「21世紀に入った頃のインド。大安吉日に 結婚式を終えた新郎ディーパ...」花嫁はどこへ? りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
21世紀に入った頃のインド。大安吉日に 結婚式を終えた新郎ディーパ...
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21世紀に入った頃のインド。大安吉日に
結婚式を終えた新郎ディーパク(スパーシュ・スリヴァスタヴァ)と新婦プール(ニターンシー・ゴーエル)。
国民的祝祭日とあって、ディーパクの村に向かう列車は、同じような新婚カップルで超満員。
花嫁は、みな同じような装束で、同じようなベールを被っている。
夜遅く最寄り駅に着いたが、うかうかして列車は発車間際。
ディーパクは、花嫁の手を取って急いで列車を降り、友人たちの迎えで実家に到着。
ベールを取った花嫁は、プールとは別の女性(プラティバー・ランター )だった・・・
というところからはじまる物語。
花嫁取り違えというベタネタは、日本や欧米では成立しないネタだろう。
そこへ「花嫁詐欺」のミステリ&コメディのミスリード味を加えて、おもしろおかしく描いていきます。
が、ふたりの花嫁の言動から、随所に女性の人権問題などが滲み出、おもしろおかしい中に、考えさせられます。
村の警察署長がコメディ部分を担ってい、ちょっとのんびりした笑いだなぁと思っていると、クライマックスでは機転を利かせた活躍で、うまくいく着地点へと導きます。
社会問題要素をはらんだインド映画といえば、00年代のマニラトラム監督作品を思い出すところですが、あちらはやや鋭利な感じ。
本作は、やんわりと包んでの王道娯楽作品。
アーミル・カーン製作らしい、楽しく真摯な作品でした。
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