「泣き跡を見られても恥ずかしくない、と思える映画でした。」花嫁はどこへ? 鉄猫さんの映画レビュー(感想・評価)
泣き跡を見られても恥ずかしくない、と思える映画でした。
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見る前のシナリオ予想は「花嫁が手違いで入れ替わり金持ち家に貧乏嫁が、貧乏家に金持ち嫁が嫁いで数年経ってから気がついたけど既に愛も情も生まれていたのでこのまま行こう、やっぱり愛だね」みたいなドタバタ話かと思っていましたが全然違いました。予想が外れた分余計に面白かったです。“可愛い系のインド女子“の嫁を何故か新鮮に感じたのはインド映画「バーフバリ」を見過ぎたからかも知れません。
劇中の様々な女性たち、ちょっとづつしか触れてなくても"きっとこの人はこんな人生を歩んで来たんだろうな"とそれぞれ一人分の人生が容易に想像出来てストーリーに重ね合わさるから2時間の映画に何倍も厚みを感じられて、変わりゆくインドとインド女性の“人生の幅“での強さみたいなものが見えてとても感動しました。それプラス旦那の「アイラブユー」とか汚職警官の「チョ待てよ」とか思い出しても「ウッ(泣)」と来ちゃいます。
体裁とか評判とかしきたりとか、平穏な社会生活を送るための知恵だと思うので気にしないことを美徳とは思わないのですが、体裁や評判を気にして出来なかったこと、やらなかったことが得てして人生の後悔の一因になったりします。その裏には体裁や評判を気にすることで守れた物もあるはずなのでクヨクヨせず、この映画のように“終わりよければ全て良し“の精神でハッピーエンドになれるよう生きて行ければ素晴らしいなと思います。
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