ロングレッグスのレビュー・感想・評価
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最近絶好調なニコラス・ケイジ氏
本作をホラー映画の括りで考えると微妙だが、サイコスリラーとしてはスリリングである。スリリングと言うか物凄く不穏で薄気味悪い。気味の悪さで言うとここ最近のこの手の作品の中では抜きん出ている。
まず何と言ってもニコラス・ケイジがロングレックスを演じているのである。これは嫌でも観ない訳にはいかない。実際のところ登場シーンはわずか10分程度だ。それでもここに出てくる誰よりも印象に残るのは、明らかに異常なその風貌と放つオーラである。「ナショナル・トレジャー」等の大作映画に多く出たかと思いきやメジャー業界から身を引き、B級路線まっしぐらに進んでいたが、ここ最近の活躍ぶりはやや嬉しいものがある。
FBIと連続殺人犯の戦いとなると、宣伝文句に使われている「羊たちの沈黙」や、「セブン」等の名作の数々が浮かぶが、それをイメージして鑑賞すると本作にはまた違う印象を受けるかも知れない。ストーリーは複雑ながら観やすかったのは「羊たちの沈黙」だと思うが、本作は単なるシリアルキラーで終わる話では無いため、そもそも比べるのも違うかも知れない。
特筆すべき点は、主人公が軽いエスパーという設定であると言うことだ。これは非常に斬新であり、どこかシンパシーを感じるロングレックスとの頭脳戦、攻防戦が繰り広げられるのだが、流石ニコラスの兄さんは一枚上手であり、追い詰めたら翻弄され、また追い詰め…の繰り返しとなる。だがそんなのをボケっと観ていると、後半にくるっと方向転換し、一瞬置き去りになるのではとさえ思ってしまう展開になる。ラスト10分位の展開には口あんぐり状態であり、衝撃的であった。ここまで来て緻密な捜査と自身の能力を屈指して追い詰めてきたロングレックスをこういう形で失うとは。登場人物も観客も何ともいえぬ喪失感に襲われる。
ハリウッド製のホラーは描写が激しく、要らんシーンもあったりする、"B級テイスト"が売りかも知れないが、この新進気鋭の映画スタジオ、「NEON」は注目出来るスタジオだろう。どこかA24と近しいものも感じるが、静かでもじわりじわりと追ったり追いかけたりの描写と、主人公含む周辺の人物描写も分かりやすい上に丁寧であり、世界観にどっぷり浸れるタイプのサイコスリラーである。これら展開に引き込まれたからこそ、後半にやって来る怒涛の展開には驚きを隠せず、人によっては良い方に転ぶだろうし、最後にがっかりするタイプの人も居るだろう。それを含めてこの世界観に観客を没入させる手腕には拍手を送りたい。
どうしてそうなるのか。
朝の情報番組で、アメリカで話題沸騰!かの羊たちの沈黙を超える怖さ!あのニコラス・ケイジ主演でサイコキラー!
誰だってそそられるじゃないですか。あのニコラスさんですよ?
この作品の前に主演した映画よりも高評価だったけど、レビューの蓋を開けたら…
意味深な事件と犯人の記憶は確かに羊たちの沈黙っぽい気はするが、中身は似て非なるもの。いや、宗教は同じか?
全編通して、残り30分までが長い。主人公が特殊能力者並みに発揮して解いていく。
薄々と出ていたけども、主人公の母親が宗教家です。ロングレッグス(ニコラスさん)に襲われた時に、娘だけは助けてと望んでから共犯者になります。次第に闇に飲まれる母親は心酔していきます。これは娘のためだからやってもいいことなのだと。
んなわけあるかい。
ロングレッグスは取調室で自殺を図ります。死んだかはわからないです。
何よりもわからないのは彼の動機。レクターとは違うのです。幼女だった主人公に惚れたとかなら分かりやすいかもしれませんが、一家惨殺に至る経緯。
一時間40分ちょいある作品ですが、羊たちの沈黙より軽く、中身の脚本も軽いです。
カルトを出されようが、闇魔術を出されようが、宗教を出されようが。
圧倒的にニコラスだったことしかわからないのです。脚本を食ってしまっている…
サタン、ばんざい!
…んなわけあるかいっ!
ニコラスさんが好きな人ならきっと、これ、ニコラスさんじゃなくてもよかったんじゃあ…となることでしょう。わたしは主演を知らなかったら鑑賞してません。もはや、この時点で、多分制作側の勝ちなのかもしれません。
カルト×宗教×ニコラス・ケイジ
そそられちゃいますよね。
ロングレッグスの過去が知りたい
ニコラス君の必要性を感じられませんでした(泣)
この映画、廊下の奥や部屋の中、建物の外観に至るまで画面の真ん中に視線がいくよう「中央一点構図」を多用して撮影している為、人によっては没入感が半端ない作品になると思われます。
ただ、ホラー演出やミステリ要素、更にニコラス君を目当てにしている人には物足りないと言わざるを得ない点を内包している作品でもありました。
案の定、「アレ(ネタバレになるのでアレと表記)で全て片付けちゃうのか」という声が劇場を後にする時、聞こえて来ちゃいました。
アイデアとしては悪くないと思うのですが、淡々と描いていく物語の締め括りとしてはいささか強引な展開だった気がします。
幾らヒントや伏線をあちこちに散りばめていても、完全にミステリ寄りとなっていない本作では納得できない人がいても不思議ではありません。
要はオチで背筋が凍り付くか、付かないかで評価は大きく割れてしまう気がします。
そしてニコラス君に関してですが、彼の奇怪な演技を期待すると少々肩透かしを喰らいます。
鑑賞すればお分かり頂けると思いますが、「誰がやっても良かったのでは」と思えるほど別人になってます。
また、現在進行形の物語に大きく絡んでいるようで実は絡んでおらず、「蚊帳の外」感が半端なくあります。
第一、買い物のシーンは何の為にあるのでしょうか。
気味の悪さを出す為だけで物語を左右する要素にすらなっていませんでした。
もっと活かせる方法があっただけに残念でなりませんでした。
個人的には嫌いじゃない作品ではありますが、時代が遅過ぎた気がします。
それこそ70年代に公開していたら間違いなく化けた作品だと思います。
2024年ベストホラー第1位、でもホラーと言うよりはサスペンス・スリラー!?
事前情報では過去10年における独立系ホラーの全米最高興収、2024年ベストホラー第1位etcの言葉が躍っていたので、ニコラス・ケイジ演じるシリアルキラーがバッタバッタと惨殺を繰り返すと期待したのだが・・・・・・・!!
実際には「羊たちの沈黙」のようなサスペンス・スリラーの要素が強い連続殺人鬼映画であった!!
殺人現場にはシリアルキラー "ロングレッグス”が残す暗号文があるなど、ストーリー重視のサスペンスを好む向きにはお勧めだが、低俗でも自分の様にベタなホラーを愛好するものにはちょっと!?
ニコラス・ケイジが結構エキセントリックな役処だっただけにもうひと捻り、ホラー部分に工夫があればもっと評価されるべき作品になったと思うのですが・・・・・・・!?
新奇性を求めつつも……
謎解きは主軸ではない作品
んー?
ホラー、ミステリー…スリラーとは言い難いかな?少なくとも謎の解明とは程遠い内容なのでミステリーとはいえませんよね。
観終わって、ああ、オカルトメインなのね?とひとりで納得はしたけど
オカルト系捜査サスペンスホラー ってところかな
謎や示唆を散りばめている割には、観終わってもそんなに嵌ってなくない?って印象でスッキリはしませんね
雰囲気が楽しめればオッケーな人はこれでもいいとは思うのですけど、謎解きを期待して観ているとガッカリ肩透かしくらいます。
主人公がなんとなく謎の直感で謎の解決したりする。
キリスト教とか悪魔崇拝については詳しく無いので、そんなものかという印象です
知識のある人や熱心な人なら深掘りとか楽しいのかもしれないですけど
牽きはそれなりにあるとはおもうが、仕舞い方がイマイチ
私はこの作品に対して、『ヘレディタリー』や『ミッドサマー』ほど強い興味はわきませんでした
おもしろっちゃ面白いのですけど、物足りなさがわりと強いです
本編の尺は適切
序盤ですぐに終盤の犠牲者が示唆されるのはいい塩梅かな?
終盤の車がカバーされて駐車されていた意味がよくわかんなかったです
何か見落としていたのかも
Glas
ニックが殺人鬼という情報頼りで鑑賞。
ニックが真っ白で狂気的な声を出すという点は面白かったんですが、全体的にのっぺりとしたホラーでした。
宗教的な考えが日本人には馴染んでいないのもあって、悪魔崇拝だったりがどうもエンタメ要素の一つとしか見れず、きっと深刻な問題なんだろうなとは思いつつもそこ止まりになってしまいました。
キャラクターの情緒が最初から不安定なのはかなり気になってしまい、主人公のオロオロとした感じが一体なんなのかが明かされるまでが少し長かったなと思いました。
やはりジャンプスケアは好きではなく、部分的とはいえホラーの核の一つがそれ頼りというのはマイナスでした。
ジャンプスケアに釣られてストーリーもなんだか勢い任せになってしまっていた感じがあり、後半の失速感は強烈でした。
誰かを殺すという描写は力が入っており、突然撃たれるスリルはヒシヒシと伝わってきました。
人形の不気味さも素晴らしく、動いていないのにゾワゾワする感じはこの手の作品ならではだなと思いました。
カメラワークや演出のオシャレさはくどくなる一歩手前で止まってくれたのも良かったです。
あれ以上踏み込まれるとお腹いっぱいになっていたと思います。
好みではなかったかな…と思いつつも、もう一度見返してみたいという気持ちにはさせられました。
コミコンでロングレッグスのメイクでニックの前に登場してみたいです(願望)。
鑑賞日 4/9
鑑賞時間 16:05〜17:56
座席 A-9
反省……
理解できなさから押し寄せる緊迫感
始まりの部分が写真サイズの映像で、そこから深紅のロングレッグスと書かれたオープニング映像が徐々にシネマスクリーンサイズに広がって行きます。
その後も写真サイズの映像が挟み込まれて「ははぁ、このサイズのシーンは過去の出来事(又は蘇る記憶)なのね」と理解できてくるのだが、話の筋は全く理解できない。
その分からなさが先を読めない不安となって迫ってきて、結局何も飲み込めないまま終わってしまった。でも嫌いじゃない。
ニコケイ主演の作品って一時期神様絡みの物が多かった気がするけど、何なんでしょうね……
宗教観が無く、悪魔崇拝もなんじゃそりゃのワタシにはちょっとハードルが高かったですね。
でもニコケイが出ておるから(姿形が違っていてもいいの!)観ない後悔より観てハテナ?の方が良かったです。
ニック戻ってきてくれー
またこれ何度目?!作品選びがまたまた反れていって…戻ってきたかと思ったらっ、またかよっ!でもそれがニックあなたなんだよね。年相応になってきたあなたを今後も見届けます、次の作品は何ですか?ファンを飽きさせない人だわ。作品としては…悪魔系?人形に呪いかける系?そんなモチーフなら過去に良作が沢山あるからなぁ~。最近の悪魔系なら「悪魔と夜ふかし」あれは面白かった。「サイコ2」を超えるような作品を監督さんには作ってほしい、今後に期待します。
ゲリロン!バンガアゴンッ!
全米大ヒットとの事なんですけどこれは日本人には受け付けないでしょう。死生観?宗教観?が違い過ぎてよくわからないもの。ハーカー役の人は良かったけど上司や同僚?もあんまり感じ良くないし。エンドクレジットなんかも「セブン」を彷彿とさせるけれども怖いというかただただ不快なだけで興奮も感動もしなかったなぁ。おそらく1995年?が舞台なんだろう(クルマがやたら古いし、誰も携帯電話持ってないし)けどなぜこの年代の設定なのか?もちょっと分からないし?当時のクリントン大統領の写真が何度か挿入されるんだけどそれは何かを示唆しているのか?アメリカ文化に余程精通してる人でもないと観ててわからないような。
最後のT-REXだけは良かったです。家帰る時にずっと脳内ヘビーローテーション♬
売り文句を真に受けすぎている昨今の客層、、、
10年に一度や、羊たちの沈黙以来、みたいな売り文句に振り回されすぎていて、
映画自体とまともに向き合えていない、
ちょっと幼稚な人が増えたのかなぁ。
まぁ見終わったら、平山夢明氏のyoutubeでの解説でもみて、色々納得してください。
で!ざっと、A24的ポストモダンホラーとでもいいますか。
映像や演出の凝り方、音楽の使い方(惜しみないtrex!!!)、あの時代のこじんまりとしたアメリカ田舎の家屋の侘しくて閉塞的な感じとか、予想つかない展開の脚本など総合的にレベルは高く、なによりニコケイ!!あれだけでも高評価に値する。
羊たちの沈黙やセブンなど往年のサイコスリラーにアリ・アスター的なオカルトのハイブリッドぶりが絶妙で、純粋に「うまいな、この新人監督」と随所随所唸る。
見覚えのある凡百のホラーやスリラーではなく、
あらゆる映画をハイブリッドすることで
見覚えあるようで実はなかった類の
新しい何かになっていたというA24以降の流れですね、次回はキング原作を準備しているとのこともありこの監督今後に期待です。
ジャンルは一つに絞ってほしい。
好き→オカルトと見せかけてヒトコワ
嫌い→ヒトコワと見せかけてオカルト
殺人鬼モノかと思ったら悪魔崇拝オカルト系かー!雰囲気は良いけど、そう言うのなら、もっと早めにオカルト路線への舵切りをね⋯して欲しいんですよ〜。最初からホラー全開だったら、絶対もっと好きだった!
スコアは雰囲気と人形とニコケイとマイカ・モンローが良かったのでその点数。
意味がわかればおもしろいのかも
ロングレッグスという名前、白塗り、誕生日が14日、赤い蛇のイメージ、人形など、たぶんキリスト教とか悪魔崇拝的に意味があるのだろうけど、そのへん私が不勉強なため点と点が線につながらず、いろいろ投げっぱなしで終わってしまった印象。
オカルトとか第六感とかのチートに頼らない、シンプルなサイコキラーとの闘いがみたかったかも。
おかあさんの心理はいまいちわからないところが多かったけど、おかあさん役の俳優さんは雰囲気あってとてもよかったです。
※ああ、『ロングレッグス』は『あしながおじさん』なのか!
PVが良くなかったのかも
よくわからなかった
映画の宣伝文句から「セブン」「羊たちの沈黙」系を期待していたが、オカルト色の強い作品だった。新人FBI捜査官(マイカ・モンロー)の分析力は、「Xファイル」のモルダーやスカリーもビックリだが、今一つその分析根拠が理解できなかった😭。結局あの人形は、なんだったのかしら?ニコラス・ケイジもB級映画に出るようになってしまった。
全205件中、21~40件目を表示














