「【”一人一人には個性と顔がある。”今作は、学校という小さな水槽で頑張って泳いでいる魚たちに無用なプレッシャーを掛けない大切さを描いた、大人社会でも通用する優しき心理療法映画である。】」青春ゲシュタルト崩壊 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”一人一人には個性と顔がある。”今作は、学校という小さな水槽で頑張って泳いでいる魚たちに無用なプレッシャーを掛けない大切さを描いた、大人社会でも通用する優しき心理療法映画である。】
ー 「青春ゲシュタルト崩壊」って、マア重いタイトルを付けたもんだなあ、と思いながら劇場へ。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・で、内容は前半は若者達の、学校内で周囲に気を使い生きる姿と、真面目で責任感が強すぎるために”青春期失顔症”になってしまった、女子高生マミヤ(渡邉美穂)の姿と、何故か彼女を気遣う金髪のチョイ、チャラいアサヒナ(佐藤新)との関係性を軸に描かれていく。
・マミヤが所属するバスケのコーチが、悪気はないのだろうけれど、昭和の様なコーチ振りで、マミヤはその期待に応えようと、ギリギリまで頑張って、結果、”青春期失顔症”になってしまうシーンは、辛かったな。
■けれども、この作品は、保険医のアマムラ先生(久しぶりの瀬戸朝香さん。ほぼ同期っす。嬉しいっす。)を筆頭に、まるで心療内科の先生の様な登場人物(マミヤのお兄ちゃんもそうね。)に助けられるんだよなあ。ホッとするんだよなあ。
あのね。今作は舞台が高校だけど、これ企業でも数年前から起きている事なんだ。だから、それまでは一緒に働く仲間達にしょっちゅう”頑張れ!”とか”二日間くらい寝なくても、人間死なない!”とか、無理を言って来たのだが、最近そういう言葉は、自ら禁じている。
そう、当たり前だけれども、人間には一人一人に顔があり、個性がある。だから、イーロン・マスクみたいに、週80H働いても大丈夫な、強メンタル&タフネスさを持つ人もいるし、そうではない人も、当然いる。
だから、一律に”頑張れ”って、言ってはイケナイんだよね。
<今作は、真面目で、責任感があるが故に”青春期失顔症”になってしまった、女子高生マミヤが、理解ある周囲の保険医のアマムラ先生や、お兄ちゃん。そして、過去に親友でライバルの水泳選手に”頑張れ!”と何度も言ってしまったが故に、悔いを抱えるアサヒナ君との交流により、笑顔を取り戻し、自分の進む道を自らの意志で選べるようになった姿を描いた、学校という小さな水槽で頑張って泳いでいる魚たちに無用なプレッシャーを掛けない大切さを描いた、大人社会でも通用する優しき心理療法映画なのである。>
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