少年と犬のレビュー・感想・評価
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語りの意味が中盤から終盤の展開で心に沁みてくる
かなり面白かったです。
題名から考えて、かなりベタなお話をイメージしていましたが、一捻りも二捻りもあって、楽しむことが出来ました。
序盤が語りから入ったので、「下手な映画作りをするなー」と思いましたが、その語りの意味が中盤から終盤の展開で、心に沁みてきます。
W主演の高橋文哉さんと西野七瀬さんの演技は中々良かった。
実話を基にした映画っぽい雰囲気だけれど、小説を原作にしたフィクションです。
映画化あるあるです!馳星周の原作とは似て非なるストーリーです。
東日本大震災で飼い主と死別した多聞と云う変わった名前の犬。
多聞は震災後、飼い主と毎日遊んでいた公園で、飼い主や飼い主の友人、その友人の孫の光を探していたが出会うことが叶わず忽然と姿を消す。
多聞は頼るものがいなくなり、光を探すべく窃盗犯の男、外国人の泥棒、老夫婦、わけあり少女、大津の娼婦、島根のマタギ等と暮らしながら、5年後熊本に移住した光と再会する。
しかし、今度は熊本大地震に会い光は倒壊した家の下敷きになるが、光の上に覆い被さった多聞のお陰で助かる。
と云うストーリーなのだが、最初に出会った窃盗犯の男は直ぐに死んでしまうはすが、娼婦との出会いで再登場したり、島根のマタギは少ししか描かれません。
オリジナル要素も取り入れたとは解説されていますが、もう少し原作に近いストーリーで作って欲しかった。
主役犬、西野七瀬、好演! 震災のリアルな空気感が良かっただけに、ファンタジー要素が不要!
少年と会うために、岩手から熊本まで旅した犬の物語。
2つの震災が大きな軸になっている。
闇の仕事をしている青年、過酷な生活から罪を犯した女。
震災の現実と、つらい人生を送る厳しい現実。
彼らが、犬と出会い旅しようとすることで、生き方を変えようとする。
その生き様を感汁作品だけに、後半、ファンタジーになってしまうのが本当に残念。
そこまでのつらいリアルが、急に絵空事になってしまう。
また、本作も予告編でポイントとなるシーンが見せられ、ほとんどそのままの話だった。
まあ、幽霊話は隠されていたが。
主役の犬が好演。
そして、ヒロイン西野七瀬が、刑務所出所前後で表情、顔が全く変わる。
犯行前の追い詰められた顔とは対照的に、出所後は実に穏やかにふっくらとした表情に変わっていて、その語り口も含めて良かった。
⭐︎3.2 / 5.0
泣ける映画は良い作品なのです。
映画を観た後、家でテレビをつけたらSEKAI NO OWARIが映画の主題歌「琥珀」を唄っていた。心に沁みるとても良い曲なので、映画のシーンを思い浮かべながら聴き入った。
私も原作は読んでいるが、かなりのベストセラーだったので映画の方のストーリーの繋ぎ方や映画オリジナルの脚色に難を付ける読書の方が多かったりで評価はあまり高くないようだが、私は良作に仕上がっていたと思う。
原作は多聞が繋ぐ6つのパートからなる短編の連作だが、原作者の馳星周は「映画も小説も全部書いたらつまらない。省略という余地がある。その省略の部分に読者なり観客なりのイマジネーションを働かせる余地を残すのが、物語だと思います」(映画パンフより)と、瀬々敬久監督の演出も林民夫の脚本をちゃんと認めています。
高橋文哉は「ブルーピリオド」での女装の美大生の演技がとても上手く注目していたがこの映画で更に成長したように思いました。そして、何より西野七瀬がめちゃくちゃ良かった。「狐狼の血2」で評価はされたがまだまだ女優としてはブレイクしたとは言えないなか、今回は幾つものシーンでさまざまなな女を表現し、特に出所後のスッピン顔の抜け切れた表情と語り口では新境地を切り拓いたのではないかと思っています。
私も愛犬家ということもあり、映画観ながらかなり泣けてしまいエンドロール終わっても涙が止まりませんでした。
泣ける映画は良い作品なのです。
原作未読
かなり重たい流れからラストへの導きに熱いものが!
『犬の佇まい』星満点🈵。しかし 大仕掛けな割にストーリーがイマイチ 残念。
実質的な 主人公 ♀ジャーマン・シェパードのさくらちゃん
の佇まいに心打たれた。俺 中型 大型犬が好きなのね😍【ごめんなさい🙏小型犬は嫌い😠です。】
言葉は通じなくとも 心は通じてる 犬の良さ がたまらない
【🈶有料パンフに情報あり 有料パンフは 文字間は大きく サイズが大きいが モチっとコンパクトの方が良いと思った。】
ストーリーが 原作者の方には申し訳ないが イマイチ弱かった。チカラワザ。
高橋文哉さんの良さが生かされず。非常に残念😢
だが 斎藤工 さんの 存在感のデカさ に救われた感じ。
まあ人によりますヨ。あくまで個人的感想です 映画館で是非。
【年度末時短レビュー継続中 やった❗️真の時短達成❗️】でも若干長く感じた。本作。申し訳ない。
ひかるくんの言葉にグッときた
何だかなぁ
だいぶブレてる
どうにもリアリティがないのが何とも。
今年88本目(合計1,630本目/今月(2025年3月度)22本目)。
※ 子供へのプレゼントのため「おしりたんてい」を見てからになりますが、アニメ作品は見てもレビュー対象外です。
この映画で扱われている「あること」については実際に起きた出来事をモチーフにとっているし、犬はある程度は長距離を歩くことができるとは言われますが、ここまでの長距離だとさすがになぁ…といったところです(この「あること」については、まぁ見られた方はご存じの通りですが、この作品って「実際に起きた事を出来事にしています。抵抗がある方はご遠慮ください」みたいなことって書いてありましたっけ?)。
どうしてもそこの部分、つまり、リアリティがあるのかないのか…(まぁ、原作小説があるのはわかるし、オカルト的に理解できないわけではない)というのがちょっと気になったところです(2013年だったか、滋賀の事件の件は、あれって元ネタあったんでしたっけ?) ←一応調べたが見つからず
最初のつかみどころも変というかわかりづらく、バスで熱心に星座辞典(辞典というより、(子供向け)星座大百科、といったほうが良いか)を呼んでいる女の子に、男の子かが「そんな本ばっかり読んでいて変な子~」みたいないじめというかひやかしが入るシーン、それでも読み続けるところか1幕目、あるところでバスのシーンに戻って「宇宙には黒いところ(=ダークマター)がたくさんあるの」というところから2幕目…というように、なぜか「星座辞典」というのがわかりにくいかなといったところです。
ただ、ストーリーとしては不自然な点はあるとしても全くどうにもならないわけではないので、迷ったらおすすめといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.4/事務管理と無権代理と留置権)
・ 事務管理のみは0.2、他が絡むと0.3、2つ以上絡むと0.4(固定幅)
法律上原因がなく他人のおせっかいをする行為を「事務管理」といいます。ここには飼っている犬を保護する等も含まれます。しかし管理者にはあらゆる代理権が与えられているのではないので、勝手に動物病院等に連れて行く権利まで当然与えられているわけではなく、それは単に(表見代理を満たさない限り)無権代理にしかなりません。
しかしこの点の厄介な点が、動物も民法上「物」(ぶつ)であり、治療費は「物」に関係して発生した費用であるため、「治療費を返さないなら動物も返さない」という留置権を主張可能な点が問題になってくるところです(似た概念の「同時履行の抗弁権」は、お互いに債権債務があることが前提なので、法定債権といって「勝手に発動する債権」に対してはなじみにくい)。
ただ法律上そうであっても、治療費をたてにとって動物を返せというようにせまるのは法律上はともかくも動物愛護法の観点から微妙なので、そこは何らかケアが欲しかった気がします(映画内ではこうした争いにはいかないが、勝手に(迷い猫、傷ついた犬などを)動物病院に連れて行く行為は、こうした問題を産みやすいです)。
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多聞はあくまでも狂言回し
長年映画を見てきた私の持論として、「映像化されたものを見て面白いと感じたものは原作を読んでもおもしろい」「原作を読んで面白く感じたものの映像化は期待を裏切られることが多い」です。多くの人が感じてらっしゃるとは思いますが。
この「少年と犬」は私にとっては後者でした。もちろん原作と映像化されたものは全くの別物だという認識はありますが、原作では「幽霊」も「出所女囚の思い出語り」もありません。もちろん彼と彼女の出会いもありません。そういう意味では全く違う印象を受けました。
ただ、原作では「多聞」は狂言回しであり、多聞と出会った人が人生が変わるということはなく、多聞が出会う人達は「死」をむかえ、そして多聞はまた旅を続けるというものでした。嫌な言い方をすれば多聞こそが「疫病犬」であった感じは否めませんでした。もちろん多聞になんの否もありませんが。
原作のように
「男と犬」 - 東日本大震災で被災した宮城県仙台市を舞台に、窃盗団に手を貸す和正と多聞が出会う。
「泥棒と犬」 - 窃盗団の一員であるミゲルが、多聞とともに新潟県に向けて逃走する。
「夫婦と犬」 - 富山県に住む中山夫婦が多聞を拾う。
「娼婦と犬」 - 滋賀県で娼婦の美羽が多聞を拾う。
「老人と犬」 - 島根県で猟師を営む弥一が多聞を拾う。
「少年と犬」 - 熊本県に住む内村が多聞を拾い、家族で飼うことを決める。
と、一つ一つのエピソードとして描いても良かったかな。
なお「多聞」とは仏教用語で “正しい教えを多く聞き、それを心にとどめること。” だそうです。
心の中に優しさと温かさが残る素敵な作品!
一体誰の話なんだか。少年と犬より、娼婦と犬の話が前面かと思う。
寒さと暖かさが交互にやってくる季節。
気がつけば もう春分。ウグイスもすっかり歌の練習が花盛りのようで。
目下世間は、花粉と雪の舞う洗礼を受ける 今日この頃。
と言う訳で
今日は「少年と犬」を観ましたよ。
この作品の原作:馳星周さんで、短編集なんですね。
犬の名前は多聞(タモン)。
①「男と犬」東日本大震災の宮城県仙台市、窃盗団運転手の和正と多聞の出会い。
②「泥棒と犬」窃盗団一員のミゲル、多聞と新潟県へ逃走。
③「夫婦と犬」富山県の中山夫婦と多聞の出会い。
④「娼婦と犬」滋賀県の娼婦美羽の多聞の出会い。
⑤「老人と犬」島根県の猟師弥一と多聞の出会い。
⑥「少年と犬」熊本県の内村が多聞と出会い家族で飼う。
この映画では、話が融合されてかつ変えてありまして、
①②④⑤⑥の基本的流れとなってる様です
東北震災と津波、そして熊本の震災に繋がってます。
途中の④娼婦と犬、これがメイン的な描き方と成ってい居る様に感じますね。
少年と犬・・・ それ以上に 娼婦と更生でしょうか。
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・監督:瀬々敬久さん
・中垣和正(宮城 窃盗団運転手):高橋文哉さん、途中自動車事故死。
・中垣麻由(宮城 和正の姉):伊原六花さん
・須貝美羽(滋賀 娼婦デリヘル):西野七瀬さん、殺人犯、刑務所更生
・片野弥一(島根 猟師):柄本明さん
・内村徹(熊本 光の父):斎藤工さん
その他大勢、色々な個性ある俳優陣で固めてます。
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全体的に通してですが、期待値より下がった感動でした。
犬が通して絡んでますが、 無理やり感は否めない。
どっちか言うと デリヘル嬢の美羽の訳アリ背景と殺人、山中遺棄
自首、刑務所更生って言うのがメインな感じします。
犬と、事故死霊の和正が語って行くけども
観ていて どうももう一つな感情で弱い気がします。
図鑑の少女との絡みも 弱いかな。
感情の流れに盛り上がりが欠けている様に感じますね。
一番良かったのは、西野さんの出所後の場面全体でしょうか。
スッピンと少し髪癖がある姿で人生やり直すって言う場面は
良かったと思います。
それと、滋賀の背景観が美しいと感じました。
熊本での光君との犬との待望の再会がメッチャ ワザとらしく
感動不可に陥り、そしてその後地震と犠牲って言われてもね。
子供に罪は無いけども 再会はもっと凄く嬉しそうにしないと
演出ちょいと弱いと思います。
その点からすると、
圧倒的に西野さんの映画に成っちゃってましたね。
そう思います。
興味ある方は
劇場へ。
トラックの扱いどーなんよ
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