「タイトルを活かせていないのが残念。ちょっとずつ惜しい作品。」少年と犬 あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルを活かせていないのが残念。ちょっとずつ惜しい作品。
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題材にまでなっている「犬」の扱いが少々雑で、多聞の必要性がうまく伝わらない。
お話の中のキャラクターにとっては運命の出会いと救いになっているが、鑑賞側からすると登場率の少なさが残念で、題材にするならもっとフォーカスすべきかと。
後半になってやっと出番が増えた。
しかしタイトルにするには出数が少ないし関わり方も弱い。
そして非常に変なタイミングで医療体制の限界という理由で少年を守った多聞がほっぽり出される。
その描写があまりに呆気なさすぎて違和感。
何より震災というワードが出る割に全体的に悲しみが伝わりづらい。
ちょっとずつ色んな部分が中途半端だったのが惜しい。
あと高橋さん演じる和正の死の描写って必要だったのかが謎です。
まずとにかく描写が凄く分かりづらい。
幻覚として描きたいのか本当に美羽にだけは見えているという設定で描きたいのか分かりづらすぎます。
あそこまで分かりづらいなら和正は普通に生きてて良かったんじゃないかと思ってしまいました。
高橋文哉さんや西野七瀬さんといった演者の方々のお芝居は良かったです。
西野さんはお芝居にまだ不慣れな頃から見ていますが、もうすっかり自然になりましたね。
観ていて好きな女優さんです。
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