「前時代的な価値観=家父長制が生む悲劇」ジョイランド わたしの願い ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
前時代的な価値観=家父長制が生む悲劇
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主人公ハイダルくんが実に優しくて良い人。
ただ、お父さんとお兄さんの前時代的な価値観に
ハイダルくんを通してウンザリ😮💨します。
ダンサーであるビバへ憧れるハイダルくんですが、
その一方で、トランスジェンダーであるビバの
生きにくさも目の当たりにします。
が、ビバのことをちゃんとは理解できていないが故に
完全に突き放されるハイダルくん。
でも、ハイダルくんは自分の性嗜好に
気づいたんですよね。
で、奥さんムムターズに「わからなくなった」と
言って、ここで奥さんも傷ついてしまうんですね。
さらには悩んだ挙句に自死を選んでしまう。
その死を蔑む兄にはさすがにブチキレる💢
ハイダルくん。
ハイダルくんはラストシーンで
奥さんの遺骨を海に持参して、自身は海に入っていき
ますが、
ジョイランドに行くことはできたのでしょうか?
言葉としてのLGBTQは多くの人が知ることには
なりつつありますが、本質的な理解が
全世界で進むのには、まだまだ相当な時間が
かかると感じる作品でもありました。
深かったです。
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