「子供も大人も号泣」野生の島のロズ すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
子供も大人も号泣
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子供に観たいとせがまれており、いよいよ上映が終わりそうなので、さして気乗りしないまま慌てて鑑賞してきました。
前情報を一切入れずに観たのですが、ロボットが子育て(鳥のヒナですが)をする話だとは知らず。
幼児期、思春期、さらにその先の親離れまで描いており、中盤ですでに涙腺崩壊の大号泣。
こんなの、子育て中の親なら絶対に泣いちゃいますよ。
心がないはずのロボットが子育てを通じて心の在り方、ひいては命の尊さを学び、他者(この映画では野生動物)の命をも尊ぶようになる、というのが大きなテーマだと私はとらえました。
他にも、多様性を認めあう、自分の限界に挑戦する、というのもあったかな。
多様性の部分ですが、私にはロズのロボットらしい異質なキャラクターに発達障害(高機能自閉症)的なものを投影しながら観ていたのですが、観る人によっては移民や人種差別問題におきかえられるかもしれません。
テーマだけ取り出せば映画版のドラえもんにありそうな話ですが、人間が一切登場せず、野生動物とロボットというのが目新しかったです。
あとはとにかく、映像と音楽が素晴らしかったので、映画館の大画面で観て本当によかった。
文科省選定映画にしてほしかったです。
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