「盗んだのは人生のチャンス」花嫁はどこへ? ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
盗んだのは人生のチャンス
レビューのよさと鑑賞した劇場が最終上映回だったせいかけっこう席が埋まっていた上、旧弊な社会での女性の解放と自立をテーマとした作品ということで、観客の女性比率がめっちゃ高かった。何かとセリフと劇伴で語ってくれるのでとてもわかりやすいのも高評価の要因かも。警察のイイ人への豹変で全部解決ってのは話としてどうなの?とは思ったが。
まあ、いいお話でした!と言えばそれまでなんだけど、それが今は当たり前の世界に我われが生きているからだろう。個人的には、大学に行きたかったが進学させてもらえなかったという戦前生まれの自分の母親に聞かされた大昔の話を思い出した。本作の設定は2001年ということだから、四半世紀が経って世界一の人口を抱えることになったインド社会もこの物語からはだいぶ変わったのだろうか。今の日本とどっちが進んでいるのだろうか。
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