「「軌道修正」は「逃げ」ではない、人生をよりよく生きるための「選択」!」青春ゲシュタルト崩壊 新丸さんの映画レビュー(感想・評価)
「軌道修正」は「逃げ」ではない、人生をよりよく生きるための「選択」!
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「人間関係に悩む高校生が自分を見つめ直し、徐々に立ち直っていく」
端的に要約すると、こんな陳腐な粗筋になってしまうけど、実際には様々な魅力や美しさ、共感があり、素直に観てよかったと思った。
この映画の主人公の一人は、人間関係に思い悩んだ末に軌道修正を決断し、これを「逃げ」とする非難に対して「これは選択だ」と言い切る。
その清々しさ、潔さ、力強さにはっとさせられた。
様々な場面で軌道修正を迫られる場面に遭遇するのは高校生だけではない、というか、大人の方がずっと多いだろう。
そんな時、後ろめたさや自責の念に苛まれることも少なくないと思うが、それは、自分の人生をよりよく生きるための「選択」。
この映画は、この一言をいうために作られたといっても過言でないと思ったし、年代に関係なく心に刺さる言葉だろう。
この映画のもう一つの魅力は映像の美しさで、特に様々な形で映し出される「水」(海、プール、水槽)の透明感のある美しさには目を奪われた。
相模湾を背景にした湯河原の風景も、青春期の煌めきを象徴するかのように美しかった。
主演の二人は、現役のアイドルと元アイドルということで、どのくらい演技できるのかと若干不安を持って見始めたが、なかなかどうして、感情の微妙な動きを自然に表現しており、好感を持てた。
最初はそれほど期待してなかったけど観てよかったし、人にもお勧めしたい映画だった。
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