「母子愛の姿、これはコレで良かったと思う!」野生の島のロズ The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
母子愛の姿、これはコレで良かったと思う!
寒過ぎるじゃあ~りませんか。
最強寒波到来で猛吹雪!
僅かな晴れ間をぬって急いで劇場へ。
今日は「野生の島のロズ」を見たんだわさ。
このチラシ最初見た時、
あれ??? 天空の城ラピュタのロボット兵やんかぁ。
そう思った方多かったと思う。
それに野生の島。まるでラピュタの城で最後に動いていたロボットの
その後の話なのかと 見る前のイメ-ジは膨らんでました。
日本語CVは 綾瀬はるかさん。
声のト-ンがまるで TVドラマ”義母と娘のブルース”を想いだす。
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人間をサポートする専用プログラムの最新型アシストロボット。
このロボットを購入された所へ配送運搬する途中に運搬船が無人島の海岸に墜落してしまった。6体のロボットが無人島の海岸で砕けてしまった、ただ1体を除いては。無事だったロボットは野生の森を彷徨うが異質な姿と思考にて当然動物達からは警戒され攻撃され追われてしまう。その追われる途中で雁の親鳥と巣とを倒木で潰してしまった。巣に唯一残されて無事だった雁卵をご主人様と思い持ち帰るロボット。それは卵を狙った狐チャッカリから守る為でもあった。
やがて卵が割れて、顔を覗かす雛。最初に見たロボットを母だと信じてついて行く。無人島の動物達とその世界を学習し適応しようとするロボット。
雁雛の母の使命を果たそうと必死になり、食事、泳ぎ、飛ぶ そして渡り鳥として
立派に旅立たせる~ この異質な母子に果たして愛は芽生えるのか。
アシストロボットが野生化して運命を全うする奇想天外な話展開。
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ラピュタロボット似と野生の島と鳥の母になるという
動物版義母むすの先入観が先立ってしまって
どうも最初は馴染めない。
でも、この必死に雛の母になろうと頑張るロズに
何故だか少しづつ親近感が沸いてくるのも確か。
全部、生きる術を教えるのかと思ったが、飛ぶ事だけはワシ(先生)にお願いして
何とか飛べる様にするあたりは ロボットにも出来ない事があることを物語っている。
そして、渡り鳥として故郷の島を旅立つ時の別れの場面は
親が子を見送る目線と重なり ちょっと感動し涙ですね。
そこはとっても良かったでしょうか。
その後、動物達とふれあい、冬の極寒猛吹雪の場面では皆を助けて
ド-ムの家で越冬を。すっかり皆と打ち解けるロズ。
彼等の仲間として認められる所はよかったと思いますね。
異国へ独り旅してやって来て
その国で無事に周囲に認められて暮らしていける~
そんなロボット人生でしょうかね。
しかし、ロボット製造会社が回収信号を獲てロズを回収しに来る。
動物達が一致団結でロズを守る。雁のキラリが回収船に突入し
母を取り戻す。”母さん”って言って ロズの元へ行くところが
ちょっと涙ですかね。
最後にロズは元のアシストロボットとして戻り、
農場で働くことに。
しかし、決して消える事のない記憶(愛)を獲て。
時々そこの場所へ来る キラリ。
顔を寄せ合う母子の姿がそこにあった・・・。
奇想天外で、ラピュタ島のその後展開の方が良いんじゃ?って思ってもいたが、
見終えて これはコレで良いかなと思う様に。
近い将来、あと20年もすれば確実にAiロボットが人間社会を席巻してると思う。
介護に、子育てアシストに、工場労働、自動運転、事務仕事、危険な現場労働 等々。
決してこの映画が異質とは思えないかな。
マシンが感情心を必ずゲットしてくるだろうと そう思う。
興味ある方は、
是非 劇場へ。