劇場公開日 2024年10月4日 PROMOTION

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花嫁はどこへ? : 特集

2024年9月30日更新

【個人的に「きっと、うまくいく」を超えるほど好き】
映画.com編集部員がベタ惚れ―辛口批評サイト100%評
価を聞き「マジで?」と疑っていたが、鑑賞後はスタン
ディングオベーションするほどの超・超・超良作だった

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拍手だけではまったく足りない。衝動的なスタンディングオベーションを生み出す映画に巡り合えた“奇跡”を、全力で共有したい――。



辛口批評サイト「Rotten Tomatoes」で批評家スコア100%、観客スコア95%支持の超絶高評価を受ける映画が、10月4日から公開される「花嫁はどこへ?」です。映画.com編集部もその評判を聞きつけ「Rottenで100%支持って本当に?」とやや半信半疑でしたが、実際に観に行くとこれが……「大好きなやつ」でした!!!!

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製作は「きっと、うまくいく」「ダンガル きっと、つよくなる」など、関わる作品“ほぼ全部名作”の大スター、アーミル・カーン。はっきり言います、「花嫁はどこへ?」は、殿堂入り級の名作「きっと、うまくいく」に匹敵……いや、“個人的に超えちゃった”と興奮するほどの超良作です!!!!

もっと言うと「コーダ あいのうた」「グリーンブック」などのように、「これ嫌いな人いないのでは?」となるほどのフィール・グッド・ムービー。作品から受け取った“熱い思い”、本特集でお伝えします! マジでオススメ!!


【予告編】すべてはありえない“かん違い”から始まった――。

【設定が“最高”×物語が“最幸”】花嫁を取り違えた!?→
そこからの流れが予想外&面白すぎて大・大・大好き

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いわゆる“設定が抜群に面白い映画”。でも、それだけに留まらず、全く予想外の方向に物語が転じ、鑑賞後はとてつもない“多幸感”にあふれてしまう。これって滅多にない“鑑賞体験”なんです!


●「この人誰?」村に連れてきた花嫁が別人だった!すぐに解決するかと思いきや……“ありえないこと”だらけのとんでもない事態に
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描かれるのは、育ちも性格も異なるふたりの花嫁の“取り違い”から巻き起こる騒動。2001年という時代設定も影響しているのですが、とにかく“ありえないこと”が連続で起きることが面白い!

どれほどのレベルかというと、物語の始まりから“ありえない度”が100%。しかも、その度合いがさらに、さらに高まっていくんです。

[“ありえない度”100%]

新婚夫婦が満員列車に乗車――そこには同じ“特徴”の新婚女性が何人も…花婿の地元に到着→花嫁が“別人”だと判明!“誰か”の花嫁と入れ替わちゃった!?


[“ありえない度”120%]

迷子の花嫁は、夫の家の住所も電話番号も憶えていない。「夫に捨てられた」と噂されるから地元にも帰れない…四面楚歌で駅から動けず

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[“ありえない度”150%]

村にやってきた“誰か”の花嫁が怪しい行動 夫の名前、実家の電話番号も偽っていて…何か隠している?


[“ありえない度”200%]

頼りは警察!→いや、腐敗してる…捜索依頼に賄賂を要求 しかも逆に逮捕しようとしてくる

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[“ありえない度”500%]

迷子の花嫁は屋台で商売に挑戦!? “誰か”の花嫁は村の生活に順応! それぞれの居場所で巡り合ったのは“自由”と“幸せ”だった

[“ありえない度”????%]

汚職警官が「この事態は金になるぞ」とほくそ笑む “花嫁逮捕”に奔走して、事態がさらに“大ごと”に 一体どうなる?


上記はあくまでも全体の一部で、これ以外にも“ありえない出来事”だらけ。でも全てが解決した時に驚きの感動が待っていて、鑑賞後感がとにかく、とにかく“最高”なんです!!


●“奇跡的瞬間”にスタンディングオベーション!まさに“プライスレスな面白さ”――この映画、あなた自身の“今年を代表する一本”になり得ます
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本作は観客の“心”を鷲掴みにする作品が集う「トロント国際映画祭」でお披露目されたのですが、上映後には「歓喜あふれる傑作!」「完璧な作品」「プライスレスな面白さ」と激賞の声があがりました。

しかも一般上映だけでなく、厳しい視線を注ぐ映画祭関係者だけの“業務用試写”でも、映画で描かれる“奇跡的瞬間”によってスタディングオベーションが巻き起こっています。これって超珍しい事態で、本作の面白さが確約されている証拠!

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「幸せな気持ちになりたい」と願う人全員におすすめしたくなる作品で、あなたの“今年を代表する大切な1本”になるかもしれません。

次の項目では、トロントの人々同様に、鑑賞後に思わずスタディングオベーションしちゃった編集部メンバーの“ベタ惚れレビュー”をお届けします!


【レビュー】こんな作品と出合うために、僕はこの仕事
を続けている 「生きる」を幸福にする素晴らしい物語

●筆者紹介

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●「人は見た目じゃわからない」テーマが、初めて骨身に沁みた
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僕はこんな作品と出合うために、この仕事を続けているのかもしれない。そう思うような映画だった。

まず「人は見た目じゃわからない」というテーマに、心の底から感銘を受けた。

劇中、ある人物が重要な言葉をポツリとつぶやく。「世のなか面白い。見た目じゃ全然わからないんだ」。この何気ないセリフが、その後の展開と密接に絡みつき、何十倍もの重みを持つから本当にすごい。

主人公の1人であるプールは、一見するとか細く気弱だが、実は天性の“ひたむきさ”を持つとても強い女性であることが、物語を追うごとに明らかになっていく。

一方、悪どい女性に思えたプシュパは、賢いからこそいろんな人の痛みや悲しみに共感し、行動を起こす優しい女性なのだと明らかになってゆく。

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表層の見た目と、深層の人間性はすごく違う。だから、異なる他者同士でしっかり話して、知ることがとても大事なんだ。この映画はそんなことを、「うええ、その展開は巧すぎる」と驚くくらい巧みなストーリーテリングで語りかけてくる。

「人は見た目じゃわからない」という映画は何本も観てきたし、そのたびにわかったつもりになっていた。が、<この映画で僕は、そのテーマが初めて骨身に沁みたかもしれない。


●予定通りの人生じゃなくても、生きがいや幸福はそこかしこに落ちている。「生きる」をポジティブにする素晴らしいメッセージ
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本作の本当に好きなところは、作品全体にポジティブなムードが溢れていることだ。

実際、人口の多いインドでは、行方不明となった子どもや女性はほぼ発見されないそう。暗くなりがちな題材なのだが、キラン・ラオ監督はポジティブかつコミカルなシーンを意識的に盛り込むことで、“世界”や“固定観念”を変えようとしたという。

プールやプシュパが生きがいを見つける姿を観て、たまらなく幸せな気持ちになるし、「予定通りの人生じゃなくても、生きがいや幸福はそこかしこに落ちている」というメッセージが、僕の心にドッと流れ込んでくる。登場人物たちの温かみに触れ、胸から感動の涙が込み上げてくるのを何度も感じた。

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ほかにも「女性の人生は結婚によってほぼ決まる」のに、「女性が結婚相手を選べない」という“おかしさ”への怒りが描かれていることも興味深い。さらにはプシュパが汚職警官に「本人確認」を執拗に迫られるシーンがあり、押し問答がNetflix「地面師たち」ばりのスリルでとても好きだった。

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全編通じて物語展開が巧みでむちゃくちゃ面白い。アーミル・カーンの代表作「きっと、うまくいく」も、物語の巧みさは映画ファンのなかで“殿堂入り”するレベルだが、本作はそれに勝るとも劣らない、ある面では超えている、とすら思った。


エンドロールに入った瞬間、マジで僕はスタンディングオベーションしていた。


「花嫁はどこへ?」、本当にオススメしたい。心ゆくまでご堪能あれ。

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