「マザー」野生の島のロズ 永田製麺さんの映画レビュー(感想・評価)
マザー
子が成長し、それ以上に大人が成長し、母と成り、世界が1つと成り、時に敵対もする個人がその世界と個々を互いに認め合い尊重し、世界を得てビッグマザーが産まれる素晴らしい物語。
俺にも母ちゃん居てさ、俺も年齢重ねる程に母大好き人生なんだけど、俺の母ちゃんもボケが始まっちゃってて俺の名前も間違えちゃうレベルなんだわ。
でもそんなのフル無視に俺は母ちゃんが世界で一番大好きな大人の女性なんだわ、最近毎日自覚してる。
笑ってくれ、ゴリゴリのマザコンと罵ってもらって構わない。
やっぱ俺に取っちゃ母は世界で一番の存在なんだよ。
だからさ、ロズがコケと汚れまみれになって、機能も徐々に壊れて行くも、人生で学習したプログラムと、そのプログラムを超越した愛なんか見せられてもう色々声殺して泣いちゃったよ。
うん、知ってるよ、俺クソヲタだからまあまあ色んな物語見てんだ。
そのプログラムを超えた愛って、心って言うんだぜ。
そもそも道具、便利ガジェット、工業製品として生産されたロズが心を得る。
母と成り、世界が母と認め世界そのものが母を求め愛を知る物語だ。
生きて行くため時に狩ったり狩られたり世界は残酷だけど、僕達は母から産まれ愛を教わるから生きて行けるんだな。
はあ、良い映画を見た。
大好きだよ。
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