HAPPYENDのレビュー・感想・評価
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ぼくがやりました?
自由な高校生活を送っているのに、いたずらの責任を取らず、監視システムを人権侵害だと騒ぐ高校生たち。寿司をとり、示談で済ます校長の方が常識のある良い人に見える。私だったら被害届けを出すけどね。彼らは高3で成人ですよね。
監視カメラだって、防犯カメラは街中にたくさんあるし、犯罪の抑止や逮捕につながっている。高校生の中にもそれを肯定する人がいるのは、生徒の中にも、いたずらをした彼らをよく思っていない人がいるからだ。野球部の子も、タバコを吸ってないのに、彼らにはめられたし。
こんな子どもたちでも、自分で責任は取れず、親が尻拭いをする。困ったものです。さんざん勝手をしながら、ぼくがやりましたと言って友達をかばうのは、差別にあっている友人を守るため?昭和の学園ドラマか、未来の設定ではなかったか?
親が外国人だったり、LGBTqもあるように見えたりするが、何か表面的で、ステレオタイプの描き方こそが偏見ではないのか。
無名の俳優たちは好演しているが、中島歩は出る必要があったのか?
期待の映画監督というから見たけど心に何も響かなかった。
成長の過程
予告から青春時代にスポットを当てた熱いドラマを期待して、公開2日目に鑑賞してきました。知らない若手俳優ばかりでしたが、まあまあ楽しめました。
ストーリーは、遠くない未来の日本、高校の音楽研究部の5人組でつるんでいたユウタとコウが、校長の愛車にイタズラしたことから学校にAI監視システムが導入され、高校生活にますます息苦しさを感じるようになる中、それを無視して振る舞う者、反発して改革を試みる者、我慢して黙って従う者など、それぞれが自分の生き方を考えるようになり、ユウタとコウの関係もしだいに変化していくというもの。
誰かの作った枠組みに嵌められ、縛られるなんて、誰だって拒みたくなります。ましてや、人生経験が浅く、自分を中心とした狭い範囲でしか物事を考えられない若者ならなおさらです。さまざまことに不満を抱き、気に入らないから従わず、かといってその仕組みを変えてやろうという気概もなく、自分は間違っていないと反発するばかり。そして、自分の行動に責任をもたず、その尻拭いは全て親が負うことになります。自分も若い頃はきっとそうでしたが、本作のユウタたちに共感しかねる今となっては、自分もつまらない大人側にいるのだと気づかされます。
しかし、大人になった今だからこそ、若い頃の子どもじみたイタズラも、大人と本気で一戦交えることも、その後の成長になんらかの形で寄与するのではないかと思えます。自身のイタズラが大事件に発展したこと、外国にルーツをもつというだけで容疑をかけられたこと、声を上げなければ何も変えられないこと、異なる立場からの視点もあること、同世代でも自分とは異なる価値観をもつ者がいること、未成年の自分には責任が取れないこと、親は全力で自分を支えてくれていること等、自分の生き方を考える上でどれも大切なことばかりです。ユウタやコウたちにとって、今回の事件が大きな経験として心に深く刻まれ、今の自分を見つめ直すきっかけになったと思いたいです。そう思うと、高校3年間はとても貴重な時間であり、刹那的に遊んでいるように見える瞬間も、その時にしか味わえない貴重な経験をしているのかもしれません。“人生に無駄はない”と私はいつも思っています。
あと、本作では地震が一つのキーとなっているように感じ、かつての関東大震災朝鮮人虐殺事件を思い出しました。非常時は疑心暗鬼となり、人の本性が表れるように思います。本作においては、愛車にイタズラされた校長の人間性を疑われるような言動、それを受けたコウの怒り、監視システム導入時の生徒たちの動揺などに、似たようなものを感じます。でもこれは、物事を考え直し、互いに理解し合うためのよい機会になるようにも思います。前日に観た「シビル・ウォー アメリカ最後の日」でも同様の思いをもちました。そういう意味では、本作もまた、若者を理解するためのきっかけになればよいのではないかと思います。不安からいたずらに敵意を向けたり、否定したりすることなく、理解しあうために歩み寄ることが大切なのではないでしょうか。
主演は栗原颯人さんと日高由起刀さんで、ともにオーディションで抜擢された新人らしいですが、スクリーンデビューとは思えないほどの自然体の演技に魅了されます。脇を固めるのは、林裕太さん、祷キララさん、中島歩さん、渡辺真起子さん、佐野史郎さんら。言うまでもないですが、佐野史郎さんの嫌味な校長役は秀逸です。
そこはかとなく…
少年たちが反抗する様はどこか台湾ニューウェーブの作品を想起させる。意図していないかもだけど、白色のワイシャツ着たお坊ちゃん系の子達が理由なき抵抗してるサマはクーリンチェかな?
戦争、資本主義的な支配構造、ガザ、沖縄基地問題、朝鮮人虐殺(諸説あり)など、リベラル系の思想に塗れた西側諸国の厨二病が爆発した作品でもあるがゆえにその全てが浅い。リベラル思想って、ある種宗教にも似た蒙昧な感じはあり、優生思想的な自分の考え方以外はアホだ馬鹿だクソだって言う感じが見受けられる。30過ぎた良い大人が厨二病を発動するには日本の学生物はもってこいだ。
しかし、なんかガンダム的な真っ直ぐさも嫌いにもなれない。デビュー作だから良しとするか否かは人それぞれか
NNNは日テレです。
近い将来の日本を舞台に、高校3年になって悪ガキのままでいたいユウタと、出自と将来を考え始めたコウと仲間たちをみせる話。
警察がスマホで写真を撮ると人物紹介が出来たり、クラスの半数近くが外国籍の生徒というぐらいの近未来で、学校に夜中忍びこんだユウタたちが、とまっていた校長の車にいたずらをしたことで巻き起こるストーリー。
生徒たちは現代っ子ぽさ全開で、校則違反とかイタズラと犯罪の区別がついていなかったり、それでいて活動家的思想を持っている子がいたり。
体制に反発すれば良いというものじゃないんですけどね…。
減点システムも親呼び出し以外に何があるのかわからないし、青年の主張もイマイチ芯食ってないし、言いたいことはわからなくもないけれど、その年でぼくらの七日間戦争とか腐ったミカンの方程式以下のことされても、ただごねているだけに思えてしまった。
まあちょっと強引だけど地固まるということで。
若者たちの「理由なき反抗」が心に響かない
緊急事態条項とか、学校への監視カメラの設置とか、在日外国人の差別とか、自衛隊の勧誘とか、いかにも、それらしい、自由や人権を阻害するようなトピックが出てくるが、どれも表面をなぞるだけで、掘り下げて描かれることはない。
近未来が舞台なのに、それを感じさせるのは、顔認識による個人の識別や、AIによる減点制度や、多国籍なクラスメートぐらいで、暴動に発展するデモとか、校長室での立て籠もりとかには、どこか昭和の学生運動のような雰囲気すら漂っている。
これでは、高校生たちによる「権力や体制への反抗」が、中身のない「まね事」にしか見えないし、ただ「反抗したいから反抗しているだけ」のようで、ちっとも心に響いてこない。
いくら、「理由なき反抗」が、いつの時代にも共通する若者の特性だからといっても、もっと反抗する対象や、(監視カメラの撤去にとどまらない)彼らの主張を明確にするべきだったのではないだろうか?
その点、校長先生が「善い人」に見えてしまうのは致命的だし、せっかく近未来を描くのであれば、地球温暖化とか、格差の拡大とか、少子高齢化に伴うヤングケアラーの増加とかを、政治や社会の問題として取り上げてもよかったのではないかと思ってしまう。
あるいは、作り手には、この映画に、そんな政治的・社会的なメッセージを込める意図はなく、いつまでも子供じみた遊び心を持ち続ける少年と、社会人としての大人の分別を持ち始めた少年の「訣別」を描きたかっただけなのかもしれない。
ただ、そうだとしても、必ずしもそれがうまく描けているとは思えないし、わざわざ、舞台を近未来に設定した意味も分からない。
ところで、主人公の2人の少年は、あのフェアレディZを、どうやって垂直に立てたのだろうか?
なんかイマイチだった
展開が面白いようで普通。なんか感想が出てこない。
イマイチよく分からない内容。なんの話し?(笑)
シネコンで鑑賞したけどミニシアターでした。
あまり人にお勧めできるストーリーではなかった。
【”寿司とキンパ”近未来の高校生達が監視システムを導入した校長達に対し決然と自分達の人権、自由を訴える姿や自身の進むべき道やアイデンティティについて考える姿をコミカル要素を絡ませて描いた作品。】
■幼馴染のユウタ(栗原颯人)と在日朝鮮人のコウ(日髙由起刀)は、いつでも仲間達と電子音楽を聴いたり、悪戯をして過ごしていた。
ある日、学校が監視システムを導入した事で、コウは自分のアイデンティティや社会について考え始める。
やがて、コウは楽しむ事しか考えていない様に見えるユウタに対し、複雑な気持ちを持つようになる。
◆感想
・今作は、空音央監督の長編劇映画デビュー作だそうであるが、高校生達と校長(佐野史郎)との対立や、高校生達の中でも考えが違っている表現の仕方が、良いなと思った作品である。
・校長の愛車のスポーツカーを悪戯で”垂直”にオブジェのように”展示”するシーンを含めて、映像としても巧いなと思ったシーンが幾つかあった。
・又、望遠で撮った二人の人物の会話を、すぐ手前にいるユウタとコウが、適当な台詞を入れるシーンなども面白かったな。
■校長たちが導入した監視システムの描き方が、凄くて人物をスマホで写真を撮るように捉え、その行動で”不純異性交遊 -10P"などと出る所はナカナカだったな。
・そして、校長先生を生徒達が校長室に軟禁し、団体交渉を行うシーンで、校長の手先の調子のよい教師が、窓を叩いて寿司を差し入れるシーン。
校長は、生徒達にも進めるのだが、彼らは寿司を口にしない。だが、団交に参加しなかったコウが、差し入れする”キンパ”が一人一パックづつ配られて、生徒達が上手そうに食べるシーンも良かった。
<そして、コウは高校を退学になり母親(渡辺真起子)に頭を小突かれるのだが、母親が”アンタ、もう18でしょ。大人だね。”と言ってそれ以上は干渉しない姿や、コウとユウタが陸橋の橋のT字の部分で別れるシーンも良かったな。
今作は、全編に電子音楽を織り交ぜて描いた近未来の高校生達の、権力に抗う姿や迎合する姿。そして、彼らが未来に向かって進もうとする姿を斬新な手法も取り入れて描いた作品である。>
青春って映画
台湾の映画を思わせる画作り、キャラクター設定であり、5年後ぐらいの未来の物語。
極度の感動をさせないように作り、どこかで懐かしくもあり、オーバーな作りにはしていない所が好感が持てる反面、狙いすぎて退屈な時間もあり。
若いキャスト陣にはかなり期待したい映画であり、これからの日本映画は期待できるのでは。
メインの2人の演技が自然ですごいな、って思ってたら、 その後の舞台...
メインの2人の演技が自然ですごいな、って思ってたら、
その後の舞台挨拶で演技は初めてと知り、驚いた
監督含め、これからに期待します
タイトルなし
脚本も設定も俳優の演技も稚拙で、最初はイライラした。が、最終的に映画の魅力に脱帽。他にない映画。
昔よくあった校長軟禁事件って、本当の軟禁なら犯罪だから、象徴的な事件であり、軟禁ご文化的合意のもとでやられてたんだなあということを改めて確認した映画でもあった。外国人たちを在日で名前を隠している子もいるかもしれないので、あからさまに差別する反動教員はアメリカなら退職ものなのだけど、最近は州によっては分からなかったりするだろうか。最新監視システムには驚いたけど、昔から、こうやって権力と群れてきた民衆たちの抵抗を目の当たりにすると、うちらがむしろ萎縮してるんだと思う。運動のスタイルは古いけど、テクノや外国人が入る。校長は校長で補助金獲得の愚痴を言う。クライマックスは、卒業式だ。大写しの2人の表情が素晴らしい。主人公2人がとても良かった。そして、跳ねてる女子学生も良かった。懐かしかった。
坂本龍一の息子なのか。日本の描き方に全くリアリティがなく、美術や衣装もどの年代と思うようなちぐはぐさ。あの校長があのスポーツカーに乗ってるというのも、説得力がない。スポーツカーを立てたビジュアルのインパクトは日本にはないものだけど。
問題提起する部分が広すぎるのが厳しくそこをどうとるか、かな。
今年356本目(合計1,448本目/今月(2024年10月度)7本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この映画は、映画として見て感想を書き込もうとするときは、だいたいは「行き過ぎた監視システムの弊害」という論点が大半を占めると思うのですが、あるいは「近未来をテーマにした日本において、外国人が中学高校のクラスメートにたくさんいるような状態を想定したときの彼らとの接し方」、あるいは、「(映画内では首相が変わっているシーンがあるが)いわゆる緊急事態宣言の濫用や、外国人排斥の集会(デモ行進)をあえて放置するシーンほかの憲法的な観方等があろうかなと思います。
おそらく感想が書きやすいのは「いきすぎた監視社会の問題点」であって、このことは書きやすいのではと思います。この件ではすでに書かれている方が多いのであえて他のことで書こうと思います。
さてこの映画も「近い将来の日本」をテーマにして、首相も別の人になっていて、外国籍の方もクラスメートに何人もいる、それも国籍もバラバラといった状況が「当たり前」になって出てくるシーンがあります。
リアルでは先に新内閣ができ、選挙が近いことはよく知られていると思います(2024年10月5日時点)。どのような政党が勝ってどのような新内閣となったのだとしても(今の新内閣は、選挙をするということを前提にしているのであれば、憲法・行政法上最低限必要なものをそろえたに過ぎない)、日本はこれからどんどん人口は減っていくのは間違いないし、あるいは、日本でも実際に介護職等で外国人受け入れが始まっているように、近い未来か遠い未来かは別にして外国人と共存することが当たり前になる国には、程度の差はあってもなるんだろうな、とは思います。
その前提、つまり、外国人との共存が日本という国を「崩さない」ためにあるものだとすれば(先に述べたように純粋に日本人だけの人口は減ってきているのが実情)、その「近い未来」におけるそうした国ににおいては、現在でも理念法や各地に条例としてある、いわゆる「ヘイトスピーチ規制法・条例」といった考え方をより進めて考える必要があります。思想良心や表現の自由は近未来における日本でも守られるものですが、一方でそれらに仮借した排斥行為は保護の必要性が少ないからです。また、映画内では「自衛隊員には外国人はなれない(応募できない)」という前提で作られていますが、実際、日本人からの応募で到底まったく募集の1/10も足りないといったような状況まで人口比率が変わったら…といろいろifを考えると、そこはもう今までの外国人に対する最高裁判例等はある程度は考慮しても、ある程度「外国人と共存する社会を考えていく」ようにしか日本は動けず、そのように国が立法活動をすれば行政はそれに基づいて動くだけになります。
この映画で述べている「外国人が市立高校の半数以上いるような近未来」においては、「日本人ファースト」といった概念があるかどうかすら怪しく、逆に(強制にならない程度に)「韓国語の学習法」などを少なくなった日本人側が教わるような状況も考えられます。一個人の私(=投稿者)の信条として、「外国人共存問題はやがては回避することはできない問題として出てくるのだから、今のうちからできること、マインドチェンジはすべき」ちうところがあって、近い将来映画で述べるような部分まで極端なケースかはまた美容でしょうが、「ありうる近未来像」であって、そうした社会においても外国人の人権を守っていかなければならないのは、法律系資格であれば弁護士が頂点、その次に外国人取次を多く行っている行政書士の人たち(私は後者のグループに属しうる)となるのだろうということも考えると他人事でもなく、観ていて「一つの考え方」が示されているのが良かったです。
ただ、映画のストーリーはどちらかというと「監視システムはありかなしか」の話に誘導させたい意図があるようで、外国人の移住問題他は間接的にしか出てきませんが、そうした見方もあるので良かったところです。
確かに他の方も書かれていた通り、「いろいろな観方ができる」点については確かにそう思ったのですが(監視システムのありなしを問う問題提起なら、外国人排斥といった筋を入れると混乱する)、ここは各自で「思うところを考えてね」というところなのでしょう。
採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアにしています。
キンパは美味しい
近未来を舞台にした青春映画。
近未来だけど、雰囲気はどこかノスタルジックです。
この先、あり得るかもしれない事態が広く浅く描かれている印象で、「また今度ね」って言える友情っていいよね、くらいしか感じ取れなかった。。
ですが上映後は多くの方が拍手されていたので皆さんには刺さった模様です。
減点システムは面白くて笑いました。
イチャイチャも減点対象😂
校長のZ33(散々)な珍事。
ちょいワル高校3年生、音楽研究部でもあり幼馴染みのユウタとコウの青春と、変わってく方向性の違いと少し先の未来の話。
入店しようとしたクラブに拒否られ、業者装って潜入したが…、現れた警察でバラける客とスタッフ、逃げ際に渡されたDJからのUSBに入ってる曲を聞こうと夜中の学校に侵入し、ついでに校長の愛車にイタズラしちゃったもんだから付いちゃった監視システム、…の中で学校生活を送ることになる生徒達だったが…。
本作観てクラブに潜入、学校へと侵入と何か青春だなぁ~何て若い頃を思い出しちゃったりするなか、変わらない?成長しない?ユウタと、少しずつ大人になってくコウの方向性の違いで関係性が少し悪くなる2人と見せるけれど…。
何時も一緒にいる5人組の長髪の子は男?女?とずっと疑問で…、声を聞くと女子、足を見ると中々の筋肉質な足で男!?と、もう1人のアンバランスな彼女が本作のストーリーよりも気になった。
ありえなくもない未来
近未来の設定ではあるけれど、最近のニュースを観ると、この世界観も妙に納得できてしまう。さすがにスマホでのID照会や監視システムは、各方面から猛反対されそうだと思うけど。
忘れてしまったり、無かったことにしてしまっているだけで、高校生の頃や若かった頃は、きっといろいろ迷惑かけたりもしてたと思う。
5人の関係性が懐かしくもあり、羨ましくもあり、だけどちょっとウザくもある。
もっと若い頃に観ていたら、違う部分で憤りや共感があったり、また違う感じ方だったろうなと思う。
フミはなんか権力に抗う活動家を拗らせてる感があり、ちょっとめんどくさと思うけど、まあブルーハワイだから許そう。
『ナミビアの砂漠』『チャチャ』と、サマーフィルム組が活躍しててなにより。
40年前に持ってた。
坂本龍一のライブドキュメンタリー『オーパス』の空音央監督作品。ドキュメンタリーの静謐なモノクロ映像が緊張感(坂本の命を削っているという)に溢れていた。よって、本作も期待した。
結果、がっかり唖然だ。
多国籍な生徒が集う高校3年生の教室。仲良し5人組。大人の社会は行き詰まり、抗議デモも暴徒化している。そんな中、学校にAI監視システムを導入して生徒の監視を始める。未来に明るい希望を持てない生徒たちの閉塞感。なんとか突破しようと行動する子供たち。
やや!どこかで似たような!そう、僕らの世代は『台風クラブ』(1985年)をすでに手にしているのだ。主人公らの置かれているシチュエーションは、40年前とは遥かに違うものの、その「大人たちに顧みられていない」という閉塞感は、若者の共通。しかしこれは、一種のイニシエーションなのだろう。
そんなわけで、40年前のマスターピースがある以上、僕は2本目の(令和版の台風クラブ)は、不要だ。
大切な仲間!
ジャパンプレミアで鑑賞させて頂きました。幼馴染でずっと一緒だったユウタとコウ、そして気の合う仲間たち。多感な時期の高校生の気持ちをリアルに表現されていました。管理された社会の中で自分を見失わずに二人とその仲間たちの友情はずっと続いて欲しいと思いました。
人生のモラトリアム
悪戯も度が過ぎると厳しい監視の目が必要になってしまう
監視システムを導入した高校の話
生徒たちの大人と子どもの狭間で揺れる思いを描いている
学校という狭い世界から外に目を向け始める頃
ヤンチャでちょっと面倒くさい本当の高校生みたいな役者さんたち
空監督とモデルで初俳優仕事のユウタとコウ役の二人が登壇の試写会にて鑑賞
そういえばユウタの母親役の渡辺真起子さんもモデルだったよなあ
諏訪敦彦監督の『M/OTHER』がとても良かった
誰もが自分の十代の頃を懐かしく思い出せると思う
あの頃の仲間たち、教室や先生、帰り道、友達の家、ああ、あの時、これがずっと続いて欲しいと思ってたな、でも大人にならなくちゃなって思っていたあの気持ち
お祭りが終わってしまうような寂しさ
親目線でも学校に対して、子どもたちに対して、思っていたこと、ユウタママの気持ち
大学生の娘と一緒に鑑賞し感想を語り合いました
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