generAIdoscope ジェネレイドスコープのレビュー・感想・評価
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スカイネット恐い(-_-;)
3人の監督がそれぞれ全編生成AIで制作した、各話に繋がりの無い3篇のオムニバス。
「グランマレビト」
犯罪者に改造され暴走する自動進化ロボットと、それと対峙する魔術師と呼ばれる超能力者たちの話。
アジアの島嶼国の自錬機械博物館から始まり20年後…レビト婆さんなんですね。
みたことのない自錬をする機械と、豪血寺一族もビックリの爺婆と、そしてコアに指示を出す謎の人物と…。
クッソ面白かったんだけど、触りだけで終られてしまってかえってモヤモヤモヤモヤ…これだけで是非1本作って頂きたい。
☆3.0
「AZUSA」
夢の中と現実世界を行き来する少女の話。
ということだけど、どっちが夢でどっちが現実?というかパラレルワールドって言ってたけど?
雰囲気は悪くないけれど、いきなりミュージカルで説明なのか歌詞なのか判りにくかったし、なんだか勝手に自己完結されちゃった感じ。
☆2.0
「モンキーズ・オデッセイ」
大量の本と共に無人島に流れ着いた船乗りが、進化する猿をみる話。
嵐で船が沈んだのか…気付けば島に自分だけで、本だらけ、蛸だらけ、猿だらけ、リンゴだらけ。
猿が本の絵をみて真似をして、絵と文字を結びつけて字を学び、本に書かれたことを理解して文明を気づいていくという状況を、船乗りのナレーションでみせていく。
映像が一部乱れていたり、上手いこと動きを作れていない感じがあったし、ナレーションベースだからちょっとテンポの悪さを感じるところはあったけれど、1つの物語として見事に作り上げられているし、流石乙一面白かった。
☆3.0.
プロンプトが上手いのはもちろんだろうけれど、生成AIってここまで出来るのかっ!てビックリした。
劇場映画として初めて公開された、生成AIにより制作された映画オムニバス
8月29日は、映画「ターミネーター2」の中でAIコンピューターである「スカイネット」が自我に目覚め、人類と機械の間で核戦争が起きた日です。その日に、日本で初めて商業ベースで生成AIによる映画オムニバス(3作。約60分)を公開できたのは良かった、と安達監督が初日舞台挨拶で言っていました。2024年前半から2025年前半までの生成AIを使って作った短編集。直近の生成AIとは異なり、同じキャラクターを維持しながら絵や短時間動画を生成するのは難しく、背景の文字も漢字のようでいて漢字でないものが出来てしまう時期。それでも何とか映画という形にまとめた、という作品群です。3監督とも実写での映像制作経験もある人たちですが、自分のイメージをかたちにするのに、まず技術的な面でかなり苦労したであろうことは、観てわかります。そのため、映画として純粋に面白いかだけで観られないのですが、こうしたチャレンジを経て、新しい表現手法というものが作られていったり、従来の表現方法の良さが再確認されたりするのだろうと思いました。3人の監督たちのアフタートークを含めて、刺激を受けました。満席の客席には、生成AIで動画づくりにチャレンジしている人たちが多く見に来ていたようで、この分野が発展していくための一里塚になる作品だと思いました。
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