「そんなインドの代表に叱られちゃったことがある(多分)日本のジェンダーギャップってどうなんでしょうね」花嫁はどこへ? たちつてとんさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなインドの代表に叱られちゃったことがある(多分)日本のジェンダーギャップってどうなんでしょうね
たしか北京の女性会議でお叱りを受けたことがあるような記憶。
最近も、女性差別撤廃条約批准して以降ウン十年以上ほぼ放置されてる件がやっと動き出す……かのように思われてた日本は総選挙になって結局また棚上げ(?)だとか。
日本のジェンダーギャップのどこがどうマズイか、というとサヨク系メディアや活動家のイメージがあってなぜか叩かれがちだ。
が、それはどちらかと言うとJ事務所の、日本人ならみんなが知ってた性加害が外国メディアによって白日の下にさらされたときの国際企業の対応の方が近いものがある。
人権に疎い商売は国際通商の場で許されない。まぁライバル企業を蹴落とすための道具って側面もあるのかもしれず、踏み絵みたいなもんで、各々の伝統とか歴史とかあんまし関係ないんだろう。
例えばこの映画にあったような、インドでは夫の名前を口にしてはいけない、って外から見れば「はぁ?」だが気が付かないだけそんな風習は日本にもいっぱいありそうだ。
インドだってせめて女が自分ですることしないことを選択できるようにしておかないと国際社会の場での発言権が縮小していく(もちろん日本も)。
とは言え、インドの現在の現実がこの映画の結末みたいならまだいい。聞こえてくるニュースは著しい人権侵害やら暴力やら。
「人権」なんてどっかから借りてきた言葉がなくても健康と幸福が保証された世界であれば世話はない。
この映画はつまりはファンタジーなんでしょう。カーストどこ行った?
外からどう見られるかが相当意識されてる映画のように見受けられ、これ、インド国内での興行はどうなんだろう。
可愛らしい映画だけれど、カラフルな装いの裏がこんなもんで済むわきゃないんだろうな、とも想像できるのだ。