「国家レベルの大災害を描くには、制作規模不足」ACIDE アシッド ファランドルさんの映画レビュー(感想・評価)
国家レベルの大災害を描くには、制作規模不足
殺人的酸性雨という国家レベルの大災害を扱うには、明らかに制作規模が足りない。
そのため、主役の一家中心に逃げ惑う人々を描くばかりで、災害全体を俯瞰するシーンがまったくないし、酸性雨のすさまじさも、突っ込みを入れたくなるところだらけの雑な加減。
登場人物に感情移入できないのも致命的。とくに、わがまま娘の勝手な言動にはいらいらさせられっぱなしで、主役級なのに、早く死んでくれないかなと願ってしまった。
酸性雨の雲が迫ってくるシーンだけは、不気味でよかった。
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