劇場公開日 2025年3月20日

「ここにいるよ」少年と犬 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ここにいるよ

2025年3月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

2025年映画館鑑賞31作品目
3月30日(日)イオンシネマ石巻
6ミタ0円

原作は『不夜城』の馳星周
監督は『明日の食卓』『護られなかった者たちへ』『とんび』『ラーゲリより愛を込めて』『春に散る』の瀬々敬久
脚本は『糸』『太陽は動かない』『護られなかった者たちへ』『ラーゲリより愛を込めて』『ディア・ファミリー』の林民夫

大好きな少年を求めて犬が岩手から熊本まで旅をするロードムービー

それだけならありがちな話である

岩手宮城ずいぶん飛んで滋賀
滋賀から兵庫島根福岡熊本
宮城から滋賀が気になるところ
アナザーストーリーとしてこれとは別に動画配信されるのだろうか

少年が飼い主ではないというのも変わっている
前世の繋がりではないかというスピリチュアル

既視感も窃盗団の運転手とデリヘル嬢という馳星周テイストで子供向けなわけがない
原作は感動したのに脚本が駄目だというレビュアーも何人かいるが自分は馳星周作品をもう読む気はない
僕は充分感動した
涙が溢れた
一応愛犬家だからだろう

居眠り運転のトラックに轢かれて幽霊になりながらも犬と旅をする和正
美羽には見えるわけで会話もするしビンタもする

ツッコミどころが多いらしいがそういう目的で映画を観る趣味は自分にはない

『早乙女カナコの場合は』に続いてまたチョイ役で登場した吉岡睦夫
どんだけ日本映画業界に愛されているんだ
笑う場面じゃないけど笑っちゃったよ

バスの子供は長髪の少年に見えたが少女だった
星の図鑑を届けたくれたお礼に成人女性に焼肉を奢る小学生の女の子
ムショから出てきたばかりと聞きビビる女の子

それにしても岩手でも熊本でも震災を経験するなんてどんだけアンラッキーなんだ
そんな人いる?

あと一ノ瀬ワタルってTBSのクイズ特番で場違いと思えるほど圧倒的な存在感だったけどどうせならついでに粗品と江頭を格闘技で懲らしめて欲しかったシャレになる程度に

配役
宮城の窃盗団で運転手として働いている中垣和正に高橋文哉
和正の幼少期に大西湊
飼い主と逸れたシェパード犬の多聞にさくら
恋人を殺害し山林に埋めたデリヘル嬢の須貝美羽に西野七瀬
和正の姉でコンビニで働いている中垣麻由美に伊原六花
和正の母で認知症の中垣洋子に手塚理美
和正の父で癌で他界する中垣正夫で益岡徹
和正に運転手の仕事を手配する先輩の沼口正に伊藤健太郎
外国人窃盗団のメンバーで日本語が堪能なため通訳も兼ねているアーヤに嵐莉菜
美羽の恋人だがギャンブル狂で女にだらしない森口晴哉に栁俊太郎
晴哉の知り合いで粗暴な性格の木村龍一に一ノ瀬ワタル
デリヘルの店長の柳田に渋川清彦
美羽の母の須貝泉に美保純
美羽の妹の須貝美久にさかたりさ
滋賀の獣医の鈴木に眞島秀和
山奥で一人暮らしをしている猟師の片野弥一に柄本明
熊本の獣医の前田に江口のりこ
多聞が探している少年で東日本大震災のショックで笑顔が消え喋れなくなった内村光に木村優来
光の幼少期に新田尚央
釜石から妻の実家の熊本に引っ越してきた光の父の内村徹に斎藤工
光の母の内村久子に宮内ひとみ
光の祖母に原日出子
東大を出て宇宙飛行士を目指す夢を語るバスで塾に通う小学生の女の子に鈴木唯
デリヘルの客に吉岡陸雄
デリヘルの客に足立智充
美羽の弁護士に片岡礼子
釜石に住む多聞の飼い主の出口春子に水木薫
コンビニの店員に前田悠雅
窃盗団のメンバーに丸山佑亮
窃盗団のメンバーに泉拓磨
窃盗団のメンバーに須森隆文
窃盗団のメンバーに宮本和武
窃盗団のメンバーに飯田芳
窃盗団のメンバーに藤田啓介
外国人窃盗団のメンバーにヤセル
外国人窃盗団のメンバーにハイダー

野川新栄