ペパーミントソーダのレビュー・感想・評価
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あんぬしつているか ふらんす人は 2めーとるもある。
「物価が上がってるから実質小遣い下がってるよ」 今を先取りしてますやん!
エレオノール・クラーワインのキュートさは色褪せない
この日に観た4本の映画で一番期待していた映画だったけれど、結果は一番つまらなかった。
1963年当時のフランスの女学生の性についてもテーマとして取り上げているなど、当時としては、画期的な映画だったことは理解できる。
でも、60年以上前の話しなので、現代的視点から見ると陳腐に思えてしまうし、コメディとしての質そのものはそれほど高くない。
観客席から思わず笑い声が漏れたのも一度だけで、映画館の中も、あまり親密な雰囲気にならなかった。
主人公である妹のアンを演じたエレオノール・クラーワインの14歳時のキュートさは色褪せない。
ディアボロ・マント(悪魔のミント)思春期の娘が飲んでみたい大人向けの飲み物
1963年9月新学期の日から、翌年のバカンスに出かけるまでの1年間、パリ9区にあるジュール・フェリー校という7年制の中・高一貫名門女学校に通う15歳と13歳の姉妹を描いた青春映画。
この映画を撮った時、女性監督のキュリスは28歳だったが、15年前の想い出というから、妹のアンヌの眼からみた情景をスケッチのように描いたのだろう。
一番目立つこと、フランスの社会には「うそ」がない。学校の先生たちには、子供に対する理解はない。だけど、歴史の先生は、生徒たちが誰も歴史の国民公会に興味がないと知ると、歴史は政治と深く関係すると言って、授業中なのに、パスカルという生徒の証言を引き出す。メトロのシャロンヌ駅で、極右の行為に抗議した民衆のデモが警察によって鎮圧されて、犠牲者が出た。転校生に旧植民地であるアルジェリア出身の子がいたり、校門の外で、反共産、反ユダヤの男子学生が騒いだりする。外界からの政治的な刺激が強くなってきていた。一方、姉妹は家の中では離婚したシングルマザーと暮らしているが、母親には愛人がいて、よくお泊まりに出かけ、それを隠すこともしない。
学校も家庭も、ある程度、子供たちに寛容で、外界と接することを許し、徹底的に追い詰めることはしない。アンヌは姉のフレデリックに比べて、出来が悪いようで、課題が出ると、昔の姉の宿題を探し出してきて丸写しで提出するが、教師はスペルミスまで同じだと言って、笑って零点をつける。アンヌは、卸で流行のワンピースを安く分けてもらい、調子に乗ったのか、うっかり万引きをしてしまう。母親は嘆き悲しむが、かと言って、何をするわけでもない。
でも、このわずか5年後のパリでは、学生の不満に端を発した5月危機(5月革命)が起こる。その気配はこの映画にもある。フレデリックの親友ミュリエルが家出して、一悶着起きる。例によって、アンヌがいたずらを仕掛けるが、特にはお咎めなし。周囲は、行為そのものよりも、なぜ、そういう行為に走るのか、考えてくれている。ところが、ボーイフレンドと農場で暮らしていたミュリエルは学校に戻ってくるなり、これ以上ない汚い言葉で「メルド(くそったれ)」と大声で叫び、学校を後にする。いくら美術学校に行きたいにせよ、自分の言いたいことを、はっきり口にする生徒が出てきている。
姉のフレデリックは、母親からボーイフレンドと二人だけで10日間もキャンプに行くことが許されている一方、13歳のアンヌは、きちんとした知識もないまま、休み時間の校庭では、生徒たちとのたわいないセックス談義。そうなのだ。身体は美しく成長し輝くばかりだが、その内面は背伸びするばかりで、全く追いついていない。それを象徴しているのが、ディアボロ・マントというわけ。
それじゃあ、この5年後、何がこの子達を、5月危機に結びつけたのだろう。実際、キュリスも学生運動に走ったようだ。間違いなく、音楽も一因だったのだろう。確かに、シルヴィー・ヴァルタンの「アイドルをさがせ」や、日本でも大ヒットしたアダモの「雪が降る」が出てきた。その頃のアイドルであるクリフ・リチャードとシャドウズが大事なのだ。彼らこそ、その後のビートルズ革命の先触れだった。ビートルズと共に5月革命を支えたのが、ローリングストーンズであり、米国ではウッドストックの主流となっていたフォークとロック。私は、今でも凱旋門の上で、学生が大きな赤旗を振っていた5月革命の姿を忘れることはできない。
これぞ思春期
目では楽しめた
【1963年のパリを舞台に、10代の姉妹の”色々なモノと戦う”一年をポップでカラフルに描いた青春映画である。】
■アンヌ(エレオノール・クラーワイン)は、友人と性について興味津々に語り合い、授業をサボり、宿題は姉のフレデリック(オディール・ミシェル)の答案を丸写しにして、教師に叱られる。
二人が通う女学校の教師たちも、ナカナカに過激で、特に美術教師のオバサンなどの指導はイジメに近い。年代的なモノであろうか。
だが、女学生たちも、教師たちに反撃する。黒板消しに悪戯したり、黒板に文字を書いている間に皆で丸い色眼鏡を掛けキャンディーを舐めたりして、驚かせるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・女の子たちの性に対しての会話が面白い。
1.”キスするときは、舌を絡めるの?””イヤー、汚い!”
⇒汚くなんかありません。序に言うと、舌を絡めるキスはフレンチ・キスともいうんだよ!
2.男の人のは、一番長くて2mにもなるそうよ。
⇒いくら何でも、それはないだろー。
・教師たちの、指導方法がナカナカに凄い。
特に太った美術教師かな。
時代的に、教師や学校が抑圧的であるが、女生徒たちはそれに果敢に挑んで行くのである。中には学校から逃亡し、新しい道に方向転換する女生徒もいる。
・アンヌも、初潮を迎えた辺りから、少し大人びて来るが、姉と一緒にお風呂に入ったりもしている。姉妹ってあんな感じなのかなあ。
衝動的に万引きしたり、かと言って父親と過ごす時間を大切にしている。両親は、そんな彼女をハラハラしながらも、大切に育てているのである。
<今作は、1977年公開のフランス大ヒット作品だそうである。ウェス・アンダーソン監督のお気に入りだそうである。それは分かる気がするなあ、と思った作品でもある。>
<2025年2月9日 刈谷日劇にて観賞>
ストッキングにあこがれていたあの頃
1963年、パリのリセ(女子校!)にかよう姉妹の話。
姉フレデリックは15歳、妹アンヌは13歳。
妹の視点から描かれる、ぱちぱち弾けるミントソーダみたいな思春期がいとおしい。
学校の先生が厳しくて驚きました。
70点ぐらい。オシャレ
2回観ました。
フランスの思春期の女の子を描いた映画で『なまいきシャルロット』を思い出した。
監督は女性の方で、監督の少女時代を基に作られたそうです。
設定が1963年で、クリフ・リチャードの名前や曲、シャドウズのレコード、が出てきます。
ジーン・ヴィンセントの「Say Mama」のフランス語カバー?で踊ってるシーンもある。
まーオシャレです。
ファッションや小物や背景というか風景というか、とにかくオシャレ♪
1番よかったのはオープニングの砂浜のシーンで、大好きな『エンパイア・オブ・ライト』みたいだった♪
女の子が主役で女の子目線なので、女性が観ると共感度がスゴいそうです。
オシャレ女子は要チェック!
男性が観ても問題ない(笑)
オシャレでシンミリして、よかった♪
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