「つまらない」ACIDE アシッド 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
つまらない
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酸性雨と言えば『ブレードランナー』で初めて知った言葉でそのうち日本でも降ってるみたいな話題になって未来、ディストピアだなどと不謹慎に興奮していたがいつの間にか何の話題にもならなくなった。しかしこの映画は超酸性雨で雨に当たると大やけどして車や家が破壊される。エイリアンのよだれか。
川に人が落ちると全身大やけどで死ぬ。だとしたらもう魚はどうなるのだ。農作物も全滅する。アルカリ性の苦土石灰をまいて中和できないのだろうか。水道の水を飲んでも死ぬし、もう無理だ。数日生き延びたとしても未来はない。
容赦ない世界を徹底して描いていたけど、海の水はどうなのだとか大局については触れない。もうちょっと生き延びる可能性もあった方がスリリングではないだろうか。雨の降る範囲が限定的だとか、干ばつ地帯に行けば助かるとか。
お父さんもお母さんも娘もみんな他者を責めるタイプで、特に娘、よけいなことばっかしてアホか、なんもできないならせめて大人しくしてろ。みんな嫌だった。変に人格者が出ないところがリアルなのだろうか。
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