MaXXXine マキシーンのレビュー・感想・評価
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ミアゴス
眠い
レンタルビデオ屋のVHSテープかTVの深夜映画枠で見たい作品
1980年代のB級映画感満載!
当時ハリウッドではこんなテイストの作品が結構作られていました。低予算で、ジャンルはホラー、アクション、サスペンス。まだCGやVFXがなく、視覚効果は特撮と特殊メイクのほぼ手作り。粗めの画質、不穏な音響効果、ガタイの大きな車の疾走、冴えない私立探偵、殺人課のバディ刑事の進まない捜査。
シナリオは若干無理があっても、それなりには観客を楽しませていました。
ベイツモーテルが出てきましたが、「サイコ」で言うと、「サイコ2」「サイコ3」の味わいです。
また、レンタルビデオ隆盛期でもあり、娯楽作を気軽に家で楽しめるようになった時代でもあります。あのオタクっぽい店員昔もいたなあ。
ミア・ゴスは制作・主演で頑張ってたし、ケヴィン・ベーコンは80年代の青春映画スターですからね。異端のモルモン教徒ソフィー・サッチャーも出てました。リリー・コリンズはちょっと無駄遣いっぽかったが太眉は健在でした。
冒頭とラストで引用されてましたが、元祖「ハリウッドの怪物」ベティ・デイヴィス。個人的には彼女の「ふるえて眠れ」を推奨します。
映画愛に溢れた完結編。
控えめに言って最高すぎました。
過去2作と異なりマキシーンのサクセスストーリーになっています。
ですが退屈かと言えばそんなことは全くなく、展開の速さに圧倒されながらスクリーンの向こうの世界に没頭してしまいました。
1985年アメリカの質感、あの時代のハリウッドの世界に飛び込んだような映像。それはワンハリ以来の没入感で、見ながらうっとりしてしまいました。
そこで描かれるハリウッドの光と闇。表と裏。
これはテーマとしてもそうですが、まさかのハリウッドのセット裏まで舞台にしています。
中にはあの超有名スリラー映画のセットまで登場します。
映画ファンには度肝を抜かれるシチュエーション、最高のサプライズでした。
そんなハリウッドでのスターを夢見るマキシーンの半生。
最高に贅沢な104分。
最後まで抜かりなし。
完璧でした。
三部作を見続けてきた者へ、そして映画を愛する全ての人へのご褒美のような完結編。
最高の映画体験に涙腺が緩みました。
さよならマキシーン
タイ・ウェスト×ミア・ゴス「MaXXXineマキシーン」過去2作と違い、ホラー、スラッシャーが苦手な方にもおすすめできる作品ですね(責任は取らない)パールが不在でサイコやスラッシャーの要素は薄く、マキシーンが全てを掴むための抑圧者との闘いがメイン。これはこれで良かったかな。
敵として原理主義者、家父長制、PMRCなどが登場するけど、タイ・ウェストが特にPMRCにムカついているのが伝わった。ラストのマキシーンのセリフはタイ・ウェストのホラーと映画への愛と決意表明でもあるよね。
あと、今回はマキシーンの過去を知っていて追い詰める謎の人物というサスペンス色もあるんだけど、それが誰か分かっちゃう演出があって、あれはなかった方が良かったかなーと思った。
映画女優
結局3部作とも見てしまった・・・
B級映画愛を描くB級映画
1作目の「X エックス」、2作目のXに登場した老人殺人鬼パールの前日譚を描いた「Pearlパール」そして今作「MaXXXineマキシーン」はXでただ一人生き残ったポルノ女優マキシーンの後日譚を描いたタイ・ウェスト監督の3部作完結作だ。
パール、マキシーンに共通するのはスター願望。今作でマキシーン(ミア・ゴス)はその願望を叶えるべく、ロサンゼルスに居を構えハリウッドに挑戦する。
前2作とも主演のミア・ゴスが制御不能の大暴れでそれが作品の魅力だったのだが、今作でのミア・ゴスはなんだか不完全燃焼なのだ。そして、今作は前2作が田舎の閉鎖空間が舞台の典型的ホラー映画だったのに対し、ホラーではなくサスペンススリラーなのだ。
完結作であるのにそうした設定のずれがなんとなく今一つの理由なのかもしれない。
1985年のハリウッド、ポルノ映画で人気を得たマキシーンは新作ホラー映画のオーディションに参加する。オーディションには受かるが、周りの女優や友人が次々に殺害される。ロサンゼルスでは連続殺人鬼ナイト・ストーカーの事件が連日報道されていた。一方マキシーンは私立探偵のジョン・ラバット(ケヴィン・ベーコン)と雇い主の革手袋の男に過去の犯罪(Xエックスでのパール殺し)の事で追われる。マキシーンは無事映画出演を果たせるのか・・。
マキシーンが大暴れできない理由に彼女の夢である映画出演が目の前にあり無茶ができないことが挙げられる。また、舞台をLA、ハリウッドにしたことで現実的になり、過去2作のように隔離された想像の舞台が作れなくなっている。
一方で80年代のギラギラしたレトロなLAの世界観とその時代のポップミュージックやフィルムルックなざらついた映像はB級映画愛に溢れていて見事。舞台になるハリウッドのオープンセットにはヒッチコック監督の「サイコ」へのオマージュも仕込まれている。
ホラー映画を撮影する映画というメタ構造でもわかるようにこの映画はタイ・ウエスト監督のB級映画讃歌の側面が強く出ているのだ。3部作のメッセージ性のまとめに入ったため、なりふり構わない切れたミア・ゴスの大活躍に期待したファンには期待外れだったのだと思う。
初めてミア・ゴスを応援する
タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演による「X エックス」、「Pearl パール」に続くシリーズ3作目ということでしたが、2作目の「Pearl パール」は観たものの、1作目の「X エックス」は観ていなかったので、第一印象としては本作の位置付けがイマイチ掴めませんでした。事後的に解説を読むと、時系列的に「Pearl パール」→「X エックス」→「MaXXXine マキシーン」という順番だったようで、ようやく合点がいきました。さらに、「Pearl パール」に出ていたパール役のミア・ゴスと、本作のマキシーンを演じるミア・ゴスは別人であることも混乱の原因でしたが、事後的とは言えようやく腑に落ちて安心しました。
ミア・ゴスというと、「Pearl パール」とともに「インフィニティ・プール」が印象的で、常に男を崩壊させるおっかない女性を演じていて、男の子としては常に縮み上がっていました。本作でも暴漢の急所をヒールで踏み潰すシーンこそゾッとさせられたものの、お話としてはポルノ女優がハリウッドのスターダム目指してのし上がろうと苦闘する出世譚であり、初めて「ミア・ゴス=マキシーン頑張れ」と思った記念すべき作品でした。
また、終盤ハリウッドサインのある山を舞台にしたアクションがあり、文字通りハリウッドの頂点を目指した物語とシンクロして、中々面白かったです。
そんな訳で、今後の引き続いてのミア・ゴスの活躍を祈りつつ、本作の評価は★4.0とします。
◇女優成り上がり物語を演じる「女優」
ウロボロスは、みずからの尾をくわえた蛇の図形。古くから「不老不死」などの象徴とされる蛇が、自らの尾を食むことで、「始まりも終わりも無い完全なもの」という象徴的意味を持ちます。転じて、自己言及を象徴する図形ともされます。
"You're f○ckin' movie star"と鏡に向かって語りかけるマキシーン(ミア・ゴス)の姿は、この作品の自己言及性を明確に表現しています。三流女優を演じる有名女優が「女優は気合と根性よ」と身をもって示す映画です。
舞台は1985年ハリウッド。今や絶滅危惧種のVHSテープとレンタルビデオ店、過剰演出と装飾過多のホラー。映画についての映画という自己言及の二重の外枠にも包まれている巧妙な入れ子細工構造です。
華やかな映画世界に夢抱く女子の思いを題材として、『X エックス』『Pearl パール』に続く三部作の完結編である『マキシーン』は、映画産業の本丸ハリウッドへと辿り着きました。映画そのものを対象とした物語は、一人の女優を中心にして円弧を描きながら、無限ループを形作るのです。まさにウロボロス〜永劫回帰、そして、再び私は初めから三部作を観たくなってしまうのでした。
クソホラー映画の完結だ。
ストリップ劇場とかハレハーレの人たちとか空手道場とかビデオショップとか撮影所とか、80年代のカリフォルニアのあの雰囲気に(あんまり知らんけど。ちょっと知ってる。)ワクワクして、面白くなってくるぞって思ったあたりから面白くなくなってきた。
ミステリー仕立てになって最後ももうホラーじゃないもんね。
ミッシェル・モナハンとかリリー・コリンズとか出るっていうんで相当期待してたんだけど。
観終わった後の、スッキリ感も気持ち悪さ・後味の悪さも
前作、前前作に及ばない。
そういえば「X」に、なんだかよくわかんない父親・教会のシーンがたびたびインサートされてたな。
リリー・コリンズ主演「ピューリタン」
ミア・ゴス主演「ピューリタン2」
作ってくれないかな。
先月「サブスタンス」3回も観てしまったから、もう何を観ても驚かない。ちょっと麻痺しちゃってる。
強引な3部作だなー。
残虐シーンが多くてひぃー😭
80年代だわー音楽もファッションも。懐かしいが、やはり作りが今時なので垢抜けてますね。音楽もよかったーとなりのおじさんがノリノリだったwww
B級風がアクセントになって飽きさせない作りです。私的には前作より面白かった。
面白い!
期待度◎鑑賞後の満足度△ ラストクレジットで『ベティ・ディビィスの瞳』が賑々しく流れるがマキシーンはベティ・ディビィスの様にモンスターにもスターにも成れなかった様だ。
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