「「愛」を感じて欲しい。」野生の島のロズ 孔明さんの映画レビュー(感想・評価)
「愛」を感じて欲しい。
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無人島に流れ着いたお手伝いロボット。
本来は違う配達先に行くはずだった。それが、何故か無人島で起動してしまう。
しかし、そこに自分に命令を与える人間はおらず、動物たちしかいなかった。
ロボットはやがて動物たちの言語を学習して、島でコミュニケーションを取れるようになる。
が、変わらず島では自分のこなすべき仕事は無かった。
だが、そんな中で事故で鳥の巣を壊してしまい、卵を残して全滅させてしまう。不幸な事故だった。
残った卵はやがて羽化し、刷り込みにより生まれた雛はロボットを母親と見做して後を付いてくるようになる。
仕事がなくて途方に暮れていたロボットにこうして仕事ができた。
幼い雛を立派な鳥に育て上げること。やがて、それは島中を巻き込む大きな事件へと繋がるのだった・・・。
人間が全く登場しない世界観の中で、他の動物と、心を持たないはずの機械がいつしか心を通わすようになる。
映像の美しさと全編を通して紡がれる「母性」に満ちた物語である。
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