「音楽もいい」HAPPYEND ゆみなさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽もいい
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世界は変わっていくけど、彼はきっと変わらない。
近い未来の話。
ユウタとコウは幼馴染で大親友。音楽好きの仲間たちとふざけ合いながらも楽しい毎日を過ごしている。でも、ちょっとしたイタズラから2人の歯車が狂い出して…ってのが序盤のあらすじ。
ユウタはいい意味で裏表がない。今日楽しければいいタイプ。コウは自分の置かれている環境に違和感を感じ将来を考えるようになる慎重派。どっちも正しい。でも、コウはそんなユウタに苛立ちを覚える。トムに「あいつ子供の頃から何にも変わらない」って愚痴ったりするけど、トムは「だからみんな好きなんじゃない?ユウタのこと」ってサラッと言ったりする。それを陰で聞いてるユウタが切ないんだよな…
結局校長は車にイタズラした犯人が名乗り出れば監視システムは停止するって条件を出して、ユウタが「俺ひとりでやりました」って言って退学になるんだけど、コウはそれを見守るだけなんだよね。なんかさ…あんなに将来のことを考えて行動を起こしていたのに、ここで友達を見捨てたことは矛盾してないのかな?ラストでユウタとコウは右と左に分かれて歩いて行くんだけど、ユウタが腹に入れたパンチはコウの心に何か残したのかな?
短い青春をくぐり抜けて大人になったとき、ちょっと苦い思い出が残るのはコウの方なんじゃないのかな…ってほんの少し感じた。たぶんユウタはそんなこと気にもしていないし、この状況からでも毎日楽しく生きていくんだろうと思えるんだよな。HAPPYENDってタイトルがじんわり沁みてくるね。
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