「宇垣美里さん、ありがとう」花嫁はどこへ? kikisavaさんの映画レビュー(感想・評価)
宇垣美里さん、ありがとう
ぜんぜんみる予定ではなかったのですが、アトロクの2024シネマランキングに宇垣美里さんがこの映画をいれていたのでなんとなくみにいったら、おそらく価値観の新陳代謝がはじまりつつある過渡期の文化でしかつくることができない、ものすごく絶妙なバランスのものすごくいい映画だった。
人生にはいろんな選択肢があって、選ぶのは自分だし、その選択に責任をもつのも自分だし、自分の選択をだいじにしながらも、他者の真摯な選択にも寛容でいたいね、ということを、こんな時代に(こんな社会に)こんなにもわかりやすく伝えてくれるので、おもいがけず泣いてしまった。
エネルギッシュな過渡期のパワーをまのあたりにして、私たちの文化や価値観はもちろんものすごく進化して選択肢も格段にふえたけれども、成熟しすぎてしまったがゆえに、ちょっとずつ膿んでいっているようなこわさもあるなあ、とか考えたりしました。
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