないが、主演3人に惹かれるも1時間10分頃から飽きてきた。
僕は子供の頃から映画を観れば幸せホルモンが出るタイプなので、
閉塞感に苛まれるという感覚がニガテというか分からない、
分かりたくないタイプなのである。
主演3人のモヤモヤに共鳴できないタイプなのである。
すまん。

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なかじwithみゆ

3.0映像がとにかくスタイリッシュで美しい

2025年3月30日
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鑑賞方法:映画館

明示的には余り語られないが、主人公の三人はそれぞれが自分たちの故郷で夢に敗れたり、疲れ果てたりしながら、現在、この国境沿いの街にいて、行き場のない閉塞感のある生活から抜け出したいと思いつつも半ば諦めて刹那的に生きている。でも、互いに言葉には出さずとも寄り添っているだけで何かが心の中で変わっていく。本作の英語タイトルは "The Breaking Ice" -美しい冬の景色の中で彼らの気持ちにアイスブレイクは訪れるのだろうか?

心が疲れてしまった中国の若者たちの姿を淡々と描いた作品ではあるが、ひょっとすると日本の若者にもそのまま当てはまるのかも知れない。大人たちに駆り立てられて、夢を持つことを強いられて疲れ果てている子どもたちも少なくないのではないか?

夢を実現できたら素晴らしいかも知れないが、実現できなくても、その人生は決して失敗なのではない。実際、多くの人間はそうやって折り合いをつけて生きているのではないか。

大したことを成し遂げることもなかったけれど、好きなことだけをして生きてきて、今も好き勝手に自由に生きているオッサンとしては、そんなに肩肘張って生きていかなくても大丈夫だよ、と言ってやりたくなる。

監督のアンソニー・チェン氏はシンガポール出身らしいが、映像がとにかくスタイリッシュで美しい。

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Tofu

4.0中国の若者の青春の蹉跌

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

朝鮮族が一番多く居住している街がこの延辺朝鮮族自治州の延吉市とのことである。冒頭、バスガイドをしているナナが朝鮮族の挨拶の発音が韓国語と微妙に違うこととか、友人の結婚式に参加したハオフォンが朝鮮族式の披露宴を体験するとかが出てきたので民族としての苦悩の物語が展開するかと思ったが、そうではなく純粋に中国の若者たちの青春の蹉跌の話であった。
男2人と女1人のドラマは数限りなくあるが、簡単に入れそうな国境、歓楽街のナイトクラブ、凍てつく雪山や湖のスケート、氷の迷路などなど3人が戯れ過ごす数日間は束の間に輝いていてとても印象的。それらのシーンの繋ぎ方が映画作りとして評価された点ではないだろうか、。
ありがちな大きな事件や事故もなく(熊に近づかれるシーンもあるが)、「全部を終わらせたいと思ったことは?」と問われるシーンも崖から落ちていく衝動に駆られシーンもスーっと通り抜けていくのも良い。
中国映画はよく知らないが、独特な空気感が異国情緒を醸し出す佳作だったと思います、。

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アベちゃん

ああ、僕が笑わせて遣りたい

2024年12月4日
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鑑賞方法:映画館

 北朝鮮と国境を接する中国・延吉で出会った二人の男性・一人の女性の寄る辺ない日々を描いた物語です。3人それぞれが夢破れた過去・思うに任せぬ日常に苛立ったり立ち止まったりしています。

 まず、この女優チョウ・ドンユイさんに目が吸い寄せられてしまいました。彼女は『少年の君』(2021)で初めて観て強く印象に残り、『ソウルメイト』(2021)、『ボーン・トゥ・フライ』(2024)と、スクリーンに登場するたびに「あっ」と声を発しそうになり視線がそちらに行きます。中国的なベッピンさん女優とは一味違う個性です。

 だから、本作でも彼女がずっと不機嫌な顔をしていると、観ているこちらが「ああ、なんとか彼女を笑わせて遣りたい」と思ってしまう程でした(それは、僕だけかな?)。

 物語は、多くを説明しないが故に却っていつまでも後味が口の中に残る様な印象でした。「説明しない事が魅力の映画」と「説明不足でイライラする映画」の違いは一体どこにあるのでしょう。僕には未だ分かりません。

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La Strada

5.0けっこう好きです。

Mさん
2024年12月2日
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不思議なとらえどころのないヒロインの魅力で映画を引っ張っていく(という程でもないが)。
どうしてこの邦題をつけたのかが不明だが、この映画の雰囲気は好きだった。

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M

3.53人それぞれの閉塞感から共感へ

2024年11月30日
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チョウ・ドンユイ出演とあっては、観ないわけにはいかない本作。
チョウ・ドンユイは『少年の君』、『ソウルメイト 七月と安生』で私の推しになりました。

3人それぞれの閉塞感がしんどい。
・ハオフォン(リウ・ハオラン)は、母親からのプレッシャー、香港の金融関係の仕事も日々”追われている“。
結局逃れられないため、彼は死をも想像するわけです。高いところから飛び降りたいと。

・ナナ(チョウ・ドンユイ)は、かつてフィギュアスケートでの活躍を期待されるほどのギフトを持った人だったが
怪我で断念。それ以来自暴自棄に(見える)。

・シャオ(チュー・チューシャオ)は、両親が亡くなり叔母の食堂で働くも、弟ともども叔母からのプレッシャーがハンパない。

そんな3人が出会い、お互い共感し、国境をクルージングするわけですが、
その行動を通して、3人それぞれが前を向いて自分の人生を歩み出す。一歩を前に踏み出していく。

説明なし、起承転結ではない作品なので、いろいろな想像をしながら鑑賞するのがとても楽しかったですね。
余韻もたなびく良作です。

とにかくチョウ・ドンユイの演技が自然すぎて素晴らしいです。
バスガイドの役ですが、本当にいそうですもん。そのくらいリアルで自然。
特に涙を流すといった感情表現にはグッときますね。
ずっと演技を見続けていたい、そんな俳優さんですから、今後も追っていきたいと思います。

たくさんの人に観てもらいたいけれど、興行収入はとても厳しい気がしますね。
こういう映画にスポットがあたるその日を信じて、自分としては劇場で鑑賞することで応援していきます。

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ひでちゃぴん

3.0誰も寂しい

2024年11月22日
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みき

5.0淡々と、優しさや温かさに包まれる

2024年11月16日
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楽しい

幸せ

固く強張った氷が、数日共に過ごす人の熱に溶かされて、豊かな水になった。
何処にだって行ける、何にだってなれる。
家族でも親友でも恋人でもない。
そんな3人が、羨ましい。

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アメリカの友人

3.5青春ロードムービーって事で良いんじゃないかな

2024年11月12日
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是枝監督が推してる、って言う文句に釣られて
観に行きました笑
昔のオシャレなアジア映画みたいな
懐かしいような空気感に浸れて、私は好きでした。

主演3人の関係性とか眼差しとかも
きれいで良かったんですが、
ちょっとだけ感傷的でそこは微妙でした。

最後に希望はあったのかな、、?

あと、熊のシーン、
もうすこしリアルに合成して欲しかったです!笑笑

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ZUNKO

3.0キーワードは「氷」

2024年11月7日
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泣ける

悲しい

難しい

原題「燃冬」、英題「The Breaking Ice」。日本語に訳すと「砕氷」、または「融氷」でしょうか?心の。この作品は冒頭から氷がアピールされています。河での氷の切り出しやハオフォンが氷を口にするシーン然り。ストーリーはロードムービー+青春。シャオ演ずるチュー・チューシアオがクールな役どころでした。個人的にはナナを演じるチョウ・ドンユイが大好きな江口のりこさんに似ていて嬉しかったなあ。それにしてもあんな頻繁に煙草吸うのかね?

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よう

4.0どうしてこの邦題に?

2024年11月4日
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誰が邦題を考え、ゴーサインを出したのかがとても気になる。中国でのタイトル「燃冬」、英語のタイトル「The Breaking Ice」なら納得の内容が、邦題でテーマが明らかに曖昧になり、ボケてしまった感じがもったいない。

確かに描かれている場所は、北朝鮮との国境付近の、中国の国内では辺境の地だし、登場人物たちも望むかどうかに関係なく、そこに流れついた訳だが、「国境」かどうかにそれほど重大な意味があるのだろうか。それに「中国に居ながらソウルみたい」と言われるらしい延吉市などの独特な街並みがロードムービーのように案内される展開もあるが、それも全然メインじゃないと思う。ましてや、長白山(北朝鮮や韓国からすると白頭山)への旅について、邦題によって、北朝鮮と中国の対比や対立を意識させてしまうのはミスリードもいいところ。

それぞれに行き詰まりを抱えている3人の若者たちが、数日間関わり合ったことを契機に、曲がりなりにも一歩を踏み出そうとするストーリーから考えると、素直に原題通り「燃冬ーThe Breaking Iceー」でよかったのに…というのが自分の意見。

映画については、まず、主演のチョウ・ドンユィ(「少年の君」「サンザシの木の下で」など)が、大人の女性になったなぁと感動。
内容面では、3人それぞれの行き詰まりのどれかにピッタリ共感できる経験は持ち合わせてないのだが、それでも、自分が二十代前半から半ば辺りに感じていた「思ってたのと違う」という、それまで描いていたイメージと現実のギャップに対する漠然とした不安やモヤモヤを思い出させられた(それも、嫌な感じではなく、どちらかというと甘酸っぱく)。
加えて、希死念慮は度々描かれるものの、こういう言い方は適切ではないかもしれないが、生死を安易にスパイスにしておらず、好感が持てる。

また、中国というのは、思いの外多民族国家なのだと気付かされると共に、驚くような発展をとげてきているのだなと思いしらされた。
ただ、今の中国の経済状況に疎い自分にとっては、劇中に何度か象徴的に登場する万引き常習犯の懸賞金の意味が今一つつかめず、ちょっと悔しい。
分かる方、またご教示ください。

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sow_miya

3.0大変、期待して見たが。

2024年11月4日
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詠み人知らず

3.0シャオが、虎の翼の直明(寅の弟)にそっくり

2024年11月3日
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タイトルが全てです。作品としては可もなく不可もなくですね。

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Cabe

4.5天池見たかったなぁ

2024年10月26日
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国境の街に暮らす二人の若者とそこに上海からやってきた若者が触れ合い、少しだけ前進するストーリー。
余白が多く、すべてに説明があるわけではないですが、今の場所から踏み出すきっかけは掴めると思います。

多分、あまり知らない役者さんたちが異国の地で異文化の中で進むストーリーなので、虚心坦懐に受け止められたのでしょう。
似た内容を国内のよく知っている役者がやっていたら、否定的な見方をしていたかもしれません。

とはいえ、見終わって自分自身も少しだけ前向きになれたと思っています。

天池を見たかったけど、作品内で見ることができたらそこまで印象に残らなかったかも。いつか行ってみたい場所として覚えておきます。

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よして

1.0アンビエント・テクノは良かった

2024年10月24日
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あとは勝手にやってろって感じ。
雰囲気ゴミ映画。

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CR7

4.0『で?』って思うストーリーは好きじゃないんだけど、 でもこれはなぜ...

2024年10月23日
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『で?』って思うストーリーは好きじゃないんだけど、

でもこれはなぜかとても惹かれた

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jung

3.0ちょっぴりチープさを感じるVFX

2024年10月22日
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「カンヌ出品作品」と「チョウ・ドンユイ出演」という2点で鑑賞を決めた本作。今回もそれ以上の情報を入れずにサービスデイのヒューマントラストシネマ有楽町へ。11時45分からの回は客入りも程々といった感じ。
「生き辛さ」や「ここではない感じ」を抱えながら日々を過ごす若者たち。ある日3人(男2人と女1人)が出会い、つるんで過ごす数日の話。どこか既視感を感じながら観ていた途中、「ああ、これ、あれだ」と三宅唱監督・脚本、佐藤泰志原作の映画『きみの鳥はうたえる』を思い出しました。勿論、ストーリーは全く異なりますし、「男2人女1人」構造の映画はおそらく星の数ほどあるでしょう。とは言え、若者特有の不安定さや、やや寂れた街の様子、そして、音楽の使い方と時折に光や色とりどりの照明で幻想的に見せる画で「若者×エモ味」な印象を前面に押し出す感じ等々、作品性としてはかなりの共通点があるように思えます。これは別段、私の思い過ごしか、偶然か、はたまたオマージュかを気にしているわけでなく、そしてまた比較をしているわけでもありません。むしろ、これらの感じをよく描けているだけに、(新作として)脚本はもう一歩「思い切り」が足りないように感じられるのがやや残念。私の好みとしてはもう少し、切迫感ややるせなさを感じる展開や演出、例えば韓国映画のような意地悪さが多少あってもよかったかな、と。ただそれだと、アンソニー・チェン監督(製作、脚本)作品ではないのかもしれませんね。思い起こせば『イロイロ ぬくもりの記憶』も常に現実的で、最後は優しい映画に仕上がっていたし、たぶん、この線こそがこの監督らしさなのでしょう。
と言うことで、点数は少し辛めにつけていますが全く嫌いではありません。チョウ・ドンユイも頑張ってたし。あと、ちょいちょい挟み込まれる「ちょっぴりチープさを感じるVFX」も、何ならこの作品にはよいバランスとなっている気がします。映画が終わり下りのエレベーター後方、初老のご夫婦の奥さまがしみじみ「(雪山のアレ)、凄かったね」と仰っているのが聞こえ、またほのぼのと。こういうのもいい映画体験の一つですね。(ただ、隣に走る上りエスカレーターには、これから観る方が乗っているのでご注意下さいまし。)

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TWDera

3.0冬の出会い。

2024年10月22日
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難しい

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SAKURAI

5.0中国の延吉、北朝鮮との国境近く。 偶然出会った男女3人が、数日間を...

2024年10月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

中国の延吉、北朝鮮との国境近く。
偶然出会った男女3人が、数日間を共に過ごす様子。

冬で極寒の景色、あたりは雪や氷だらけ、建物の彩りとの対比が。

出身も生い立ちも異なる3人、出会う前はそれぞれ頑なさがあったもの
一緒に過ごし、打ち解けてゆくうち、心も解けてゆく様子。

映画の終盤にて、静かに落涙する演者たち。
何ゆえの涙か、映像内で説明は無いですが、
察すると想像が深く膨らみます。

表情の機微、素敵な物語でした。

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私的には、日本語タイトル "国境ナイトクルージング" は軽快すぎて、釈然としません。
彼ら3名の過ごし方は、国境だけでは無く、夜だけでも無いです。
むしろ、もとの中国語や英語でのタイトル "燃冬" "The Breaking Ice" のままのほうが、納得できます。
地理的だけでなく、心理描写も伴う、意味の深さが読み取れます。
フランス語題 "Un hiver à Yanji" でも、理解できます。

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(まったく余談ですが)
あとで延吉-上海のフライトを検索したら、
今年(2024)冬季スケジュールでは、直行便は日に2往復のようでした。
都度の繫閑や便数増減は、常時ある事。
遠くて便が少ないからこその、一期一会でしたね。

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