「社会人でも参考になる」青春ゲシュタルト崩壊 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
社会人でも参考になる
高校2年生の間宮朝葉は頼まれると断れない性格のため、青年期失顔症、を発症したのだが、その事実を知られるのを恐れ、1人で悩んでいた。そんな彼女の異変に唯一気づいたのは、金髪で粗暴で教師から目をつけられていた同級生・朝比奈聖だった。そして、朝葉は聖により少しずつ自分自身を見つめ直すことが出来るようになった。一方の聖も彼女と一緒に過ごすうちに、ずっと抱えていた従兄弟と向き合う事が出来るようになり・・・さてどうなる、という話。
人から嫌われたくないと思い、何でも頼まれたら断れず、やってしまう、居るだろうなと思う様な主人公で、感情移入してしまった。それは断っても良いんじゃない、とか思った。
青年期失顔症、という病気が実際にあるのかと調べたら、本作オリジナルの病気なんだとわかり、面白い病名を考えついたものだと感心した。
題名のゲシュタルト崩壊、という言葉はあるみたいで、知れて勉強になった。
バスケ部のコーチ?部長?は昭和過ぎて笑った。もう少し個々の部員の気持ちを考えて発言しろよ、と思ってたら、保健室の先生にピシャリ、と言われたシーンはスッキリした。
元水泳やってた後輩が海に飛び込んだシーン、泳いでただけらしいが、服着たままでだと手脚が動かせなくなるんじゃないかと心配した。
渡邉美穂が前作では藤田ニコルに似てると思ってたが、本作では桜庭ななみ(宮内ひとみ)に似てる気がした。少しぽっちゃりで健康的な笑顔が可愛かった。
佐藤新、って初めて観た気がするが、まぁイケメンで気遣い出来てて良かった。
保健室の先生役の瀬戸朝香は優しくてカッコよかった。
朝葉の母役で戸田菜穂や兄役の濱田龍臣は優しさに溢れてた。良い家族だなぁ、って思った。
高校生の成長物語だけど、社会人の人間関係でも充分参考になる話だと思う。
良かったし面白かった。
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