劇場公開日 2024年8月30日

「よくわからない謎の展開も多いし理解が難しい…。要パンフレットか?」ACIDE アシッド yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5よくわからない謎の展開も多いし理解が難しい…。要パンフレットか?

2024年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年314本目(合計1,406本目/今月(2024年8月度)39本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 そういえば、いわゆる「映画泥棒の啓発CM」(頭がポップコーンの人が追いかけられるアレ)、従来は警告表示(罰せられます、等)が日本語、英語、韓国語、中国語だったのですが、そこにさらにポルトガル語、ベトナム語?等結構加わっています(ポルトガル語は確認済み。愛知静岡に多くの当事者の方がいることを想定していると思われます))

 冒頭に何か隠し撮りしたであろう映像が流れます。どこかの悪徳企業が変な化学物質でもばらまいた…って設定ありましたっけ?

 フランス国内で超酸性の雨が降るということで国内が大混乱に陥り、多くの人が海外に脱出したり、あるいはとどまったりを選択するというある種「原因がわからない」という意味ではホラーになるのでは…といったところです。

 ただ映画内で「その原因」が何かが明確に示されず延々逃げているシーンばかりになるので(冒頭に出てくる何かの悪徳企業みたいなものは作内には出なかったはず)、何がなんだかよくわからない展開になります。および、フランス国内でのこうした脱走劇のため、出てくる地名が極端に幅広く、いくつかは高校世界史等から類推ができるものもありますが(高校世界史をみっちり高校でやっててよかった)、なかには厳しいんじゃないかなといった部分もあります。

 …で、まぁそんな展開なのねと思ってみていたところ、主人公(たち)はある家にとめてもらえることになりますが、そこに登場するのは「ある内部疾患を治療するための機械」(日本では内科や専門医などで「この治療」を受けられますが、日本で「この治療具」(機械)を持っている方は少ない?)の話が出てくるところ、これも実はあんまり関係がなさそうで、色々ダミー描写が多くて理解が難しい(結局酸性雨の原因がよくわからない)というところに大半来てしまいます。

 この点に関してはもうちょっと説明があってよかったのでは…といったところです。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.3) 映画の展開がわかりにくい

 パンフレットを後で買うか読んでから見るか…といったところです。「なぜそういう展開になるの」の説明がほぼないので理解がかなり難しく多くの方が「これってずっと酸性雨から逃れ続けることだけを目的にする映画?」と解釈されても仕方がないところ、一方で「大切にする人と会うために多少の困難を乗り越える」ということもまたテーマの一つになっており、どういう筋で見るのかがかなり割れてしまう点があるのはこれはもう仕方がないように思います。
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yukispica