劇場公開日 2024年10月4日

「ヘンテコ映画の最高峰。」エストニアの聖なるカンフーマスター sokenbiteaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ヘンテコ映画の最高峰。

2024年10月5日
iPhoneアプリから投稿

ヘンテコ映画です。
まずそれは言っておきます。

けどこれ見に行く人、そういう映画だと思って見に行くわけでしょ?
はっきり言いますが、良さをわかんない人は見なくていいです!
だって見ても何の得にもならないし、何もいいことないから(笑)。

しかし、ヘンテコ映画としては、全く隙がない、凄まじい出来栄えかと思います。
この種の映画の最高峰と言っていい。
まかり間違って生涯最高の映画と言ってしまうおかしな人がいてもおかしくない!
これ、真面目に褒めてます。

とにかく気合いが入ってるのは間違いない。
どうしてこんな変な映画にこんなに真面目に力を注げるのか謎ではあるけど(笑)、そのわけのわかんなさがまたよい。
主人公は結構イケメンでスタイル良くて華があるし、動きもシャープ。
もちろんすごいおバカなんだけど、なんか気骨があるというか、悪ふざけが悪い方にいってイラッとするようなとこがない。
脇を固める俳優陣も堂々としたもので、完成度が高くてキャラも立ってて、実はみんなかなりいい役者さんだと思う。
ヒロインというか、役どころのよくわからない女の人、ちょい太めだけど表情がとても魅力的で、ハマり具合が素晴らしい。
マスター?たる老神父たちも、何がしたいのかわかんないんだけど存在感あって、あと妙に仲がいいのが微笑ましくて(笑)。
KGBだかなんだかわからない老紳士も上品さとバカバカしさのバランスが絶妙で、あと何気に服がオシャレ(笑)。
全体に衣装はセンスいいです。
その他アクションとかも実はよくできてるし、セットも凝ってるし、風景の映像とかも美しいし、全てにおいて、腑抜けた薄味な感じは全然ないです。
そりゃ変な演出はありますよ?
何これ!って言いたくなるような。
でもそれはもう、これはこれで美味しく味わう、珍味みたいなもんじゃないですか!?

ほんとこれ、生半可なことじゃ作れませんよ、こんなものは。
企画が通ること自体すごいと思うけど(笑)、ちゃんとここまでのクオリティで出来上がってるっていうのは、ほんとどっから出てくるのかわからないが、この作り手の熱量は大変なものだと思う。
その熱がいたる所でダダ漏れしてて制御不能になってる感じで(笑)。
エンドロールにもそれが出ちゃってます。
グニャ〜って文字が曲ってんのよね(笑)。
その意味不明さ加減がなんともね。
うまく説明できないけど、これいいなーって、満足感に浸りながら見てました。

sokenbitea
sokenbiteaさんのコメント
2024年11月4日

その長すぎも含めてありかもと思います!加減を知らねえのか!て感じがまた(笑)。

sokenbitea
トミーさんのコメント
2024年10月17日

ちょっと尺が長すぎる気がひしひしとしますが、余りにも傍若無人なので許してしまいますね。スターウォーズのジェダイ信仰もこの程度に思えました。実際の東欧の人々はそうでもないかもしれませんが・・。

トミー