「毎年ある「いつもの枠」は今年はすごく多いなぁ。」うちの弟どもがすみません yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
毎年ある「いつもの枠」は今年はすごく多いなぁ。
今年428本目(合計1,519本目/今月(2024年12月度)7本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
原作(マンガ?)は読んでいないほうです。
なお、作品の性質上、想定される視聴者は当然中高生の方(の女子生徒がメイン?)となり、(家庭の方針や計画等で、少なくとも)日曜日終わりまではネタバレにもなりますのでネタバレになりうる部分は飛ばします。
まぁ、ストーリーからすれば「ギャグ強めの「いつもの枠」」ですね。
「いつもの枠」というのは私は個人的には「ちぎら君みたいな枠」と言っているわけですが、要は主人公が女子中学生か高校生かでラブラブするという趣旨の、映画のタイトル等はかわっても大筋は変わらない(その意味で作品内容で差をつけにくい)点はあります。
他の方も書かれていた通り、確かに法律上ありえてもいきなり弟が4人もいる環境になるような状況が生じるのかとか突っ込みどころはあるんですが、それを言うとこの映画は成り立たないし(何ならそれが「タイトル通り」なんだし)、いわゆる「ちぎら君みたいな枠」の主な部分はメインとしつつもギャグ要素多めだったので(とはいえ、いわゆる女子中高生がメインなので多少のギャグ要素多めとはいっても大体の「お約束展開」に収束させるためにある程度の脱線は自然にコントロールされている)、そこは他の作品と違ってよかったかなと思います。
原作ファンにはおすすめといったところでしょうか。もっとも私のような属性がこの映画をみて「まともに」感想を書き込むほうがむしろ気持ち悪いという向きもありそうですが…。また、多少のギャグ要素はあるとしてもこの手の映画の全体的共通特徴として「極端に不愉快になるシーンは存在しない」(この手の映画でよくありがちな、ラブシーンにいたるまでにその恋愛を邪魔する「邪魔キャラ」はいても、それは当然のことで逆にいないとストーリーが完全一本道になるし、「邪魔キャラ」が常識的範囲内で邪魔する点についてはこの点の映画では仕方なし。むしろ度を越えた暴力をふるうなど一線を超えるほうがこの手の映画ではアウトか)ので、まぁいい大人が(想定視聴者が女子中高生であろうと思われる作品で)見に行くかという論点はあるとしても、ストーリーはわかりやすいし、「6回みたら1回ただ」系でもおすすめといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/心裡留保と身分行為)
心裡留保は身分行為に適用がありません(第三者が保護されるほかされないとかという話ではない)
(減点0.2/心裡留保の対抗要件)
(身分行為ではない)心裡留保は善意無過失の相手方、および、善意の第三者に対抗できません。
(※) この手の「ちぎら君系映画」は毎回このことは指摘しているんですが…。まぁかといって、この手の作品に弁護士の方など法律監修が入ることは想定しづらいので、仕方なしかなという気がします(ただ、何であろうと条件を満たす限り指摘はしますし減点対象にもなります)。
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(減点なし/映画館帰責事由/入場者特典など)
映画館においては入場者特典等を配るところがありますが、それとは別に、個々のサービス(デリバリーサービス等)と契約して入場者特典として「無理にでも」配布することが時々問題視される(押し付けられるように渡される等)ことがありますが、この映画のように想定視聴者が女子中高生であることが明確な作品において、デリバリーサービスのクーポンを配ることにどれだけの意味があるのかまるで謎です(民法上はお小遣いの範囲で何をするのも自由ですが、一般的家庭においてそれらの視聴者が配布されたそれらクーポンを利用して何かをデリバリーすると、親側としては「自分の食事が気に入らないのかな」とでも思われてもどうかと思うし、やや配慮が足りない。これが「少女アニメ系VODシステム1か月無料サービス」ほかなら、その指摘は起きない)。