「インドの女性を応援したくなる映画」花嫁はどこへ? カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
インドの女性を応援したくなる映画
四半世紀前の設定のフィクションだが、インド、特に農村地域の女性の不自由さはいまだに映画で描かれていた以上なのかなとか思っている。
しかしながらこの類いの映画の上映が国内で許されているということからも、少なからず状況は変わってきており、インドの全ての女性の自立が当たり前になる日が近いうちに来るのかも、そんなことをつい思わせる作品だった。
2人の10代の花嫁は偶然をきっかけに、1人は初めて家族以外の人間に触れ自ら働き収入を得る喜びを知り、1人は教育を受けるためのチャンスを得る。
彼女らを対極にいる存在にせず、それぞれが違った形で一人の自立した人間として生きて行こうとする見せ方が最高に良く、それを色んな思惑がありながらもサポートしてくれる温かい「赤の他人たち」のことも大好きになってしまう。
おじさんにとって、観終わった後に爽やかに泣けるデトックス効果抜群の作品だった。
これをあり得ない設定の現代の寓話で終わってほしくないと心から思う。
彼女達にエールとチャンスを!
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