「【現代インド人女性の多様な生き方をコミカルに描いた作品。今作は、多数の名作に主演したインドの名優アーミル・カーンが製作に関わっているので、当然、笑えて幸せな気持ちになるヒューマンドラマなのである。】」花嫁はどこへ? NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【現代インド人女性の多様な生き方をコミカルに描いた作品。今作は、多数の名作に主演したインドの名優アーミル・カーンが製作に関わっているので、当然、笑えて幸せな気持ちになるヒューマンドラマなのである。】
■2001年、結婚式を終えた妻のプール(ニターンシー・ゴーエル)と夫のディーパク(スパルシュ・シュリーワースタウ)は、列車に乗り込むが、同じ様な赤い衣装を着た花嫁ジャヤ(プラティバー・ランター)を間違えて連れ帰ってしまう。
その頃、妻のプールは置き去りにされた駅で、途方に暮れていた。
◆感想
・アーミル・カーンが製作に関わっているので、ディーパクが花嫁を間違ってしまっても”きっと、うまくいく”だろうと思いながら観賞。
■プールが、箱入り娘として育てられていたのに対し、ジャヤは有機農業に興味を持って研究していた女性として描かれる対比が、面白い。
ジャヤが嫁いだ先は、夫の前妻が火事の為に不審死していた家で、夫はどう見ても怪しいのだが、ジャヤは貧しい実家を救うために、嫁入りを決意していたのである。ウーム。
一方、プールは駅で食べ物を売るマンジュおばさんの店で、慣れない手つきで働き始めるのである。
この作品が、ほんわりとするのは、プールとジャヤを親身になって助ける人たちが、皆、温かい心を持っている所だと思う。
・ジャヤは、有機農業の知識を遺憾なく発揮し、ディーパクの仲間達の農業の仕方に対しアドバイスをするし、プールも最初は慣れないが一生懸命頑張って、店を助けるのである。
・一見不愛想な警察署長も、ナカナカ粋な男で、ジャヤを見つけ頬を引っぱたいて家に連れて行こうとする男に、”暴行罪”そして、自分に賄賂を渡した事で”賄賂罪”を適用するぞ!”と脅し、更には”お前の前妻の不審死の再捜査をしようか?”と畳みかけ、ジャヤの新たなる道を切り開いて上げるのである。
このシーンは、スカッとしたなあ。
・一方、プールもマンジュおばさんから”頑張ったね!”と言う感じで、売上金の中からお金を貰う。その時のプールの嬉しそうな顔。
<そして、ディーパクはジャヤや皆の協力も有り、目出度くプールと再会し、抱擁するのである。一方、ジャヤは、有機農法をキチンと学ぶために大学に進学するのである。
今作は、現代インド人女性の多様な生き方をコミカルに描いた作品であり、笑えて幸せな気持ちになるヒューマンドラマなのである。>