破墓 パミョのレビュー・感想・評価
全91件中、41~60件目を表示
ミュージカル?
前半100点、後半0点
ホラー
何かが出てきた
何かが出てきた
韓国を代表する演技派俳優チェ・ミンシクと人気女優キム・ゴウンが共演し、風水師と巫堂(ムーダン)、葬儀師が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描いて韓国で観客動員1200万人の大ヒットを記録したサスペンススリラーは、予想の斜め上をいく展開で観客を恐怖のどん底に突き落とす。
巫堂ファリムと弟子のボンギルは、跡継ぎが代々謎の病気に罹るという奇妙な家族から、高額の報酬と引き換えに依頼を受ける。
先祖の墓が原因であることがすぐに判明し、お金の臭いを嗅ぎつけた風水師サンドクと葬儀師ヨングンも合流する。
4人はお祓いと改葬を同時に行うことにするが、墓を掘り返す儀式を始めた矢先、不可解な出来事が彼らを襲う。
「プリースト 悪魔を葬る者」のチャン・ジェヒョンが監督・脚本を務めた本作では、「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが風水師サンドク、ドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」のキム・ゴウンが巫堂ファリム、「コンフィデンシャル」シリーズのユ・ヘジンが葬儀師ヨングン、ドラマ「ザ・グローリー 耀かしき復讐」のイ・ドヒョンが巫堂ボンギルを演じている。
棺から出てきたのは何なのか、そして風水師と巫堂、葬儀師は、それを調伏して負の連鎖を断ち切ることが出来るのか?
深く考えすぎずに観るのがお勧め
今年韓国で大ヒットのホラーが、この程度か
国によって文化や霊、生死感の違いを見るのは面白い
湿度が高めの理不尽ホラー系だと思ったら、謎解き要素ありミステリーありで仲間と共に悪霊を倒そうという熱い展開になり大変面白かった。
それぞれのキャラクター性と際立っており、スピンオフか続編を期待してる。
日本人の知らない韓国の宗教感や死生観、儀式が見れるのも興味深かった。パンフレットを読むと、監督はこれは妖怪映画だと言っていて、なるほど!と思った。
韓国には物に神が宿るという考えがないらしいので、
兜に宿った鬼はすごく日本リスペクトの妖怪だったんかなと…水木しげる好きらしいし…
ちょうど同時期にトッケビのドラマを見ており、トッケビについても調べていたけど映画の中で何度かトッケビという言葉がでてきて、おぉっとなった。
(なんとトッケビのヒロインと巫堂のファリムが一緒の女優さんという驚き!)、
そういう日本と海外の霊や妖怪、神話の違いなど学ぶきっかけにもなると思う。
私も実際、巫堂や風水、日帝風水謀略説という都市伝説も調べた。掘り下げていくと面白い。
恐ろしい恐れぬ心
朝鮮出兵と日本領時代の朝鮮半島。日本と朝鮮の暗い過去が描かれており、日本人としてはかなり心が痛くなる。この映画が本国で大ヒットした背景には、反日的な思想がまだまだ根強いことを表しているだろうし、風化させてはならない過去として代々語り継がれているんだろうなと思った。
そういったことを考えていると、日本人の自分が手放しに面白かった!と言っていいのかと少し複雑な気持ちになるけれど、シンプルに一種のエンターテインメント、サスペンススリラーとしてめちゃくちゃ面白い作品で、テーマがテーマなだけに賛否は分かれるだろうけど、ここ最近ではいちばんオススメしたくなるすごくよく出来た映画だった。
韓国映画特有の湿っぽい空気感に今回もまた惚れ惚れ。日本映画でも似たような作風のものが増えてきたけど、やっぱりホンモノには勝てない。エンドロールで我に返るほど入り込んでしまうし、定期的に襲いかかるえげつない緊迫感に心臓が爆発しそうになる。〈墓〉というテーマは韓国映画にピッタリで、知ってはならないことを知ってしまった、見てはいけないものを見てしまった、といった恐怖が土を掘り返していく度に増してくる。目に見えないものを、見えるもので体感させる。深入りしてしまうことを絵で見せるそのスタイルは、「パラサイト 半地下の家族」を彷彿とさせるあまりに秀逸な演出だった。
風水師と葬儀屋、巫堂とその弟子。登場人物4人のバランスがこれ以上考えれないほど完璧で、お金儲けというワードから既に不穏な空気を感じる。結構暗いテーマだから後半とか特にエンタメに昇華出来るか心配だったけど、葬儀屋のヨングンがお笑い担当のような陽気な雰囲気を常に出してくれるから、暗くなりすぎない、絶妙な塩梅で物語を進めてくれる。
このメンツでいちばん年長のサンドクを主人公に充てたのも功を奏したと思うし、仲間でも友達でもない4人ってのが、個人的に「コンフィデンスマン」が過ぎってすごく好きだった。
あんまり考えたこと無かったけど、確かに日本人ってめちゃくちゃ恐ろしい。別に自分は左翼でも無ければ韓国寄りでもないんだけど、客観的に日本人という民族を見た時、その植え付けられた信念にゾッとしてしまう。恐ろしいを恐れぬ心。愛国心、仕えるものとしての使命がどの民族よりも強い。日本人にとっての当たり前は他の民族からみれば、それはそれは怖いだろう。
本作では陰陽師のようなファンタジックな色合いによって映画的なものになっているけど、朝鮮人にとっては日本はまさに脅威であり、恐怖の最大の象徴とも言えるのだろう。ツッコミどころはあるけど、おかげでこの映画はフィクションであることを示しているかのようで、妙にリアル過ぎないのが日本人の自分にとってはどこか安心したし、ここまで楽しめた要因でもあった。
終盤に掛けて畳み掛けすぎるがあまり、ちょっと間延びした終わり方になってしまったけど、尾を引く私生活に影響を及ぼすほどの面白さがあって、相当好きな作品だった。4DXによる太鼓の地響きもまた良かった。
難しいことたくさん書いてきたけど、先入観なしに新ジャンル《墓ホラー》を堪能する映画だと思って見て欲しい。賛否は分かれるだろうけど、韓国映画はやっぱりこのくらい攻めたものが面白いのよ。パミョ!
韓国文化
チェミンシクも遂にiQOSになったかぁ😩
韓国で大ヒット、
そしてチェミンシク出てるなら観るべし❗️
でも怖そうだなー😱
もう寒くなってきたからやだなー😱
以前「コクソン」で、
韓国の祈祷師とか出てきたが、
あんな感じなのかと思っていたら、
寧ろシャマラン映画に近い様なオカルト😅
(最近観てないですけどね😁シャマラン)
(新作は面白そうですね👍)
言うなれば、
オリエンタル・シャマラン・インスパイアムービー✌️
章立てで進むのも、
話が変わると言うのが分かり易くて良い。
結局あの一族の呪いの元凶は、
韓国の歴史に起因していた、
と言う結論で、
そこで出て来るラスボスですが、
個人的にはかなり興味津々でした😳
漫画の話ですが、
「勇午」という漫画が昔ありまして、
その中で秀吉の朝鮮出兵の話が出てきますが、
それにも近い様な話で面白かったです。
全体的画面暗くて、鏡越しに何かが映り込んでるシーンがよく分からなかったのが残念🫤
それにしてもチェミンシク老けたね。
同時期に「シュリ」のリマスターが上映してるなんて😱
「シュリ」初見の人からしたら、
今作のチェミンシクが同一人物と思えるだろうか❓
「新しき世界」のチェのタバコシーンはカッコよかったけどなー。iQOSではサマにならないですね😥
まさかの日本ネタ
韓国映画の観賞本数は多くはないが、観る度にレベルの高さに感心している。そういう俺なので、韓国で大ヒット映画という触れ込みに興味をそそられ、観賞。
少し予想と違ったが、なかなか面白かった。
【物語】
ファリム(キム・ゴウン)は日本でいうところの巫女。あるとき弟子のボンギル(イ・ドヒョン)とアメリカを訪れる。 韓国系の大富豪一家に、跡継ぎが代々謎の病気にかかるため原因を探って欲しいという依頼を受けたためだった。ファリムは既に亡くなった現当主の祖父が墓で暴れているためで、改葬が必要と告げる。
当主から改葬を頼まれたファリムは破格の報酬に釣られて風水師のサンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師のヨングン(ユ・ヘジン)らにも声を掛け、韓国にある墓の改葬を引き受ける。しかし、墓を訪れたサンドクはヤバい空気を察知し、この墓の改葬は断るべきとファリムらに言う。しかし、大金を手にしたいファリムらはお祓いと改葬を同時に行なう案でサンドクを説得する。
墓を掘り返して儀式を進めるうちに奇怪な出来事が次々と起こる。
【感想】
予告編から想像したのは、ホラーの風味を持ちつつも、最終的には現実的種明かしが示されるミステリーものだった。しかし、実際はジャンルで言えばジャパニーズホラーに近い。今年日本で大ヒットした“変な家”みたいな作品と言えば良いだろうか。前半は結構リアリティーのあるミステリーものとして展開するのだが、後半はかなりリアリティーから離れたフィクションの世界が展開される。
どちらかと言えば、俺はリアリティーのある世界の中で物語が展開されることを好むのだが、まあれはこれで悪くないと思えた。そう思えるのは緊張感・恐怖感の演出が優れているからだ。
ビックリしたのは宣伝には全く触れられていなかった日本ネタが出たこと。
中盤で登場した“幽霊”(劇中では精霊と言ってたかな)の不可解なセリフの中に「日の元」という言葉が耳に入り、「あれ、日本が関係あるの?」と思い始めたのだが、後半になって大いに関係していることが分る。これ以上書くのは控えるのが、すごくビックリ。
振り返ると、冒頭シーンは飛行機内のCAとファリムの日本語の会話のシーンで始まる(ファリムが「私は韓国人です」とCAに日本語で返す)。そのあたりは「本作は日本ネタ有り」の監督の遊び心溢れる予告だったのか。
ちなみに、日本人は日本が普通に耳に入ってしまうので劇中外国語であることに気付かなかったりしてしまうのだが、特に後半頻繁に入る日本語に関して、韓国人が観るとだいぶ印象が違うのかも。
いわゆる“貞子”的恐怖映画とは異なるのだが、ジャパニーズ・ホラー・ファンタジーのジャンルがお好きな方は、日本ネタも含めて楽しめると思う。
うちのがすいません
「とむらい師たち」を見直したくなった
古くから人々が抱いてきた死や祟りに対する畏怖を、
現代的に描いた作品とも言える。
悪霊退散や除霊といったテーマは、
ホラー映画、
例えば「エクソシスト3」だったか「エクソシスト・ビギニング」か、
記憶はあいまいだが、論理的に実存として、
科学的にというか常識の範囲で未知の力を認めようという作品もあった。
しかし、
本作は迷信と科学の境界をあいまいにしてテンポよく展開する。
古来より、
人々は自然の力や未知の力を畏れ、
それらを鎮めるための様々な儀式や信仰を行ってきた。
そうした人間の根源的な不安や恐怖を鮮やかに描き出すと同時に、
それらに対する合理的な説明は一切排除する。
風水師や巫女(のような存在)といった専門家が、
非科学的な根拠に基づいて問題解決にあたる姿は、
抽象的で評価も分かれるだろう。
しかし、
本作の恐怖は、
その抽象的な非科学的な不気味さを利用しているとも言えるだろう。
先祖の怨念や土地の呪いといった、
目に見えない存在が人間に与える影響は、
観る者を不気味な世界へと引き込んでいく。
特に、後半の展開は、理性を超えた恐怖と、
それを乗り越えようとする人間の執念が対峙する様を描き出し、
それにノレる観客には強烈な印象を与える、
ノレない観客は・・・なんじゃこりゃー・・不吉じゃー・・・
あくりょう・・・たいさん・・か。
単なるホラー映画を超えて、
人間の存在そのものに問いかける作品でもある。
死や生、善悪といった普遍的なテーマを、
韓国の伝統的な文化や風習、
38度線付近を背景に描き出すことで、
過去に何が起きていた(日本人にとってはある意味印象深い)のか、
独特の世界観を構築している。
本作を観て、
本作を観て、
チェ・ミンシクとユ・へジンは、
ゴリゴリの詐欺師だったパターン、
例「とむらい師たち」(コメディ)、
のような続編、
または、
カヴァレロヴィッチ「尼僧ヨアンナ」のような、
手強い憑依に再度対峙するパターンを観たくなった。
錯乱筆坊
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