劇場公開日 2025年2月7日

「異種を超えた家族愛と友愛の物語」野生の島のロズ ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0異種を超えた家族愛と友愛の物語

2025年2月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

 誰にも受け入れてもらえない最初のロズが切なかったけど、狐のチャッカリや雁鳥のキラリとの関わりで、その島での生活がかけがえのないものになっていき、互いに絆が芽生えていく。野生の動物が住む島に1体のロボットという違和感が、過酷な島で生きていくことで次第に馴染んでいく姿が印象的で、食物連鎖のマトリョーシカにはちょっと笑えた。というかユーモアな動物たちのやりとりもたくさんあって、笑いながら(声を出さずに)見てることも多かったです。
 異種間の家族愛に加え、友情を超えた友愛ってこういう事をいうんだなぁと思った。
余計な考察を考えずにただ観たまま感動が味わえる。予告のヒナが可愛すぎて楽しみにしていました。キラリがずっと可愛くて最高だった。
 またなんといっても、色彩豊かな森と躍動感ある動物と無限に広がる大空、そして、その中を優美な旋廻で渡る鳥たちが本当に美しくて素晴らしかった。物語はシンプルで少し物足りないかもしれないけれど、極彩色の海を大きな画面でこそ体感して欲しいですね。
 何でもできる有能なロボットのロズだけど、唯一出来ないことは空を飛ぶことだったことに今更ながら気づく。もっとたくさんの人に届いてほしいです。

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